グリーンカーテンの作り方や効果、植物の種類は?

蔓性の植物が暑さや日差しをしのいでくれるグリーンカーテン。一見作るのが難しそうですが、グリーンカーテンとして利用できる植物は、育てやすい種類が多いので、割りと気軽に作ることが出来ます。グリーンカーテンの作り方や植物の種類を紹介します。

 

グリーンカーテンの効果とは?

グリーンカーテンを取り入れている企業や家庭が増えてきていますが、一体グリーンカーテンには、どの様な効果があるのでしょうか?そのメリットとして、4つの効果が挙げられます。

 

日差しを遮る効果

適期に植えた種や苗がぐんぐんと生長して、葉っぱが茂ることで一番日差しが強くなる真夏には、ベランダや窓を覆う葉っぱの日よけになって、強すぎる夏の直射日光を遮断してくれます。

また、葉っぱが生い茂ることで、外からの視線を遮ってくれるので、布カーテン同様に目隠しとしての役割も果たしてくれます。

 

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周囲の気温を下げる効果

殆どの植物は、自分自身の温度が上がりすぎないように地中で吸い上げた水分を、葉っぱから蒸散させています。そのため、すだれを用いて遮光した時に比べると、放射熱は少なく、僅かですが気化熱によって周囲の気温も下がります。

更に、葉っぱが蒸散して温度を下げているので、その間をすり抜けて入ってくる風も、直接入ってくる風よりも、涼しく感じることが出来ます。

 

 

新鮮な酸素を取り込める

植物が光合成によって、二酸化炭素を吸収し酸素を排出します。ということは、グリーンカーテンを通過して入ってきた空気は、出来たばかりの酸素をたっぷりと含んで室内に入ってくるということです。

 

 

省エネや節電の効果

グリーンカーテンの最大のメリットともいえると思います。布カーテンやすだれと違い、日差しを遮るだけでなく、葉っぱの蒸散によって気温も下げてくれ、涼やかな風も吹き込むため、実際の気温よりも、より涼しく感じることが出来ます。

グリーンカーテンによる自然のエアコンが「涼」を運ぶため、エアコンをそれほど使わなくても、ある程度快適に過ごせることが多く、節電にも繋がります。

 

 

グリーンカーテンの作り方

準備する物

  • 苗もしくはタネ
  • プランター(野菜用の深くて大きいもの)
  • 用土、肥料、鉢底石
  • 支柱、ネット

※用土に関しては、グリーンカーテン用の土が流通しているのでそちらを使ってもいいです。

 

 

手順

①プランターに鉢底石を敷き詰め、その上から肥料を混ぜた土を入れます。市販されている用土を使う場合は、肥料も入っていることが多いので、確認の上、肥料が入っていない場合のみ混ぜて下さい。

②穴を開けて、用意した苗もしくはタネを植えます。苗の場合は、プランターの土とポットの土の高さが均一になるように植え付けて下さい。苗と苗の間隔は、20cm~30cmほど空けましょう。種から育てる場合は、一定間隔で一列に植えて下さい。

 

③支柱を立てる
用意した支柱にネットを通し、苗やタネを傷つけないように気をつけながら、苗やタネの近くに支柱を立てます。支柱は、少し斜めにして立てるほうが、日当たりが良くなります。

台風などの強い風が吹いた場合、支柱が倒れたり折れたりしまうこともあるので、ネットを取り外せるようにして、台風が近づいたらネットを下ろせるようにするか、ネットや支柱をしっかり固定し、倒れないようにして下さい。

 

 

芽が出てきたら

ツルをネットや支柱に絡ませるか、絡ませるまで伸びていない時は、紐などで支柱かネットに優しく結び固定します。それぞれの苗から伸びたツルは、等間隔になるように誘引して下さい。うまく誘引できない時は、ところどころ紐で固定してもいいです。面が隙間なく葉っぱで埋まるようにするように誘引して配置するのがコツです。

