水耕栽培におすすめ観葉植物9選

観葉植物をインテリアに取り入れたいけど、室内に土を入れるのはちょっと・・・。という人には、土を使わない水耕栽培をお勧めします。水耕栽培が出来る観葉植物について紹介します。

 

観葉植物の水耕栽培とは?水だけで育てられる?

水耕栽培というのは、植物を水につけて育てる方法で、水栽培とも呼ばれます。水栽培と聞くと、有名なのはヒヤシンスやクロッカスでしょうか?小さい時に育てたことがあるという人も多いと思います。これらは、球根のそこを少しだけ水につけて育てますよね。

あれらの球根も、土を使わず水だけで育てています。実は植物は、生長するためにたっぷりの栄養があれば、必ずしも土を必要としません。植物にとって土は、3つの役割を果たしています。

 

1つ目が、栄養分や水分を供給する役割。2つ目が、植物にとっても良い作用を与える土壌微生物のすみかの役割、最後は、植物の支えの役割です。水だけでは、それらの働きは出来ませんが、『水耕栽培用の肥料・培地』を利用することで、植物が育ちやすい環境を人工的に整えます。

水耕栽培用の肥料には、植物が育つために必要な栄養素が吸収しやすい形で配合され、培地が、乾燥や湿気をバランスよく保つとともに植物を支え、土で育っている時と同様に根っこが、栄養分や水分を供給します。

 

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観葉植物の水耕栽培のポイント

水耕栽培の気をつけなければいけないポイントとしては、時期と場所、病気の3つです。水耕栽培の場合、室温の状態によって水温が大きく関わってきます。例えば、夏場の外出時、閉め切った室内は蒸し暑くなり、当然水温も上がります。反対に、冬場であれば、植物にとって低くなりすぎます。

そのため、夏や冬は育てる時期は、管理が少し難しくなります。そのため、初めて水耕栽培に挑戦する場合は、春や秋口など育てやすい時期に挑戦すると失敗しにくいでしょう。

 

観葉植物を育てる場合、植物を取り巻く環境は、育成に大きく関わり、それに向く場所向かない場所と言うものがあります。それは、水耕栽培においても同じです。育てる観葉植物の種類に適した場所で育てましょう。

最後に、病気に関してです。鉢植えで育てる場合において気をつけなければいけない病気に根腐れがあります。これは、土の中がずっと湿った状態が続くことで、根っこが腐って枯れてしまう状態のことです。

 

水耕栽培の場合においても、根腐れには気をつけなければいけません。水が汚れていたり、水中の酸素量が足りないと、根腐れを起こしやすくなります。そうならないためには、マイチに水を替えるか、もしそれが難しいようなら、エアーポンプで酸素を送り込むという手もあります。

また、観葉植物の根っこの着水範囲によっても、根腐れを起こしやすくなります。根っこが全部水に浸かっていて、しかも水が循環していないと、水中の酸素量が減り、結果根腐れを起こしてしまいます。

観葉植物に対して容器が大きく、且つ水を循環させて酸素を送っていれば、根っこを水にすべて浸けておいても良いですが、そうでない場合は、根っこの先だけを水に浸け、根元は空気に触れさせておく必要があります。

 

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水耕栽培を作る手順と必要なもの

観葉植物を水耕栽培するには、大きく分けて2つの方法があります。1つは水だけで育てる「水栽培」です。もう一つは、「ハイドロカルチャー」による水耕栽培の方法です。ハイドロとは、水という意味で、ハイドロボールを利用して植物を安定させます。

それでは、両方の手順について詳しく紹介していきます。

 

《水栽培の場合》

  • 底穴がない水栽培に適した深さと安定感のある容器
  • 育てたい観葉植物

容器に水を適量入れ、用意した観葉植物を挿しましょう。観葉植物が、アイビーやポトスのようなツル性の植物の場合で、ツルを水栽培で育てる時は、水に浸かる葉っぱは取り除いて下さい。

 

《ハイドロカルチャーによる水耕栽培の場合》

  • ハイドロボール
  • 底穴がない容器(初めての場合は、水の減り具合が分かりやすいように透明な容器を用意することをお勧めします)
  • 根腐れ防腐剤
  • 育てたい観葉植物
  • ピンセットなど

 

順番

  1. 育てたい観葉植物を鉢から引き抜き、根っこの周りの土をふるい落とし、残った土を水で洗い流します。
  2. 用意した容器の底に、根腐れ防腐剤を底が隠れる程度の量を敷きます。根腐れ防腐剤をケチってしまうと、水が腐りやすく、そのことで根腐れを起こしやすくなるので、しっかり適量入れましょう。
  3. ハイドロボールを容器の1/4程度入れます。この時、事前にハイドロボールを洗っておくと、最後に水を入れた時、あまり水が濁りません。
  4. 植物の向きや高さなどを確認しながら、固定する位置を決め、残りのハイドロボールを足していきます。この時根っこが絡まないように、先に入れてあった土台となるハイドロボールに広げて設置して下さい。
  5. 根っこの隙間にもハイドロボールが入るように、ピンセットなどで軽く突いたり、容器を軽く揺すったりしながら、隙間なくハイドロボールを敷き詰めていきます。また、容器が透明で、中身が見える場合は、根っこがなるべく見えないように、ピンセットで埋めていきましょう。
  6. 最後に、容器の1/5程度水を入れて完成です。

 

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水耕栽培におすすめの観葉植物

 

アイビー(ヘデラ)

