ユーカリの育て方|剪定、植え替え、増やし方は?

ユーカリと言えば、コアラの主食として有名で、自然の中にあるユーカリの木は、どれも巨木なイメージですが、実は観葉植物として室内で栽培することも可能です。ユーカリの種類や育て方を詳しく紹介します。

 

観葉植物ユーカリの特徴

大きさや丈夫さ

ユーカリは主に、レモンユーカリの葉っぱはとても香りがよく、入浴剤やポプリなどの香りを楽しむものとして利用されるものと、銀白色の美しい葉をもつギンマルバユーカリは観賞用として栽培されるものの2つが一般的に普及しています。

観葉植物として一般に売られているユーカリは、0.3m~1.5mの大きさのものが主流として売られていますが、生長が早く、放っておくと品種によっては30m以上の巨木になることもあります。

 

そのため、観葉植物として室内で栽培する場合、生長期に摘心によって生長を抑える必要があります。また、鉢植えとしてではなく、苗として売られていることが多いので、事前に鉢を用意しておく必要があります。

ユーカリは、生長が早く大きく育つのが特徴なので、鉢植えとして育てる時は、摘心の他にも、水や肥料を与えることを少なめにしたほうが良いようです。

 

ユーカリ自体は、丈夫な性質で砂漠を緑化する時に、使用されるほど水の吸い上げ力は強いので、多少厳しい環境であったとしても、あまり枯れる心配はありません。

ユーカリも2~5月には花を咲かせます。見頃は4~5月で、花の色は品種によって様々ですが、ポンポンのような丸いふわふわした花が幾つもの花が群生して咲くため、まるで熱帯にいるような気分が味わえます。

 

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観葉植物以外の使われ方

ユーカリの葉には、消毒の効果やかゆみ止め、虫除けの効果があり、オーストラリアでは、アボリジニが、薬として昔から使っていて、ユーカリから作られた液は、傷の消毒やかゆみ止めの他にも喉の腫れや咳、発熱など、風邪の治療に使われています。

また、現在でも葉を揉んで香りを吸い込むと風邪の症状に効くと言われ、この香りを充満させることで、マラリアの発生を防ぐとも言われています。

 

レモンユーカリの葉は、レモンのような爽やかな芳香があり、それを乾燥させてポプリの材料として使われることも多いです。また、ギンマルバユーカリの葉は、銀白色をして見た目に美しいため、生花やフラワーアレンジメントの材料として度々使われます。

反面、ユーカリの葉には青酸配糖体という糖に青酸が結合したものが含まれていて、それには有毒成分があります。

ポプリなどとして香りを嗅いだり、虫除けなど外用として使用する分には、問題はありませんが、間違えて誤飲してしまうと、喘息が悪化したり食あたりを起こしたり、過剰に摂取した場合は死亡する可能性もあるので、注意が必要です。

 

 

観葉植物ユーカリの育て方

日光・置く場所

ユーカリは、そもそも暖かく乾燥した地域で育っているため、観葉植物として栽培する場合も、ベランダやリビングの窓辺など、日当たりの良い場所に置くと良いでしょう。また、明るい日陰に置いて育てても問題ありません。

耐寒性に関しては、ユーカリの種類によって異なりますが、ギンマルバユーカリは寒さに比較的強いため、日本の西の地方で外植えで栽培することも可能ですが、レモンユーカリは寒さにそれほど強くはありません。

そのため窓辺で育てる場合、冬場は少し室内に入れるほうが良いでしょう。また、湿度が高かかったり、結露は枯れる原因にもなるので、梅雨時期も窓辺から離して栽培する方がいいでしょう。

 

 

水やりと肥料

年間を通して、乾燥気味に育てましょう。生長期である4月~8月は、土の表面が乾いて白っぽくなってきてから、鉢の下から水が流れるまでたっぷりと水やりをして下さい。

冬場は、ほとんど生長しないので、完全に乾ききった後数日経ってから水を与えて下さい。

 

土が乾いたかどうか不安な時は、土の中へ割り箸や竹串などを刺しておいて、土が乾いた頃にそれを引き抜き、湿っていないか確認して下さい。もし、割り箸や竹串の土に刺さっていた部分が、乾いているようなら、水やりをするタイミングです。

肥料に関しては、ユーカリの生長スピードが早いので、特に肥料を与える必要はありません。もし、肥料を与える時は、鉢の土にあらかじめ固形圧部上の肥料を混ぜ込む程度で十分です。

 

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剪定(摘心)