生長してツルが伸びていくと、雨樋や近くに電線等があると、そっちに絡みつく場合があり危険なので、伸びすぎたツルは適当なところで切るようにして下さい。

 

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グリーンカーテンを成功(管理する)させるコツ

水はしっかりたっぷり

グリーンカーテンは、夏の暑い日差しを遮るために育てられることが多い分、環境としては、その陽射に晒される場所で育てられます。しかも、葉っぱの蒸散は、気温が高くなればなるほど活発に行われるため、その分水分の吸収も多くなります。

そのため、通常の植物を育てるより、プランター内の水分の乾きは早く、水切れを起こしやすいです。特に、夏場であれば朝夕2回水やりしても、場合によっては追いつかないこともあるくらいです。

グリーンカーテンの水切れを防ぐ方法としては、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにするか、プランターをできるだけ大きなものにすることで、水切れを防ぐことが出来ます。

 

 

肥料切れに注意

グリーンカーテンに使用する植物は、どれも短期間に生長するタイプの植物であるため、プランター内の用土だけでは、栄養が足りなくなることがあります。

そのため、グリーンカーテンを作る時に施した元肥の後には、定期的に液体肥料などを追肥して、肥料切れをしないようにしましょう。液体肥料の場合は、目安として1週間~2週間に1回程度です。但し、基本としては、使用する肥料の使用方法に従ってくださいね。

 

 

葉っぱに日光をしっかり当てる

苗が小さい間は、株にしっかりと日光が当たるようにしますが、ツルが伸びてきたら、葉っぱに日光が当たるように気をつけます。

ただ、葉っぱが生い茂る夏場には、直射日光がプランターに当たらないようにすることで、必要以上に乾燥したり、根っこが傷んだりすることを抑えることが出来ます。

 

 

こまめに病害虫チェック

植物を室外で育てる場合、特に避けて通れないのがアブラムシやカイガラムシ、ナメクジなどの病害虫の発生です。これは、残念ながらグリーンカーテンでも発生しうる事。

また、花が咲くとより様々な虫が集まってきて、それらを目当てにスズメバチやアシナガバチがやってきてしまうことも・・・。

これらの病害虫は、ガーデニングをしていると、多少起こりうることなのですが、事態が悪化してしまう前に、春や秋など病害虫の発生が多い時期には、苗をこまめにチェックして、被害が小さい内に薬剤などで対処して下さい。

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グリーンカーテンにおすすめの植物の種類

グリーンカーテンで使用する植物のポイントは『蔓性の植物であること・葉っぱの形がギザギザだったり小ぶりの植物・暑さに強い性質の植物』の3点です。それでは、おすすめの植物を紹介します。

 

 

食べられる植物

 

ゴーヤ

グリーンカーテンの代表的な植物ともいえるゴーヤ。病害虫に強い性質があり、水と暑さがあれば、肥料や薬剤が殆どいらないため、初めてグリーンカーテンを作る人におすすめです。

ゴーヤの中にもいろいろな品種があり、小さな実を付ける『すずめゴーヤ』や、苦味が少なめで肉厚な『あばしゴーヤ』などがあります。あばしゴーヤは、出来た実を美味しく食べたい人におすすめです(とはいっても、全く苦味がないわけではないので気をつけてくださいね^^;)。

 

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ヘチマ

葉っぱが大きいヘチマは、日差しを遮る効果は他のつる性植物の中では一番で、濃い日陰を作ることが出来ます。耐暑性があり、夏の暑さにも耐えることができるため、グリーンカーテンにおすすめです。ただ、実がなると、その重みで全体の重さが増すので、強度の強い支柱が必要になってきます。

さて、ヘチマといえば、食用よりもヘチマの実を加工した化粧水やスポンジのイメージのほうが強いと思いますが、ちゃんと食べることができ、レシピ動画やブログには、ヘチマの実を使った料理がたくさん載っています。

 

