ザミアの育て方、種類|枯れる原因は?

ザミアの特徴、枯れない元気な育て方、種類について紹介します。

 

観葉植物ザミアの特徴

出典:EAST GARDEN DECO

  • 学名:Zamia pumila
  • ソテツ科・ザミア属
  • 原産地:メキシコ

 

ザミアはメキシコソテツやヒロハザミアの別名を持ち、世界中に約40種になります。ソテツと違い、日本への渡来時期は不明です。

ソテツと大変良く似ていますが、区別としてソテツ科の植物の小葉は一本の中央脈がはっきりしている単一脈であるのに対し、ザミア科ではイチョウのようなの二又脈です、この点で、ソテツ科とザミア科が区別されています。

 

葉が尖ったシダのようなソテツに対し、葉に丸みがありチクチクと痛くはありません。つややかな緑の葉の裏には細かな毛があり、手触りの良さも人気の一つです。 ソテツより寒さに弱いので、室内で観葉植物として飾ります。耐寒気温は5度までになります。

株によりますが、ソテツよりもコンパクトなものが多く出回っています。成長はゆるやかですが、成長期に一気に新芽を展開させる姿は圧巻です。ソテツ科なので株自体の成長は遅い方です。雌と雄の異なる株で、一株だけでは種を残すことはありません。

 

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観葉植物ザミアの育て方

出典:Zamia Palm, Cardboard Palm

置く場所・日光

ザミアは日当たりの良い暖かい場所が大好きです。寒さには弱く、通年室内で管理していきます。春から秋は室内の一番明るい場所で管理します。夏の間、他の観葉植物だと葉焼けして枯れてしまうような直射日光でも大丈夫です。

寒さには大変弱く、霜に当たると枯れます 日当たり、風通しがよい場所がベストです。風通しが悪く、湿った環境だと弱りやすく、根腐れを起こすことがあります。

 

 

水やり

鉢植えの場合は、土が完全に乾いてから、水をたっぷりあげてください。特に冬は休眠期のため土の乾燥に時間がかかります。乾いたのを確認してから4、5日空けてからあげるくらいで大丈夫です。必ず土の様子を見ながら水やりを行なってください。

基本は過湿を嫌うので、感想気味に管理します。

 

 

肥料

成長期に少々、液肥を与える程度で十分です。あげすぎると根を痛めるので注意が必要です。

 

 

初夏の新芽の管理の仕方

初夏から夏にかけて新葉が生長してきます。すーっと立ち上がってみるみるうちに綺麗な淡いグリーンの葉を展開させていきます。濃いグリーンの締まった形の葉にするためには、できるだけ直射日光に当ててください。濃いグリーンの葉色になるまでは、十分日光に当てます。

 

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植え替え

出典:Blumen Hutte

春から秋の成長期に株をそっと抜き、中の古い土を落とします。用土は観葉植物用の土、または適した用土を選んでください。ザミアは、水はけの良い環境が好ましいので、鉢底石はしっかりと入れてください。

あまり大きい鉢や、排水性のない鉢に植え替えてしまうと、土の容量が多くなったり水がうまく抜けず、根腐れしやすくなるので注意してください。

観葉植物の『植え替え』のコツ|土、時期は?

 

病気・害虫

ザミアは室内で育てる他の観葉植物と同様、害虫や病気に注意しなければなりません。日々のメンテナンスで予防できるものも多いので、対処法をご紹介します。

ハダニ・カイガラムシなどには注意が必要です。葉がベタベタしていたり、本体や葉にふわふわした塊がある場合はカイガラムシです。見つけたらすぐに薬剤で駆除しましょう。歯ブラシで擦り取るのも有効です。

カイガラムシの駆除、予防方法|成虫になったら注意

 

ハダニは、体長0.3mm~0.5mmの虫で植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。ハダニの被害に遭った場所は、白くなっていたり、膜が張ったようになります。葉水を行なっておくと害虫予防になります。葉が茶色くなる、これは様々な要因が考えられます。

