観葉植物の『植え替え』のコツ|土、時期は?

観葉植物を育てていると、成長に合わせて様々な作業が必要になってきます。その中でも『植え替え』は、植物を長く楽しむためには、必要不可欠な作業です。

しかし、植替えと言っても、何をどうすればいいのかイマイチわかりませんよね。植替えを成功させるために抑えておきたいポイントを紹介します。

 

なぜ観葉植物に『植え替え』が必要なのか?

植物は、生長するとともに沢山の枝や葉っぱ、時には花をつけ、大きくなっていきます。幹や枝が大きくなるとともに、土の中でも生長しているものがあります。それが根っこです。

根っこは、植物が大きくなるのと一緒に土の中でぐんぐんと伸びて根を張っていきます。しかし、地上と違って鉢の中での生長には限界があります。

 

観葉植物を育て始めてから1~2年経つと、鉢の中は生長した根っこでいっぱいになります。このような状態を『根詰まり』といいます。根詰まりを起こすと、根っこは上手く水分や養分を吸収できなくなったり、土の粒が潰れてしまうため、水を与えても水分が染み込まなくなり、根っこが腐ってしまう(根腐れ)可能性があります。

そうなると、植物が生長できなくなったり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。そうならないためにも、定期的に植え替えをすることが大切になってくるのです。

 

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観葉植物の植え替えのサイン

植物のために、植え替えが必要であることはわかりました。では、植え替えのタイミングというのは、いつなのでしょうか?植物を観察すると、植え替えのサインを出していることがわかります。

  • 育てていると2年以上経っている。
  • 鉢に対して、植物が大きくなってバランスが悪い。
  • 水を与えてもすぐ土が乾いてしまう。
  • 鉢底から根っこが出ている。
  • 下の方の葉っぱが黄色くなっている。

以上のような症状が1つでも見られた時は、植え替え時期に来ているサインです。特に、育ててから2年以上経っていたり、葉っぱが黄色くなっている場合、根詰まりが随分進行している可能性があります。根腐れを起こしてしまわないうちに、なるべく早く植え替えをしましょう。

 

 

観葉植物の植え替えを成功させるための3つのポイント

根詰まりを発見したら、なるべく早いうちに植え替えをしてあげることで、観葉植物は再び生長出来るのですが、適切な時に植え替えを行わないと、かえって植物を弱らせたり枯らしたししてしまうことがあります。

植替えを成功させるために、3つのポイントを抑えて作業することで、成功率はぐっと上がります。そのポイントが以下の3つです。

  • 最適な時期に植え替えをする。
  • 植物にあった土を選ぶ。
  • 植物にとって最適な鉢を選ぶ。

それでは、詳しく説明していきます。

 

最適な時期に植え替えをする

多くの植物の植え替えに適した時期は、5月半ばから9月の半ばまでで、その中でも最も適している時期は『5月後半から8月後半』です。

植物には、生長期というものがあり、多くの植物は、5月頃から9月半ばくらいまでが、生長記とされています。この時期は、生命力に溢れているため、多少根が傷ついたり、土の環境が変わっても、回復する力も強いため、植物は立ち直ってくれます。

 

しかし、それ以外の時期になると、休眠期といって植物の生長は緩やかになったり、時には生長がストップすることもあります。後ほど詳しく書きますが、植替えをする時は、大抵の場合根っこをカットする作業があります。

そんな休眠期に、植え替えによって根っこをカットすることで、それが負担となったり、回復力が出来なかったりして、逆に観葉植物が弱り、最悪の場合枯れてしまいます。

 

また同じ理由で、9月に入ってからの植え替えも、なるべくなら避けたほうがいいでしょう。生長期は、9月半ばまで続くことが多いですが、9月に入ると、少しずつ休眠期に入る準備をし始めます。

そんな時期に植え替えをすると、傷ついた根っこが回復しきる前に休眠期に入ってしまう可能性があります。他にも、生長期に入ったばかりの頃も避けたほうが無難でしょう。

これらの理由から、生長期の中でも一番植え替えを成功させる時期は、5月後半から8月後半なのです。もし、根詰まりを休眠期に見つけてしまったら、植え替えに適した時期になるまで待ってから行うようにしましょう。

 

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植物にあった土を選ぶ

せっかく大きな鉢に植え替えをしても、使う土を変えてしまうと、植物に負担がかかってしまいます。だからといって、前に使っていた土を使うのも、好ましくはありません。

本当であれば、育てている観葉植物に適した土を自分で作るほうがいいと言われていますが、鉢植えの土を自分で作るのは、時間や費用、そして手間もかかります。

 