 

パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)

ブラジルが原産国のこのつる性植物ですが、ちゃんと日本でも育てることが出来ます。生命力が旺盛で生長が早く、葉っぱがよく茂り実もよく付きます。しかも、シーズンがおわり、手入れをして室内に置けば、冬越させることも可能です。

南国のフルーツであるパッションフルーツは、店頭やネット通販で買ってもそこそこの価格ですが、開花後、1週間ほどで結実するため、日本の短い夏でも収穫することが出来ます。ちなみに、食べごろは実が赤紫に変わり、皮にシワが入ってからだそうです。

 

 

オカワカメ(雲南百薬:ウンナンヒャクヤク)

あまり聞き慣れない植物ですが、東南アジアが原産国の植物で、真夏には肉厚な葉っぱをたくさんつけます。耐暑性が暑さには強いですが、寒さには弱い植物なので、冷涼な地方でも栽培は、あまりおすすめできません。

雲南百薬という別名がある通り栄養価が高く、葉酸やミネラル、ビタミンAを多く含健康野菜です。オカワカメは、葉っぱや茎だけでなく、球根も食べることができます。

葉っぱは加熱することで、ぬめりが出るため、まるでわかめのような食感で、キュウリとあえて酢の物として食べたり、サラダで食べたりすることが出来ます。

 

 

きれいな花が咲く植物

アサガオ

花が咲くツル性の植物は?と聞かれると、多くの人がこのアサガオを思い浮かべるのではないでしょうか?アサガオには、「西洋アサガオ」と「日本アサガオ」があり、西洋アサガオはよく育ち、草丈も高くなるので、広範囲をグリーンカーテンでお負いたい場合は、西洋アサガオが向いています。

また、西洋アサガオは、花が昼ごろまで咲いてくれているので、早起きしなくても花を楽しむことが出来ます。

日本アサガオは、古くから日本にあるアサガオで、草丈が低く、西洋アサガオに比べると葉っぱもそれほど密集して生えないので、広範囲でのグリーンカーテンには不向きですが、高さにある程度の制限があるマンションなどでグリーンカーテンをする場合は、日本アサガオがおすすめです。

 

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ヨルガオ

アサガオは、朝に開花するのに対して、ヨルガオはその名の通り夕方に開花します。アサガオに比べると、花は香りがあります。育て方としては、アサガオとほぼ同じです。

 

 

スネールフラワー

スネールフラワーは、マメ科のツル性植物で、薄紫色の花をつけます。スネールという名前は、花のつぼみがカタツムリ(sneil)の形に似ていることから名付けられたと言われています。

スネールフラワーは、多年草なので、冬場に霜が降りない地域では、マルチシートや敷きわらといったもので病患対策をすることで冬越をすることが出来ます。最近では、ブルースイートピーという名でも流通しているようです。

 

 

アサリナ

アサリナは葉柄と花柄が、ぐるぐると支柱に巻き付きながら2~5mほどにまで伸びていきます。花は、白やピンク、青などタネによって様々な色が咲きます。

生育力が旺盛で、自力で支柱やネットにツタが巻き付いていきますが、自然に任せておくと、地面の上を這って絡まり合ってしまったり、なかなか上に登らないことがあるので、登り始めのときだけ、ネットに誘引することで、綺麗に広がってくれます。

アサリナは、花がベルのような可愛らしい形をしているのが特徴ですが、花つきは悪くないものの、花が4cmくらいで小ぶりなので、華やかなグリーンカーテンにしたいという人は、花の色が違うタネをいくつか混ぜて植えることで、色とりどりの華やかなグリーンカーテンを作ることが出来ますよ。

 

 

オーシャンブルー(琉球朝顔)

「琉球朝顔」という名前がついていますが、よく知っているアサガオとは、全然違う部分があります。というもの、このオーシャンブルーは、越冬するためタネができません。冬になり霜が当たると、見えている地上部分は枯れてしまいますが、防寒対策をしておけば、次の年もグリーンカーテンとして利用できます。

