観葉植物を育てたいけど、日当たりが悪いから・・・。と諦めている人はいませんか??日当たりの悪い部屋でも育てることが出来る観葉植物を紹介します。
観葉植物の室内の明るさの種類とは?
日陰で育つ植物たちには、「耐陰性」という特性があります。耐陰性というのは、日光が当たらない日陰でも耐えることが出来るという性質です。そのため、多少日当たりの悪い部屋でも観葉植物が育ちます。
ただ、植物によって耐陰性の強さに違いがあるため、部屋の明るさによって、育てることが出来る観葉植物の種類が異なってきます。とはいっても、自分の部屋の明るさがどれくらいなのかイマイチわかりませんよね。
一概に日当たりの悪い部屋と言っても、部屋の照明であったり、窓の大きさや周りの環境によっては、比較的明るめの日陰であったり、日中でも電気をつけて置かなければいけないほど暗い日陰など様々だと思います。ここでは、日陰の種類を3つに分けて説明します。
明るい日陰
窓から入る直射日光をレースのカーテンで遮った程度の部屋の明るさを、「明るい日陰」といいます。これくらいの明るさがある部屋であれば、多くの観葉植物を問題なく育てることが出来ます。
日陰
窓から入る直射日光はほとんどなく、部屋の照明が蛍光灯で、それを付けた時の部屋の明るさを「日陰」といいます。これくらいの明るさであれば、耐陰性があると言われている多くの観葉植物を育てることが出来ます。
暗い日陰
日陰同様、窓から入る直射日光はなく、部屋の照明も白熱電球だけで、それを付けた時の部屋の明るさを「暗い日陰」と呼びます。このような明るさの環境では、観葉植物の耐陰性がかなりものないと、育てる事はできません。
では、次からは「日陰」と「暗い日陰」でも育てることの出来るオススメの観葉植物をそれぞれ紹介してます。
日陰で育つ耐陰性の高い観葉植物の種類
直射日光の明るさは殆ど無いけど、蛍光灯による明るさが十分にある部屋にオススメの観葉植物を紹介します。
オリヅルラン
ユリ科の植物で、1年を通して青々とした葉っぱを楽しむことの出来る常緑植物です。ランナーと呼ばれる横に伸びた茎の先に、折り紙で折った鶴のような子株を付けることが特徴です。
耐陰性があり、多少の耐寒性もあるため育てやすく、初めて観葉植物を育てる人にもおすすめの植物です。とはいえ、気温が5℃以下を下回るような場所では、枯れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ポトス
こちらも、初めて観葉植物を育てる人におすすめの植物です。ポトスはツル性の植物で、ぐんぐんとツルと艶やかな葉っぱが特徴です。ポトスは、様々な品種がありますが、中でも「ポトス・パーフェクトクリーン」という品種は一番耐陰性があります。
耐陰性があるポトスですが、耐寒性について言うと、多少ある程度なので、寒くなる時期は気温が5℃以上を保つことが大切です。
ザミフォーリア
出典:タワゴトノセカイ
サトイモ科のザミアフォーリアは、葉っぱや根っこに多少の水分を蓄えることが出来るため、乾燥に強く強い日差しが苦手なので、室内で育てるのに適した植物です。
耐陰性がありさらに乾燥にも強いザミアフォーリアですが、過湿な状態と寒さに弱く、水を与えすぎたり気温が10℃以下の環境に置くと枯れる原因になるので、過湿と寒さには注意が必要です。
ホヤ
耐陰性があり乾燥にも強いホヤは、ガガイモ科のツル性の植物で、中でも「ホヤ・カルノーサ」という品種は、サクラランとも呼ばれ、夏には星型の可愛い花を楽しむことも出来ます。ホヤの花も楽しみたい場合は、明るい日陰において育てる必要があります。
ただ、ホヤは花を咲かせなくても、ハートの形をした葉っぱをした「ホヤ・カーリー」や葉っぱにほんのりしたピンク色の斑が入る「ホヤ・リップカラー」など、個性的な葉っぱを持つ品種もあり、観葉植物として楽しむことが出来ます。
ゴムの木(マルバインドゴムの木)
ゴムの木は、様々な品種がありどの品種も耐陰性がありますが、特にこの「マルバインドゴムの木」は寒さや乾燥に強く、しかも耐陰性があるため、初めて観葉植物を育てる人にとっても扱いやすい品種です。
室内に置いてゴムの木を育てる場合は、冷暖房器具などによって乾燥しやすくなるので、葉水をすることで、葉っぱを美しく保つことが出来ます。
テーブルヤシ
ヤシと聞くと、パッと思い浮かぶのは海辺で大きく育っているヤシですが、このテーブルヤシは、卓上サイズで見た目がとても可愛らしく、しかも南国ムードも満点です。
