塊根植物(コーデックス)の枯れない元気な育て方、種類について紹介します。
コーデックス(塊根植物)とは?
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/144585838_624.v1508407217.jpg?resize=455%2C342&ssl=1)
コーデックスとは塊根植物の総称になります。多肉植物のジャンルの中でも、木質化し、太い幹や根を持った植物を総称して呼びます。アフリカの大きな木「バオバブ」もコーデックスの一種になります。
コーデックス(塊根植物)の種類
アデニア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/92597f0516a408da973c.jpeg?resize=465%2C465&ssl=1)
出典:だいだら植物店
- トケイソウ科・アデニア属
- 原産地:ケニア・タンザニア・ソマリア
アデニアは品種にもよりますが、直射日光を避けて明るい場所で管理します。コーデックス類の中では成長は早い方です。
アデニウム
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/137120404_624.v1510102919.jpg?resize=511%2C383&ssl=1)
- キョウチクトウ科
- 原産地:東アフリカ・アラビアなど
ホームセンターなどでも簡単に入手することができるコーデックスの仲間です。花が大変可愛らしく楽しく鑑賞ができます。
アローディア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/248379828_624.v1518170555.jpg?resize=516%2C397&ssl=1)
- ディディエレア科・アローディア属
- 原産地:マダガスカル
直射日光が当たるくらいの明るい暖かい場所で育てます。マダガスカルは乾燥地帯です。乾燥気味に育てて生きます。ディディエレ科は多肉植物よりはサボテンに近い性質を持っています。
アボニア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/236356355_624.v1514372514.jpg?resize=500%2C420&ssl=1)
- スベリヒユ科・アボニア属
- 原産地:南アフリカ
様々な品種があるアボニアですが、やや入手が難しい品種です。花の色や大きさで種類を見分けることができます。夏に潅水すると花が咲きやすくなります。
ボスウェリア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/PPP-0728_01.jpg?resize=424%2C424&ssl=1)
出典:トーキー | TOKY
- カンラン科・ボスウェリア属
- 原産地:イエメン・ソコトラ島
直射日光を当てながら管理します。光が足りないと徒長してしまいます。また水やりの頻度が多いと徒長することもあります。寒さにとても弱いため、冬は暖かい場所で管理します。
ブルセラ
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/IMG_0935-768x512.jpg?resize=521%2C347&ssl=1)
出典:mana’s green
- カンラン科・ブルセラ属
- 原産地:アメリカ・アリゾナ
多肉に近い育て方をします。春夏の成長期には水をたっぷりあげてください。直射日光が当たるくらい明るい場所で管理してください。
コンミフォラ
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/PPP-0554_01.jpg?resize=399%2C399&ssl=1)
出典:トーキー | TOKY
- カンラン科・コンミフォラ属
- 原産地:タンザニア・ケニアなど
大きくなると4mほどに成長します。成長は非常にゆっくりです。直射日光の当たる場所で管理してください。冬は休眠のため葉を落としますが、春になれば新しい芽が展開します。
キフォステンマ
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/PPP-0583_01.jpg?resize=439%2C439&ssl=1)
出典:トーキー | TOKY
- ブドウ科・キフォステンマ属
- 原産地:ソマリアの一部など
通年、直射日光を避け明るい場所で管理します。冬場は10度以下にならないように管理してください。葉はデリケートなので、葉水を与えておくとより良いです。
ドルステニア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/s0799-1.jpg?resize=433%2C433&ssl=1)
出典:遊恵盆栽
- クワ科・ドルステニア属
- 原産地:アフリカ東部・アラビア半島南部
通年を通して、明るい場所で育てます。冬は休眠期に入りますが、同様に明るく暖かい場所で育ててください。あまり乾燥させすぎず、しっかり水やりを行なってください。
フォッケア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/f0520-s-1.jpg?resize=442%2C442&ssl=1)
出典:遊恵盆栽
- ガガイモ科・フォッケア属
- 原産地:南アフリカケープ州など
春から秋は屋外で育てると丈夫に育てます。日光不足になるとツルが綺麗に伸びないため、しっかりと日光に当ててください。寒さには強い方ですが雪や霜が当たる環境は避けてください。
イポメア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/238582252_624.v1517184107.jpg?resize=512%2C341&ssl=1)
- ヒルガオ科・イポメア属
- 原産地:ボツワナ・ナミビアなど
朝顔のような可憐な花がつきます。春から秋は屋外で管理すると上手に花がつきます。
メストクレマ
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/236858528_624.v1518174044.jpg?resize=443%2C465&ssl=1)