花の形は、よく知るアサガオとよく似た形をしており、色は名前のごとくきれいな青色です。植えたばかりの1年目には、華が咲くのが9月以降といわれていますが、越冬した2年目からは、6月くらいから花が楽しめます。

ただ、アサガオから比べると高価な値段になってしまうため、もし毎年グリーンカーテンを作り直すというのであれば、普通のアサガオのほうが安価で花つきもいいです。

 

 

マンデビラ

このツル性植物には、もともと大輪の花が魅力の「ローズ・ジャイアント」と呼ばれる品種と小鉢でも楽しめる「サンデリ」という品種が主流でしたが、最近では、品種改良により様々な品種が作られ、花の色ももともとあるピンク色の他にも、赤色や白色、白色からピンク色に変わる花も登場しました。

マンデビラのグリーンカーテンを作る場合、品種によってはあまりツルが伸びない品種もあるので、購入する前に一度確認してみることをお勧めします。

 

 

トケイソウ

トケイソウは、500種類もの品種があり、個性的で特徴のある花を楽しむ品種の他にも、なった実を果物として利用されている品種もあります。上で紹介したパッションフルーツもその1つです。

どの品種も、花はどの品種も特徴的な形をしており、その個性的な形を時計に見立てたところから「トケイソウ」の名前がきています。種類によって持っている性質も異なり、寒さに強いもの、暑さに強いもの様々です。

グリーンカーテンとして利用する場合は、耐暑性があり暑さに強い品種を選ぶことをお勧めします。

 

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実が特徴的な植物

 

フウセンカズラ

ツル性の一年草で、巻きひげをフェンスなどに絡ませながら生長していきます。夏になると、緑がかった小さな白い花を咲かせます。その花が終わると、果実を付けるのですが、その果実が特徴的で、袋状の果実がまるで紙風船のように膨らみます。

その垂れ下がった果実は軽いため、風が吹くと揺れるのですが、その風景がとても涼しげで、目からも涼を取り入れることができるので、グリーンカーテンにおすすめです。

 

果実が熟すと緑色から茶色に変わり、タネができます。タネは、黒い色をしているのですが、その中に白いハートのような模様が入っていて、とても可愛らしいです。

フウセンカズラは、生長が早いので、プランターに種や苗を植えた後は早めにネットを準備して、ツルが出てきたら、ツル同士が絡まないように誘引して下さい。

 

 

オキナワスズメウリ

熱帯地方原産のオキナワスズメウリは、沖縄では自生しているほど繁殖力が強く、よく育ちます。果実も多く実らせますが、残念ながら食べることが出来ません。

オキナワスズメウリは、「琉球オモチャウリ」の別名があり、果実は小さくまん丸で真っ赤な色をしています。その赤い実は、出来た頃には緑色に太めの白色の縦線が入り、それがだんだんと、黄色から赤色に染まっていくのですが、その間も白色のストライプがそのままで、色とりどりの白いストライプの実が、緑の葉っぱに映えてとても可愛らしいです。

オキナワスズメウリは、一年草なのですが、1つの実に10個ほどのタネが入っているので、それを取っておいて次の年に再びグリーンカーテンを作ることが出来ます。

 

 

ヒョウタン

ひょうたんの実といえば、みなさんもよくご存知だと思います。あの独特の形から、果実は、容器などの工芸品として利用されていますよね。

ヒョウタンはフルから縁起物として知られています。そういえば、豊臣秀吉が戦の時に持っていく旗(馬印)にもひょうたんが付けられていました。もしかしたら、秀吉もヒョウタンをお守りとして使っていたのかもしれませんね。

 

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まとめ

グリーンカーテンについて紹介しました。気温を下げて、見た目にも涼し気なグリーンカーテン。今年の夏は、グリーンカーテンで省エネでエコな夏にしてみませんか?