ですから、初めて観葉植物を育てる人や植え替えに慣れていない人は、ホームセンターや園芸店などで販売されている、専用の土を使用することをオススメします。

園芸店などに行くと、観葉植物用・多肉植物用など、植物に応じた土が色々市販されていますよ。もし、どれを購入していいかわからない時は、店員に聞くと適した土を選んでくれると思います。

 

土を自分で配合して使いたい方のために、観葉植物ごとの用土の配合比のおすすめを書いておきます。参考にしてみてください。

  • 観葉植物全般→小粒の赤玉土7:腐葉土3(赤玉土6:腐葉土3でも可)
  • 多肉植物やサボテン→小粒の赤玉土5:腐葉土1:パーライト4
  • 吊り鉢→ピートモス6:パーライト2:バーミキュライト2

他にも、ヤシの木などの水切れ要注意の観葉植物には、『赤玉土5:ピートモス4:バーミキュライト1』、ゴムの木などの水はけが良い土が好きな観葉植物の場合は、『赤玉土6:腐葉土3:パーライト1』の割合で配合するといいでしょう。

 

また、植替えの時には、元肥(もとひ/もとごえ)といって、土のなあにあらかじめ肥料を混ぜ込むと良いでしょう。元肥には、ゆっくりと効き目が現れる遅効性や緩効性の肥料を使います。

ただ、つようする肥料によっては、肥料焼けの原因になることがあるので、注意が必要です。肥料の中には、根っこに触れても肥料焼けを起こさないように処方された肥料もあるので、初めて植え替えをする方は、そういった物を使用すると安心かもしれませんね。

 

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最適な鉢を選ぶ

さて。植え替えをするためには、新しい土と新しい鉢が必要不可欠なわけですが、ここで注意しなくてはいけないのは、『鉢の大きさ』です。植え替えのために必要な準備物を調べると、どのサイトを見ても、【一回り大きい鉢】と書いてあると思います。

どうせ植物はこれからも、大きく生長して、いずれまた植え替えが必要になるのだから、一回りではなく、もっと大きい鉢に植え替えすれば、植替えの手間が省けるような気がしますが、必ずと言っていいほど、一回り大きな鉢と書いてあるのです。

 

なぜ、一回りだけ大きい鉢なのでしょうか?それには、ちゃんとした理由があります。大きすぎる鉢に植え替えてしまうと、水やりをした時、植物が吸い上げる水の量より、土の中に留まる水の量が多くなってしまうのです。

そうなると、いつまでたっても土の中は、ジメジメして乾いている時間がほどんどなくなって、結果、根っこが腐る「根腐れ」を起こしてしまう可能性が高くなります。

 

ところで、一回り大きな鉢とは、具体的にどれくらい大きくなるのでしょうか。鉢の場合、一回りというのは、現在使っている鉢より、3cmほど大きい鉢のことをいいます。

鉢には、大きさの規格があり、例えば2号や5寸と表記されているのですが、その数が1つ増えるごとに、直径が3cm大きくなっています。ですから、鉢に表記がある場合、その数字より1つ大きい数字のものを、表記がない場合は、直径を測ってそれより3cm大きいものを用意して下さい。

 

 

観葉植物の植え替え手順

では、植え替えの準備物と手順について紹介します。準備物としては、「一回り大きな鉢、新しい土、鉢底石、鉢底ネット、ハサミ、スコップ、ジョウロ」を用意して下さい。では、手順を紹介します。

  1. 鉢から植物を抜き取る。引き抜きにくい時は、鉢の外側をスコップや手で軽く叩くと抜けやすくなります。
  2. 株の底から1/3程度まで根っこをほぐし、黒く変色している根っこや枯れている根っこをはさみでカットし、付いている土を落とす。
  3. 新しい鉢の底にある穴に鉢底ネット敷き、その上に鉢底石を置く。それから用意した土を3cmほど敷き、その上に観葉植物を入れます。
  4. 傾きや鉢の真ん中に株がきているかを確認しながら、残りの土を入れる。、土は、鉢の縁より3cmほど下の高さまで入れ、水やりをした時、水が溜まるスペースを空けておいて下さい。
  5. 最後に水やりをします。この時、幹や鉢をゆすりながら水やりをすると、水が全体に行き渡るとともに、根っこの隙間まで土が入っていきます。

もし、土が沈んでしまったら、再度同じ高さ(縁の下3cm)になるまで土を足してくださいね。

※植え替え後の水やりは、植物の種類によっては必要が無いものもあるので、植替えの手順に関しては、植替えをする前に必ず、育てている植物の植え替え手順を確認してください。

 

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まとめ

いかがでしたか?観葉植物の植え替えを成功させるための3つのポイントと植替えの手順などを紹介しました。植え替えというと、なんだか大変そうですが、ポイントを抑えて植え替えをすれば、観葉植物も、きっと元気に育ってくれるでしょう。