テーブルヤシの育て方|水やり、剪定、株分けは?

100円均一などでもその姿をよく見かけるようになったテーブルヤシ。その名の通り、テーブルで育てることが可能なほど小さいことから人気も高まっています。テーブルヤシの特徴や育て方を紹介します。

 

観葉植物テーブルヤシの特徴

その名の通りヤシ科に属する植物です。ヤシというと海沿いに生える大きな木をイメージしますが、ヤシ科の中でも小型の品種なので、高さも10cm~50cmほどのものがよく出回っています。

美しく細長い緑の葉を一つの茎からいくつも連なって生やすため、まるで鳥が羽を広げたような美しい形になります。テーブルヤシの特徴に、生長が遅いということがあります。つまり、他の植物のように頻繁に植え替えをしなくて良く、ヤシ科の特性上、剪定もいりません。

しかも、耐陰性があるため、ある程度の日差しがあればどんな場所でも育ち、他の観葉植物ほど置き場所を選ばないので、初心者にもオススメ植物として重宝されています。

 

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観葉植物テーブルヤシの育て方

出典:植物の贈り物

置く場所・日光・温度

ヤシ科というと、日光が大好きで、日の光がサンサンと降り注ぐ場所で管理したほうが良いような気がしますが、実は、テーブルヤシは直射日光が得意でなく、強い日差しに当たると、葉っぱが火傷状態になる『葉焼け』をして枯れてしまいます。

耐陰性がある植物なので、多少日が当たらない場所でも育ちます。とはいえ、全く日の光が届かないような場所では、葉っぱの色が悪くなったり、害虫が発生したりするので、リビングなどの、採光が取れた部屋の何処かか、窓際に置く場合はレースのカーテンなどをして、直射日光を避けて置きましょう。

 

ただ、採光が取れる場所であっても、エアコンなどの風が直接テーブルヤシに当たるような場所だと、葉っぱが傷んだり弱ったりするので、気をつけてくださいね。

また、室内で育てられるほどの耐寒性はあるものの、それほど耐寒性が強いわけではなく、気温が5℃を下回ると、枯れてしまいます。もし、ベランダなどで育てる場合は、10月頃からは室内で管理したほうが良いかもしれませんね。

窓際で育てる場合、気温が10℃を下回るようになる晩秋から冬にかけては、窓から離し内側に置くか、鉢の周りをダンボールなどで囲って冷気から守ってあげて下さい。

 

 

水やり・肥料

寒さに比較的弱く高温多湿の状態を好むテーブルヤシの水やりは、気温や季節によって水やりのタイミングを変えましょう。テーブルヤシの生長期である4月から10月は、鉢の土の表面が乾いて白っぽくなってきたら鉢の底から水が流れ出るまでたっぷり水を与えましょう。

もし、目で見て土の乾燥がわからない時は、土の表面を触ってみて下さい。土の表面を触って湿った感じがしなければ、水を与えましょう。気温が10℃以下になってくると、テーブルヤシの生長は緩やかになってきます。その頃になると、水はあまり必要ではなくなるので、水やりの回数は減らします。

 

この時期(11月~3月)の水やりのタイミングとしては、鉢の土の表面が乾いた後、2~3日ほど後に水やりをします。そうすることで、テーブルヤシ自体が乾燥し、樹液の濃度が高まり、耐寒性を上げることが出来ます。

土に水やりをする以外に、葉水というものをして下さい。葉水とは、霧吹きなどで葉っぱの表面に水を吹きかける作業をいいます。葉水をする事で、テーブルヤシの葉っぱの乾燥を防ぎ、それと同時に葉につく害虫の発生を予防する効果もあります。

 

生長期である春から秋にかけてはもちろんのこと、生長が緩やかになる晩秋から冬にかけも葉水は毎日して下さい。気温が10℃以下になる頃には、特に室内で管理する方が多いと思います。

寒くなると、室内ではエアコンなどの暖房器具を使うため、乾燥しやすくなるので、葉っぱに水を吹きかける事で乾燥を防ぐことが出来ます。肥料に関しては、必ず与えなければいけないということはありません。ただ、肥料を与えたほうが生長は早いです。

 

肥料を与えるタイミングとしては、春から秋の生長期に与えましょう。生長が緩やかになる冬場に与えてしまうと、肥料焼けをする場合があります。

肥料焼けというのは、テーブルヤシ自体が水分も養分もあまり必要としないため、土の中の肥料の濃度が高くなり、浸透圧の現象が土の中で起こり、土に根っこの水分が取られてしまうため、テーブルヤシが萎れたり、場合によっては枯れたりする症状のことです。

肥料を与える場合は、ゆっくり効果があらわれる固形の化成肥料を2ヶ月に1回、根元のあたりに置くか、液体タイプの肥料を適正な濃度に薄めたものを10~15日間隔で、水の代わりに与えましょう。

 

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剪定(せんてい)

出典:8cm & Silent Green Village Blog.

