ベランダ菜園でおすすめの冬野菜

ベランダ菜園と聞くと、春や夏に収穫する野菜をイメージしやすいですが、ベランダ菜園で収穫できる野菜は、なにも暖かい時期だけではありません。寒い冬にだって、自分で作った野菜を食べることはできるんです!!今回は、初心者におすすめのベランダ菜園の冬野菜を紹介します。

 

ベランダ菜園で冬野菜を育てる前に確認しておくことは?

日当たり

ベランダ菜園をする前に、チェックしておくべき2つのポイントがあります。それは、『日当たり・風通し』です。野菜に限らず、植物を育てるときには、日当たりと風通しが重要になってきます。

というのも、多くの人がご存知の通り、植物が健やかに育つには日の光が必要です。ましてや、日差しが弱くなる秋に野菜を育てるのですから、しっかりと日の光が届いているかチェックしてください。

 

ベストの場所としては、南~東向きの午前中に日差しが入る場所です。植物は、午前中に活発に光合成を行う性質があります。その時間帯に日の光を浴びることで成長が旺盛になります。

とはいえ、西向きのベランダでは栽培ができないかといえば、必ずしもそうとは限りません。午前中に日が当たらなくても、午後に日差しがあたるようであれば、生長はゆっくりになるかもしれませんが、多くの野菜を育てることが出来ます。

 

また、北向きのベランダでも野菜を育てることは可能です。日当たりが悪いと言っても、屋外であれば真っ暗になるわけではありません。日陰であってもちゃんと野菜は光合成ができるんです。

ただ、日当たりの良い場所で育てる野菜から比べると、ぐんと成長速度は落ちますし、どんな野菜でも育てられるわけではありませんが、日当たりが悪い場所でも育ったり、日陰を好む野菜育てる野菜が、結構あります。

また、北向きのベランダで育てる場合は、少しでも長い間日が当たるように、レンガなどで台を作ってその上に置いて育てるなどして、少しでも日当たりを確保するといいでしょう。

 

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風通し

次に、風通しですが、風通しの悪い場所で育ててしまうと、害虫や病気の発生リスクが高まります。特に野菜が病害虫に侵されてしまうと、収穫にも影響してしまいます。

しかし、一方で乾燥に弱い野菜もあります。毎日のように強い風が吹き入れるような場所では、どれだけしっかり水やりをしていても、葉っぱから水分が奪われてしまい乾燥したり、実った野菜が風によって擦れて傷がついてしまうこともあります。

そして、自然に吹く風だけでなく、室外機から出る風にも気をつけなければいけません。室外機の前には、絶対にプランターを置かないようにしてください。

 

 

ベランダ菜園で冬野菜を育てるのに必要な道具は?

初めて野菜作りをする時は、どのよな道具を準備したら良いのかよくわかりませよね。おすすめの野菜を紹介する前に、家庭で野菜を作る時に絶対に必要な道具を紹介しますね。

 

プランター

まずは、なにがなくとも『プランター』です。プランターにも色々な種類があり、100円均一でも販売されているプラスチックのものから、テラコッタといって素焼きされたプランター、木で作られた木製プランターなど様々です。

テラコッタなら通気性がよく植物を育てるのに適していますが、素焼きである分結構重いため、作業するには少し大変です。プラスチック製のプランターは、保水力があり軽いので扱いやすいですが、他のプランターから比べると、どうしてもオシャレ度は落ちてしまいます。

 

木製のプランターは、とてもおしゃれで自然素材で作られたものなので通気性も良いですが、直接土を入れてしまうと、水分でプランターが劣化して最終的には腐ることがあるので、こまめな手入れが必要です。

このように、どのプランターにもメリット・デメリットがありますが、初めて野菜作りをする人には、値段も手軽で扱いやすいプラスチック製のプランターを利用することをおすすめします。

 

 

水やり

次に必要なものは、水やりをする道具です。水を貯められる容器であれば、なんでも良いとは思いますが、例えば、ペットボトルの飲み口から直接水を与えてしまうと、水の勢いが強すぎて、泥跳ねしたり土がえぐれたりしてしまいます。

泥跳ねが野菜の茎や葉っぱについてしまうと、病気の原因になってしまうことがあるので、なるべくじょうろで水やりをするか、ペットボトルを利用する場合は、100円均一などで販売されている水やり用のキャップなどを飲み口に取り付けるといいでしょう。

