バニラ(観葉植物)の育て方|種類、増やし方は?

観葉植物バニラの枯れない元気な育て方と特徴、種類について紹介します。

 

観葉植物バニラの特徴

  • 学名:Vanilla planifolia
  • 科名:ラン科 バニラ属
  • 原産地:メキシコなど
  • 開花時期:4月から6月

バニラはラン科バニラ属のつる性の着生ランです。つるを絡ませて這い上がるようにどんどん生長し、大きいものだと10m程にまで生長します。ランの仲間なので葉は肉厚で光沢のある楕円形の葉をしています。葉の付け根からは気根を伸ばし株を大きくしていきます。

花はラン特有の形をしており5㎝前後です。春先に咲き、花は1日と持たず早朝に咲くと夜にはしぼんでしまうほどの儚さです。色は淡い緑色で、小さなカトレアのような形をしています。

 

花が終わり、結実するとサヤができて中に豆ができます。この実が熟したものが一般的に香料によく使われているバニラになります。バニラの語源はスペイン語でVainilla、小さなさやという意味です。バニラ属の植物は熱帯地域に65種類が分布していると言われています。

採取されるバニラのさや、バニラビーンズはそのままでは青臭い香りなので「キュアリング」という発酵、熟成工程を持って甘い香りのする香料となっていきます。バニラの歴史は古く、バニラビーンズは昔から薬用としても利用されていました。

 

スポンサーリンク

 

観葉植物バニラの育て方

置き場所

原産地がメキシコなど暖かい場所なので、基本的には日当たりの良いところが大好きです。通年室内において高温多湿の明るい場所が好ましいです。ただ、直射日光が強く当たると葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。

光がよく入る場所であれば、丈夫に育っていきます.蔓状なので、支柱で行灯仕立てにしたり、トレリスにしたりすると絡まらずに管理しやすくなります。

 

 

仕立てや植え替え

バニラは着生ランになります。土壌には水苔を使います。

 

  1. 水苔を新鮮な水に浸し湿らせる…水苔に余計な汚れがつかないよう、新鮮な水で水苔をふやかします。
  2. 根についている古い水苔を落とす…根が非常にデリケートなので切れたりしないように注意します。絡まっているようであれば無理に古い水苔を年切らなくても大丈夫です。
  3. 小さく玉状にした水苔の上にバニラの根を広げながら置く…ここでも根が痛まないように注意します。
  4. その周りをさらに水苔で包む…根を水苔で包み込んでください。
  5. 鉢に収める…鉢はやや小さめがオススメです。大きすぎると水苔が余計な水分を含み根腐れしやすくなります。管理する鉢はプラスチックよりは、陶器や素焼き鉢が良いです。

水苔の他にも、バークチップや近年頻繁に使用されるベラボンも利用できます。ベラボンは天然のヤシの繊維を特殊加工でチップ状にしたものです。水を含むと1.5倍に膨れて、水がなくなると収縮します。吸水性、保水性、排水性に優れていて管理がとても楽になります。

 

 

水やり

水苔が乾く前に水をたっぷり含ませてください。潅水などで中までしっかり水が含むようにしてください。春や夏は水苔の乾燥スピードも速くなるので、こまめに水をあげるようにしてください。冬場は水苔の表面がカサカサに乾いてから水をやるようにしてください。

また、多湿の環境が好きなので、霧吹きで葉水をあげるとより良く育ちます。

 

スポンサーリンク

 

つきやすい害虫や病気

低温障害に注意しましょう。冬場寒さに晒されたり、気温が低くなると葉に黒い斑点ができたりシミができたりします。病気で痛んだ傷口から新たな病気にならないように、見つけ次第取り除きましょう。

 

 

肥料

肥料をあげると、生き生きと育ちます。あげる場合は冬場など寒い時期を避け、春から夏の暖かい時期に2週間に1回ほど液体肥料をあげてください。6月と8月は緩効性肥料を施してください。