観葉植物を育てる多くの場合、剪定という作業が必要になってきます。剪定というのは、大きく生長した枝を切って整えることで、そうすることで見た目が良くなります。また、枝や葉っぱを剪定することで、風通しが良くなり病気や害虫の発生を防いでくれます。

と、この様に剪定は、観葉植物にとって大切な作業の1つなのですが、テーブルヤシの場合は、この剪定作業は必要ありません。というのも、ヤシ科の植物の新しい葉っぱは、既に生えている葉の内側から展開するからです。新しく生えてきた葉を切り落としてしまうと、底から次の葉っぱが出ることがなく、そのまま枯れてしまうのです。

ですので、テーブルヤシに関しては、葉っぱの通気性を良くしたり、テーブルヤシのサイズを調整したい場合は、株分けをして葉っぱのボリュームを減らして下さい。以下に株分けの方法を紹介します。

 

 

株分け

株分けに必要な物

  • 分ける数分の新しい鉢
  • 観葉植物用の土
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット(鉢の形状によっては必要ない場合もあります)

 

株分けの手順

  1. 用意した鉢底に丸い穴が空いたタイプの場合、鉢底ネットを被せます。そうすることで土が流れ落ちるのを防いだり、害虫が鉢の中に侵入することを防いでくれます。
  2. 鉢底石をまんべんなく敷き詰めます。これを敷くことで、土の中の通気性や排水性を良くするため根腐れすることを防いでくれます。
  3. 用意した土をあらかじめ鉢の1/3ほど入れておきます。
  4. テーブルヤシを鉢から根鉢ごと抜き出します。根鉢というのは、鉢いっぱいに根っこが拡がり伸びたことで、根っこが土を抱え込み、鉢から引っこ抜いた時、鉢の形のまま土ごと抜ける状態のことを言います。
  5. 根についた古い土を手で優しく揉んで取り除きます。
  6. テーブルヤシをできるだけ根を傷つけないように手で優しく引っ張って分ける。もし、引っ張っても分けられないようなら、ナイフなどを使っても構いません。この時の分け方としては、大きさにもよりますが、2~3株くらいに分けられると思います。
  7. 分けたテーブルヤシの株を鉢の中心に置き、鉢に用意した土を入れる。この時入れる土の量は鉢の縁から2~3cm下までです。この2~3cmは、水やりをした際の水のたまりとなり、土の流出を防ぎます。
  8. 土を入れ終わったら、鉢底から水が垂れるほどたっぷり水を与えます。

 

手順は以上となります。用意する鉢についてですが、もし、複数に株分けする場合は、元の鉢と同じくらいか、それより一回り小さいものを用意しましょう。

分けた株に対して大きすぎる鉢は、水やりをした時、テーブルヤシが1回で吸収する水の量より多くなり、土の中が乾かず根腐れの原因になってしまいます。

 

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植え替え

出典:びゅーてぃふるらいふ

テーブルヤシは生長が遅いため、頻繁に植え替えをする必要はありませんが、2~3年に1回か鉢の底から根が出てきたタイミングで植え替えをしましょう。

成長が遅いとはいえ、植替えをせずに放っておくと、鉢いっぱいに根を伸ばし、鉢の中が根っこでいっぱいになって、根詰まりといって音が詰まった状態になり、水分を吸収できなくなって枯れる原因になってしまいます。

 

ですので、上記のタイミングで植え替えをしましょう。また、植え替えをするのに最適な時期は、4月~6月です。植え替えの方法は、株分けの方法とよく似ているのですが、植え替えの時に用意する鉢は、現在使っている鉢より一回り大きい鉢を用意して下さい。

もし、使っている鉢と同じ大きさのものを使いたい時は、根っこを半分の量にカットし、株分けして葉っぱの量も減らします。その後、株分けのときと同等の手順で新しい鉢に植え替えます。

 

新しい鉢に植え替え土も入れ終わったら、水やりをする前に、土の表面を割り箸などで突き、根っこの間の隅々まで土がいきわたるようにします。

この時、土が根っこの隙間に入ったことで、土の表面が下がることがあります。そうなった場合は、もう一度新しい土を足して下さい。その作業が終わったら、たっぷりと水を与え、植え替え作業は完了です。

 

 

害虫・病気

テーブルヤシに発生する害虫の代表としては、『ハダニ・アブラムシ・カイガラムシ』が上げられます。どれも、テーブルヤシの養分を吸うため、株が弱ってそのまま枯れてしまいます。

また、アブラムシに関しては、アブラムシを媒介として、テーブルヤシの内部にスス病などのウイルスが侵入し、病気を発症させることがあります。それらを見つけた時は、専用の薬剤を吹きかけて駆除して下さい。

 

ただし、カイガラムシは、体を硬い殻で覆っているため、薬剤があまり効きません。見つけた時は、歯ブラシやハケで直接カイガラムシをこすって落として下さい。

他にも、害虫としてはナメクジやダンゴムシなどがいますが、外に出さない限り、めったにそれらの被害に合うことはないでしょう。ただし、日光浴などでベランダなどに出したときには、密かに侵入している可能性があるので、室内に取り込む前に確認すると良いでしょう。

 

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まとめ

あまり植え替えを必要としないテーブルヤシですが、100円均一のお店や園芸店で購入した後は、一回り大きな鉢の植え替えをオススメします。

鳥が羽を広げたように茂るテーブルヤシの葉っぱは、リゾートにいるような雰囲気を演出してくれるため、とてもオシャレなインテリアになってくれると思いますよ。