とても育てやすく人気の観葉植物の1つで、、耐陰性があるため、室内でも育てることが出来ます。ただ、本来明るい場所を好む植物なので、時々は明るい日陰で日光浴をさせると良いでしょう。乾燥した室内で育てると、ハダニが発生しやすくなるので、葉水をして予防して下さい。
ガジュマル
どんな環境にも馴染みやすく、耐陰性の他にも耐寒性もあるため、とても育てやすい植物の1つです。
幸福をもたらす精霊が宿る木と言われるガジュマルは、その独特な樹形も人気の1つで、生長すると共に気根を出し、独特でユニークな形になります。
フィカスプミラ
出典:*tree tree*
耐寒性が0℃以上で耐陰性もあるフィカスプミラは、小さくて繊細な見た目より丈夫で、部屋の採光にはあまり影響されず、どんな場所でも割りと簡単に育てることが出来ます。ただ、乾燥には弱いため、水切れしないように注意して、葉水をたっぷりすることで元気に育ちます。
モンステラ
存在感抜群の葉っぱとエキゾチックな南国感満載で人気の高いモンステラは、丈夫で生命力にあふれる植物です。
耐陰性があり、しかも耐寒性も0℃以上と耐寒性もあるため、どんな環境でも比較的簡単に育てることが出来ます。
ドラセナ
たくさん品種があるドラセナの中でも人気があるワーネッキ・レモンライム。葉っぱに鮮やかなレモン色の斑が入っていて、見る人に爽やかな印象を与えてくれます。
比較的育つ場所を選ばず、明るい日陰から日陰までどのような場所に置かれても元気に育ってくれます。ただし、風通しが悪くて乾燥した場所が苦手なので、そのような場所で育てるのはおすすめできません。
また、ドラセナの品種は全体的に耐寒性があまりなく、10℃を下回ると葉っぱが傷んでしまうので、なるべく10℃以下にならない暖かい場所で管理して下さい。
暗い日陰でも育つ耐陰性のかなり高い観葉植物の種類
ここからは、白熱球の明るさだけでも育つ、耐陰性が強い観葉植物を紹介していきます。
アグラオネマ
耐陰性が強い観葉植物といえば「アグラオネマ」といわれるくらい日陰でよく耐えてくれる植物です。耐陰性が強いぶん、直射日光が苦手で、寒さにもあまり強くありません。耐寒性は8℃以上なので、室温には少し注意が必要です。
一般的によく売られているアグラオネマは、シルバーキングという、葉っぱの銀青色の斑が美しい品種ですが、プシュードブクテアツムという品種は、シルバーキングより丈夫でより日陰にも耐えてくれます。
アスプレニウム
出典:大阪市福島の観葉植物の店 OSLO オスロ
シダの仲間であるアスプレニウムは、葉っぱが放射状に広がる植物です。耐陰性が強いので、暗い場所でも育ちます。
また、高温多湿な環境が好きなアスプレニウムですが、乾燥にも耐えるため、多少であれば水やりしなくても、すぐに枯れることはありません。
オキシカルジューム
ヒメカズラともいわれるオキシカルジュームは、アグラオネマに次ぐ耐陰性がある植物で、生長が早く水の管理も割りと簡単なため育てやすい植物です。
オキシカルジュームの葉っぱの色は濃い緑のみなので、変化や彩りが欲しい人は、葉っぱに黄色の斑が入っている「ブラジル」という品種や、葉色が美しいライトグリーンの「ライム」を購入すると良いと思います。
ペペロミア・グラベラ
出典:*tree tree*
乾燥に強く耐陰性もあるため、日陰にも耐えてくれるペペロミアは、黄色の模様が入った葉っぱが特徴の観葉植物です。
ただ、耐寒性はそれほど強くないため、気温が5℃を下回るような場所では耐えることが出来ませんが、室内で育てる分には、あまり神経質になる必要は無いと思います。比較的育てやすいので、初めて観葉植物を育てる人にもオススメです。
ケンチャヤシ
出典:フラワーコーポレーション
日陰で育ってくれる上、比較的乾燥に強く、耐寒性も0℃以上で病気や害虫にも強いという、ヤシの仲間でも上位を争う丈夫さです。
生長はゆっくりで育てやすいです。日陰に強い品種ですが、真夏の日差しのような、強すぎる直射日光には弱く、直射日光が当たると葉焼けの原因になってしまうため、日光が当たらない半日陰や日陰で管理すると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は、耐陰性があり日陰に強い観葉植物を紹介しました。どの観葉植物も日陰に耐えて育ちますが、定期的に明るい日陰などで日光浴はさせてあげてください。そうすることで、より元気な観葉植物を楽しむことが出来ると思います。