夏の直射日光の当てすぎによる葉焼けや水不足、根詰まりなど植物にとって困った環境にある表れです。もしそのような症状になった場合、置き場所が適切かどうか、以前植え替えてからどのくらい経過しているかなど考慮してみましょう。

ハダニの駆除、予防方法|観葉植物を害虫から守る

 

夏の直射日光の当てすぎによる葉焼けや水不足、根詰まりなど植物にとって困った環境にある表れです。もしそのような症状になった場合、置き場所が適切かどうか、以前植え替えてからどのくらい経過しているかなど考慮してみましょう。

茶色くなった葉は茶色くなった部分だけ切り取る、または根元から切り取ってください。よくない葉を残すと病気の原因にもなるのでメンテナンスをしてあげてください。

 

 

インテリアとしての飾り方

羽のように葉を伸ばしたのザミアはインテリアグリーンとして近年人気があります。背が高くならない観葉植物でどっしりとした印象があります。艶やかなグリーンは存在感があり、モノトーンのシンプルな陶器鉢ととても相性が良いです。

また、南国の雰囲気もあるので、はっきりとしたカラーの陶器鉢ともよくあいます。小さなサイズであれば、排水性の良い土を使い和風な盆栽風に仕立てても素敵です。

出周りは少ないですが、大きな鉢が手に入った場合は、テラコッタやナチュラル素材のバスケットを鉢カバーにしてもおしゃれです。

 

 

観葉植物ザミアの種類

ザミア・フィスケリ

薄葉ザミアとも呼ばれています。メキシコ中部のサンルイスポトシ州からケレタロ州に分布しているザミアです。

松などの林の中に生え、高さは1m弱ほどです。茎は半分くらいが地中に埋まり、長い羽状の葉がでます。

 

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ザミア・フロリダーナ

フロリダザミアとも呼ばれています。アメリカのフロリダ州からジョージア州南東部、さらに、西インド諸島に分布しています。

松などの林の中などに生えます。茎は半分くらいが地下に埋まり、長さ80センチほどの羽状の葉が出ます。大きなつくしの頭のような花がつきます。

 

 

ザミア・フルフラケア

メキシコザミアとも呼ばれています。メキシコ原産のザミアになります。何より美しく羽状に広がる葉が印象的なザミア・フルフラケア。

葉は丸状、肉厚で硬く葉裏は細かい繊毛がついています。

 

 

大人気の「四つ葉のザミア」

出典:なみだのひとりごと♪

出周りが限られますが、近年「四つ葉のザミア」が大人気です。発芽したてのザミアの中には、四葉のクローバーのように可愛らしいザミアがあります。

もちろん成長すると、5つ葉、6つ葉と変化します。幸運のアイテム「四つ葉」、見つけたらぜひゲットしてみてください。

 

 

ザミアとは違う植物「ザミオカルカス・ザミフォーリア」

ザミオカルカス・ザミフォーリアがごく稀に「ザミア」とされてしまっていますが、ザミオカルカスはケニア・アフリカ東部を原産とし、サトイモ科ザミオカルカス属の植物です。

分類学上ではザミアはソテツ科、ザミオクルカスはサトイモ科の植物なので全く異なります。ではどうして似ている名前なのかというと、ザミオカルカスは、「ザミアに似たサトイモ科の植物」という意味でつけられた名前です。

 

葉のつき方・形はとてもよく似ています。しかし、ザミアの葉はとても堅く、細かい毛がありつやがないのに対し、ザミオクルカスの葉も堅いのですが、光沢があります。

わかりやすい違いは、ザミアの株は塊茎状で、そこから細い茎、葉を出してます。ザミオカルカスは、大きな芋のようなの土の中の茎から茎、葉が出ます。

ちなみにザミオカルカスはお隣中国では、葉の形がお金に似ていることから「金銭樹」とよばれています。また、「夢の叶う樹」ともいわれ、夢をかなえてくれるという言い伝えがあり贈り物に大変喜ばれているそうです。

 

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ザミアは成長がゆっくりですが、成熟すると美しい新芽を出し非常に楽しい観葉植物です。日が当たる暖かい場所であれば、初心者の方も楽しめます。楽しく育てて、おしゃれに飾って楽しんでみてください。