- ハマミズナ科・メストクレマ属
- 原産地:南アフリカ・ナミビア南部など
直射日光が当たるくらいの場所が好ましいです。しかし、真夏が休眠期になります。夏場は断水しても構いません。秋と冬に生育しますが、非常にゆっくりです。
モモルディカ
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/PPP-0687_01.jpg?resize=444%2C444&ssl=1)
出典:トーキー | TOKY
- ウリ科・モモルディカ属
- 原産地:ケニア・ウガンダ・タンザニアなど
基本的に明るい場所を好みますが、半日陰でも耐えられる強い性質を持っています。しかし、直射日光だと葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。
オペルクリカリア
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/PPP-0570_01.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
出典:トーキー | TOKY
- ウルシ科・オペルクリカリア属
- 原産地:マダガスカル一部
コーデックス類の中でも近年大変人気のある品種です。1年を通して直射日光の当たる環境で管理します。日光が不足すると徒長することがあります。水は大好きなので、暖かい時期は土が完全に乾燥する前にしっかりと水やりを行なってください。
オトンナ
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/PPP-0435_01.jpg?resize=417%2C417&ssl=1)
出典:トーキー | TOKY
- キク科・オトンナ属
- 原産地:南アフリカ一部
寒冷地以外では屋外でも管理可能です。夏が休眠期となるので、遮光して風通しの良い場所で管理してください。春から夏に落葉し始めます。その頃から水を控え始め、夏場は断水しても大丈夫です。
ペラルゴニウム
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/239079711_624.v1514541665.jpg?resize=510%2C340&ssl=1)
- フクロソウ科・テンジクアオイ属
- 原産地:ナミビアなど
とても乾燥している地位が原産地なので、群れに非常に弱い性質です。風通しの良い場所で育ててください。春から初夏に落葉し、夏には休眠します。断水する場合もありますが、水をたまにやる場合もあります。大きさや根の状況、環境によって変わってきます。
ラフィオナクメ
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/2KC_50.jpg?resize=455%2C455&ssl=1)
出典:KIDORI -キドリ-
- ガガイモ科・ラフィオナクメ属
- 原産地:南アフリカ・ジンバブエ・ボツワナなど
直射日光を避けた明るい場所で管理します。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとあげてください。また、風通しの良い環境で育ててください。
チレコドン
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/242884029_624.v1518282136.jpg?resize=475%2C358&ssl=1)
- ベンケイソウ科・チレコドン属
- 原産地:南アフリカなど
冬型なので、春と秋頃から成長し冬、夏は休眠します。休眠に入ると落葉します。夏場は断水します。通年明るい場所で管理してください。
コーデックスには他にもまだまだたくさんの品種があります。
コーデックス(塊根植物)の育て方
![](https://i0.wp.com/fplant.jp/wp-content/uploads/2018/02/236853950_624.v1517468432.jpg?resize=526%2C349&ssl=1)
育て方のコツは、品種をしっかりと確認し、原産地の環境をよく調べるとわかりやすくなります。基本は多肉植物に近い育て方ですが、冬型、夏型など成長のタイミングが変わってきます。
増やし方(挿し木)
増やし方ですが、成長期に合わせて「挿し木」で増やすことができます。
- 成長した枝をカット:葉は3、4枚ほど残し挿し穂を用意してください。株からカットする場合は、よく切れる消毒をしたハサミを使ってください
- 挿し穂の切り口をよく乾燥させます
- 用土にさし、明るい日陰で管理:他の観葉植物の挿し木と違い、さした後しばらくは水をあげないでください。
アデニウムなどタネが入手できたら「実生」と言ってタネから育てることにチャレンジして見てください。植え込む前にタネを2、3時間水につけると発芽率が良くなることが多いです。
コーデックスは、膨らんだ株の部分に水を蓄え原産地を見てもわかるように、干ばつなど厳しい環境に耐える仕組みになっています。日本の愛好家の間では「イモ」などと呼ばれていることもあるようです。
販売価格
コーデックスは、簡単に入手できる品種もありますが、とても高価なものもあります。小さな株でもびっくりするような価格の場合があります。
これは、珍しい品種の場合もありますが、コーデックス自体が総じて成長が遅いため、実は長い年月栽培に手間をかけているため高価な場合もあります。成長、育て方のヒントとなる場合もあるので、価格も含め、気になることがあれば販売業者さんへ聞いてみましょう。
土・鉢
とても個性的な樹形が多いので、プラスチック鉢などで入手した場合は是非植え替えを行なってください。シャビーシックな雰囲気の陶器や木目調など、個性的な鉢がよく合います。
用土は各品種にあった土を選んでください。わからない場合は観葉植物の専門店などに確認をしてみましょう。また、成長がゆっくりで、花が咲く、葉が紅葉するなど季節によって変化する姿が楽しめるので、盆栽仕立てにしても素敵です。
鮮やかな色彩の盆栽鉢などともとてもよく合います。しかし、植え替えは、購入時に必要であれば行う程度で大丈夫です。
成長が非常にゆっくりなので、根が回る心配はあまりありません。本来は、乾燥地など乾いた環境に生息する植物です。土は最小限の量で大丈夫です。