観葉植物やインテリアグリーンとしても有名なツタ性植物のアイビー。切ったツルを水に浸けておくだけで、つるの先から根っこが出てきます。

アイビーのツルを10~15cmほどに切り、水に浸かる部分の葉っぱを取り用意した容器に挿します。その後は、葉っぱからの水分の蒸散を抑えるために明るい日陰で育てましょう。環境が合えば、数週間で発根します。

 

 

ポトス

こちらも、観葉植物として有名なツル性の植物です。ポトスも、水耕栽培に適した植物で、ポトスの茎を水に挿すだけで、ポトスの水耕栽培がスタートします。

ポトスの水耕栽培を秋の終わりから冬に始める場合は、水温の調節が必要となります。この場合、ポトスが耐えることの出来る最低気温の5℃を下回らないように注意して育てるようにして下さい。水耕栽培をスタートするのに適したタイミングとしては、生長期である春から夏に始めるのがおすすめです。

 

 

オリヅルラン

シュッと細長い葉っぱの濃い緑の中にある白い斑がお洒落で、ランナーを伸ばして子株を増やしていくオリヅルランも、水耕栽培に向いています。

オリヅルランの場合は、ランナーから伸びた子株を切ったものを水耕栽培ようにしてもいいですし、購入したオリズルランの根についた土を水できれいに洗い流し、浅めのガラスの容器などに水を張ったものに、そのオリヅルランを入れて下さい。水はなるべく毎日取り替えて、清潔な状態を保つようにしましょう。

 

 

アロマティカス

多肉質でぷにぷにとした丸っこい葉っぱを持つアロマティカス。葉っぱを触るとミントのような爽やかな香りがするハーブのような多肉植物です。この植物も、水耕栽培で育てることが出来ます。風通しの良い場所におき、1~2日おきに水を取り替えるようにして下さい。

 

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ミリオンバンブー

縁起の良い観葉植物として人気のミリオンバンブーも、水耕栽培が可能です。しかも、割と簡単に水耕栽培で育てることが出来るため、水耕栽培初心者でも割りと簡単に育てることが出来ます。

ミリオンバンブーを水耕栽培で育てるためには、株から生えたわき芽を利用します。ミリオンバンブーのわき芽は、生長期にたくさん出てきます。その中でも、元気いっぱいのわき芽を選んで、園芸用のハサミで切り取り水に挿しましょう。

 

 

シュガーバイン

手を広げたように濃い緑の5枚の葉っぱが生えるシュガーバインも、水耕栽培で育てることが出来ます。

ツルを好みの長さに切り、水に浸かる部分の葉っぱを切り取ります。その後、水を張った容器に挿し、環境が合えば数週間で発根します。水耕栽培後、容器に日の光が当たると、根っこが出にくくなるので、明るい日陰に置いて育てましょう。

 

 

パキラ

大きく育つイメージのあるパキラですが、この観葉植物も水耕栽培で育てることが出来ます。ただ、パキラの場合は、ハイドロカルチャーでの水耕栽培をお勧めします。また、水耕栽培に仕立てる場合は、苗が小さいパキラをしたほうが、作業が簡単にできます。

パキラを、鉢から抜き出した後、土を水で洗い落とします。その後、防腐剤とある程度までハイドロボールを入れた容器に苗を入れ、パキラが安定して自立するまでハイドロボールを敷き詰めます。その後は、容器内の水分が完全になくなったタイミングで、容器の1/5~1/4ほどの高さまで水を入れましょう。

 

 

ガジュマル

育てやすいことで人気の観葉植物であるガジュマルは、水耕栽培においても、育てやすい植物です。ガジュマルの場合も、パキラ同様ハイドロカルチャーでの水耕栽培をお勧めします。

ハイドロカルチャーへ植え替えた後は、明るい日陰に置いて育てるとすくすく元気に育ちます。ただ、ガジュマルは丈夫な観葉植物なので、多少日陰の場所であっても大丈夫です。また、水やりは、容器の水がなくなった後2~3日してから与えましょう。

 

 

サボテン

多肉植物の代表的なサボテンも、なんと水耕栽培で育てることが出来るんです!!ただ、サボテンの場合は、他の観葉植物のように、切ってそのまま水に浸けるというわけにはいかず、ちょっとした作業が必要になります。

まずは、水耕栽培したいサボテンを用意します。用意したサボテンをポット(又は鉢)から抜き出し、土を落として残っている土を水でやさしく洗い流して下さい。

 

出てきた根っこは、土で育つ時用の根っこなので、半分くらいに思い切って切ります。その後、1~2日ほど根っこを乾燥させ、用意した容器に挿します。この時、水にサボテンが浸からないように注意し、根っこが水に少し当たるくらいの水の量にしましょう。

その後も、根っこに水が少し当たるくらいの水位を保つようにして下さい。水に根っこが浸かりすぎると、根腐れの原因になってしまいます。また、日差しで水の温度が上がってしまわないように、直射日光が当たらない場所で育てましょう。

サボテンのおすすめ種類、選び方は?

 

 

 

ハイドロカルチャーの育て方とおすすめ種類

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まとめ

水耕栽培も出来る観葉植物を紹介しました。切ったつるや茎を水に入れるだけで、どんどん根っこが出てくる水耕栽培は、手軽に始められる上に、使用する容器によって、様々な雰囲気に仕立てることが出来ます。そんな水耕栽培をお部屋に取り入れて、鉢植えとは違ったお洒落な雰囲気の観葉植物を楽しんでみませんか?