強い肥料を頻繁にたくさんあげると、根を傷めてしまいます。また、弱っている株に肥料をあげるのもよくありません。元気な成長期にあげ流ようにしてください。

 

 

バニラの増やし方(挿し木)

バニラは着生ランなので気根が葉の付け根から出て来ます。この気根を利用して株を増やしていきます。艶のあるよく太くなった茎と葉を気根2箇所ほど含めて切り取ります。挿し芽を作る場合は、元気がなかったりシワシワなものを使うと根付きません。

カットして切り口が乾いたら浅めのプランターや鉢に挿します。ラン用の挿し芽によく使用する、配合された培養土を利用すると便利です。入手しづらい場合は一芽づつ水苔で巻いてから小さめの鉢に植えてください。

気根に負担がかからないように支柱で茎を支えてください。水は切らさないように管理します。

 

スポンサーリンク

バニラの花と結実

バニラはメキシコなど熱帯地域で栽培されている植物です。栽培には冬場でも10度以上保つことが必要になります。さらに、高温多湿を常に好むため、エアコンを使って部屋の温度を高く設定しても乾燥していてはバニラにとって適した環境ではありません。

数年で開花するという説明がよく見受けられますが、購入した時の大きさや成熟度愛にもよりますが、5年以上は花が咲くまでかかっている様子です。観葉植物として楽しむ以上に花や鞘をつけたいと思うと、相当な年数我慢が必要です。

 

花はランに似た淡いグリーンの上品な花です。透明感がありとても美しい花ですが、花の寿命は非常に短く、朝満開に開くと夕方にはしおれてしまいます。結実させたい場合は、わずか1日のみの開花の間に受粉させなければなりません。

ランと同様に受粉方法です。受粉がうまくいくと花はしぼんでも取れません。子房が長く伸びて緑が濃くなります。一ヶ月ほど経つと豆のさやのような形に変わって来ます。バニラのさやの収穫まではこれから半年以上かかります。

 

 

バニラの飾り方

バニラは着生ランの仲間なので、仕立ても着生ランに準ずると考えて良さそうです。

 

ハンギングスタイル

土を使わない水苔での栽培ができるので、ハンギングや苔玉上にして吊るして飾ってもおしゃれです。柔らかいグリーンの葉がとても爽やかでお部屋を明るくしてくれます。

 

 

素焼きのテラコッタで飾る

多湿を好み、水の管理がしやすいテラコッタに植えると管理も便利で、ナチュラルな雰囲気のインテリアにもなります。テラコッタは粘土を焼き固めた自然素材で作られているものがほとんどです。表面上は見えない小さな穴が無数に空いていて、保水性、排水性、保温性に優れています。

 

 

明るい色の陶器鉢に飾る

水苔などでの管理が必要なため、買って来たままのプラスチック鉢で管理しておくよりは植え替えた方が育ちは良くなります。ぜひ素敵な陶器鉢に植え替えてみてください。葉が明るいグリーンなので、白やベージュなど明るいトーンの鉢と良く合います。

高温多湿の原産の環境を考えながら管理していけば、バニラは大変魅力的な観葉植物です。ハンギングや陶器植えなど飾り方も様々楽しめ、明るい色の葉はどんなインテリアにもよく合います。暖かい明るい場所でぜひチャレンジしてみてください。

 

スポンサーリンク

 

観葉植物バニラの種類

バーボンバニラ

学名:Vanilla Planifolia

バニラの原産地メキシコが原産と言われているバーボンバニラ。香料のバニラとしては、香りが強くキャラメルに似た風味を持ち、多くのお菓子やアイスクリームに多く使用されています。

 

 

タヒチアンバニラ

学名:Vanilla Tahitensis

タヒチに持ち込まれたものが起源と言われています。バーボンバニラに比べて、サヤが平たく太いのが特徴です。また、濃厚な香りも特徴です。 タヒチアンバニラシェフやパティシエから愛され、よく用いられています。

バニラは観賞用に近年園芸品種も多く、葉に淡い黄色の斑が入ったものなども見受けられるようになりました。