予想以上に早いスピードで大きくなります。生長スピードを抑えたい場合は、生長期である春から秋に摘心(てきしん)をしましょう。先程も書きましたが、生長が早いため、こまめに摘心をして下さい。摘心をする事で、ユーカリが伸びる力を弱めることができます。

摘心とは、枝先にできる芽を摘み取って生長を抑える作業のことで、他にもわき芽を発生させるために行うこともあります。摘心は、芯摘み、芯止め、ピンチとも呼ばれています。

 

摘心の他、室内で栽培するのに適切なサイズになるように、3月~5月又は9月に剪定しましょう。ちなみに、剪定とは枝を切ることです。

剪定する枝は、内側に伸びているものや絡まっているもの、伸びすぎている物を付け根からバッサリと切り落としましょう。切り過ぎではないかと思うほど、大胆に切ることが、鉢植えのユーカリの選定をする時のポイントです。

摘心や剪定をした後は、水やりも肥料も与えないことで、小さく育てることが出来ます。

 

 

病気・害虫

ユーカリの害虫は特にいませんが、病気としてはうどんこ病が発生することがあります。発生する時期としては、春から秋にかけてで、この病気にかかると、若葉や茎に白い粉を吹いたようになり、生長が悪くなったり枯れたりします。

もしうどんこ病になった時は、早めに有効な薬剤を散布し、病気の拡がりを抑えましょう。ただ、ユーカリ自体病気や害虫の被害を受けにくい植物なので、もし、うどんこ病以外で、葉っぱが枯れているようなら、根詰まりを起こしている可能性があります。

根詰まりというのは、ユーカリが育ちすぎた事で、鉢の中で根っこを生やす場所がなくなっている状態です。根詰まりが原因で枯れてきているようなら、新たに大きい鉢に植え替えることで、対処することが出来ます。

 

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植え替え

鉢植えの場合は、2~3年に1回植え替えましょう。植え替えに適した時期は、4月~8月上旬です。ユーカリは丈夫なので、それほど神経質になることはありません。

鉢から抜いた株の土をほぐし、長く伸びすぎている根や太くなった根を短く切ってから、植え替える前の鉢より一回り大きい鉢に植え替えましょう。土は、水はけの良いものが適しています。

 

植え替えの手順

  1. 鉢から根鉢ごと株を抜く。根鉢とは、鉢の土の中全体に根を張り、土と根っこが固まっている状態です。
  2. 新しく用意した鉢の底穴に鉢底ネットを被せ、その上から軽石または鉢底石を敷き詰める。
  3. 鉢の1/3~1/2くらいまで土を入れる。
  4. 根鉢の土をほぐして落とし、黒ずんでいる根や伸び過ぎている根を切り詰める。
  5. 根を広げながら、ユーカリを鉢の中心に置き、鉢の縁から2~3cm下まで土を入れる。
  6. 鉢の底から水が垂れるまで、たっぷりと水を与える。

 

 

ユーカリの増やし方

ユーカリの増やす方法としては、挿し木(さしき)と種まきがあります。挿し木と言うのは、剪定などで切った枝を土に刺すだけです。そうすることで、その木から根と新芽が出てきます。挿し木は、ユーカリが枯れそうになった時、それを増やすときにも有効な手段です。

挿し木に適した時期は6月~7月で、枝は樹の形がしっかりと整い大きくなった株の枝を使いましょう。

 

挿し木の手順

  1. 剪定で切り落とした木か、その年に伸びた新しい枝先を10~15cmの長さで切り取る。この時、余分な水分が蒸発しないように、枝の先端の葉っぱを数枚残し、その他の葉っぱは全部取り除く。
  2. 枝の切り口を数時間以上から一昼夜ほど見ずに浸す。
  3. 小さな鉢に土を入れ湿らせて、その中心に割り箸などで穴を開け、ぐらつかないよう枝をしっかり土に挿す。その後、倒れないように土を軽く押さえましょう。
  4. そのままの状態で、土が乾かないように水やりをし、2~3ヶ月ほど苗を育て、根と新芽が出てきたら、新しい鉢に植え替える。

 

ユーカリの挿し木は、根が付きにくいので、多めに挿し木をしましょう。その中から、根付いたものを新しい鉢に植え替えて下さい。

種から育てる場合は、春から秋が生育旺盛期で、発芽適温である20℃前後になりやすいため、4月から5月に植えましょう。秋に種を巻いてもいいですが、発芽した苗が小さい間に越冬することになるため、防寒する必要が出てきます。

 

 

ユーカリの葉は、良い香りがするものもあり、癒やしの効果をもたらしてくれます。また、切った枝はドライフラワーにして、楽しむことも出来ますよ。

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