 

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霧吹き

他にも、霧吹きもあると便利です。というのも、種まき後にじょうろで水やりすると、種が流れてしまうので、種まき後には霧吹きで水やりをしたり、野菜の中には、乾燥を嫌うものもありそういった性質の植物には、葉っぱに水を吹きかけなければならず、そういった植物には、霧吹きで葉水する必要があります。

 

 

その他

他にも、あると便利なものとして、土を入れる時や植替えをする時に使う、小さなスコップや移植ゴテ、収穫の時や、茎や葉っぱを剪定する時に使う(園芸)ハサミ、苗の間引きや草むしり、作物に付いた虫を駆除する時に使うピンセットなどがあります。

ただ、これらは、絶対必要とはいい難く、また必ずしも園芸用のものでなくても、日常使っているもので代用できたりします。日々の世話の中で不便に感じたり、あったらいいなと感じた時に、購入を検討してみるという感じでいいと思います。

 

 

ベランダ菜園でおすすめの冬野菜は?

ここからは、初めて野菜作りをする人におすすめの冬野菜を紹介します。

 

長ネギ

お鍋の季節には欠かせない野菜の一つである長ネギは、実は中央アメリカが原産の野菜です。ネギは、雪が降るほど寒い場所でも冬越ができるほど耐寒性があり、秋植えにはおすすめの野菜で、秋の植え付けの適期は、9月~10月です。

ただ、種から植えると、収穫まで数ヶ月かかってしまうので、スーパーなどで買ったネギに、根っこまで付いていた時は、それを利用して、土に植えると種から植えるよりも早くに収穫することが出来ます。

初めて野菜を育てる人にとっては、そちらの方法のほうが簡単に短い期間で育つのでおすすめです。

 

 

大根

大根も、冬には欠かせない野菜ですよね。特に、冬の寒い時期に食べるおでんの大根は最高です!大根は、実は古代エジプトの時代から栽培されているほど、古くからある根菜で、日本には、弥生時代に伝わったとされています。

大根の秋の植え付けの適期は7月~9月で、涼しい気候を好む大根の場合、秋植えで育てたほうが、とうが立ちにくく、病害虫の被害も少ないため、はじめて野菜づくりをする人にはおすすめです。

ただ、大根は根野菜であるため、土の深さが30cm以上必要になります。そのため、プランターで育てる場合は、深さのあるものを用意するか、購入した用土の袋を利用して栽培するといいでしょう。

 

 

ほうれん草

ほうれん草は、虫がつきにくく寒さにも強い野菜なので、秋に種を蒔いて冬に収穫するのに最適です。しかも、秋植えのほうれん草は甘みが増すといわれています。

水はけの良い培養土を使用すれば、小型のプランターでも十分に育てくれます。発芽の適温は、15~20℃なので、気温が涼しくなる9~10月に種を植えると良いでしょう。

 

芽が出た後は、本場が1~2枚になった時と、3~4枚になった時に間引きをすることで、きれいなほうれん草に育ちますよ。ただ、ほうれん草の連作ができないので注意が必要です。

連作というのは、同じ土で同じ作物を続けて育てる事で、ほうれん草はその連作ができない作物で、最低でも1年は間を空ける必要があると言われています。毎年ほうれん草を育てたい場合は、新たに土を用意するようにしましょう。

 

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小松菜

小松菜は、種蒔きの適期が3月上旬から11月いっぱいと、ほぼ1年を通していつでも植え付けをすることができる野菜です。しかも旬が冬であるため寒さにも強く、しかも、種を蒔いてから45日前後で収穫期を迎えるため、とても育てやすい野菜です。

小松菜は、アブラナ科の野菜なので虫が付きやすいのですが、秋から冬にかけて育てる場合は、害虫が少ないので、そこまで神経質になることはありませんが、心配な人は、防虫ネットを張ったり、寒冷紗で害虫予防をするとより安心ですよ。

 

 

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まとめ

いかがでしたか?今回は寒い時期でも育てることができる冬野菜について紹介しました。ベランダ菜園では、旬の時期に収穫できるため栄養価が高くなります。

しかも、寒い時期の栽培であるため、春や夏ほど病害虫の心配がいりません。この冬は、自分のベランダで採れた野菜で様々な料理を楽しんでみてはいかがですか?