コウモリランの育て方|種類、増やし方、病気、害虫は?

変わってるが魅力的な観葉植物ビカクシダ(コウモリラン)の育て方、種類について紹介します。

 

観葉植物ビカクシダ(コウモリラン)の特徴

名前の由来

ウラボシ科プラティセリウム属でシカの角のような不思議な形の着生シダ。ビカクとはトナカイの角のことで、葉のかたちがよく似ていることからビカクシダと名付けられました。

また、根元の貯水葉がコウモリが羽を広げた形ににていることからコウモリランともよばれます。革質でなめらかな美しい白毛の葉は、壁付けにするとダイナミックな葉が垂れ下がりインテリア

 

ディスプレイとしても存在感を発揮します。ハンギングなどに仕立てるとおしゃれで生き生きとした葉が楽しめ、石や流木に穴を開けて仕立てたものは原生地のワイルドなイメージを表現できます。

しかし観葉植物として栽培されているものはその生命力を発揮できずにいることも多いです。見た目のかっこよさで手に入れたものの、管理しきれず枯らせてしまうケースもよくあります。

元気で丈夫な株に育てるために生き物であることを忘れずに、原生地の環境をイメージすることが大切です。

 

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原産地

原生地・は東南アジア(東南アジア熱帯気候区)オーストラリア東部の熱帯~亜熱帯、太平洋諸島です。

熱帯雨林を中心に約18種類あります。原生地では樹木の上部、日当たりがよく風通しのよい場所を好んで着生しています。2種類の葉を持ち、ひとつは株元に張り付くように出た貯水葉(外套葉がいとうよう)

 

もうひとつは先端部の裏側に胞子をつけた胞子葉です。貯水葉には水分や腐植した葉を養分として蓄える働きがあり、古くなると茶色に褪色しますが落ちません。

観葉で育てていく場合も褐色した茶色の貯水葉をめくる必要はありません。自然にめくれるまでそのままにしておきましょう。胞子葉は長いもので100cmになり(原生地ではもっと大きなものも)全体が白色綿毛でおおわれています。

 

 

ビカクシダ(コウモリラン)の育て方

根があまり張らないため、様々なアレンジができるビカクシダ。ビカクシダを土に直接植え込む場合 水がはけが重要になります。

ピートモス7、パーライト2、軽石小粒1の配合土などを使用するか、木炭、ヘゴチップなどで水苔を挟んで鉢植えにしたり、板と根元の間に水苔を挟み固定するヘゴ板付けが一般的です。水苔で根元を覆い苔玉にアレンジすることもできます。

植え付けは5月~9月がベストです。ビカクシダが好む環境は室温20~30℃前後で空中湿度が高い状態。なかなか植物園のように管理することは難しいのですが、ビカクシダが持つ生命力を十分に発揮するためには、環境一番が重要です。

 

 

流木をベースにアレンジしてみよう

ヘゴ板に貼り付けて壁付けにするアレンジのほか、太めの流木が手に入ったら穴をあけて水苔で根元を覆ったビカクシダを植え付けます。水をあげるときは霧吹きなどで水苔が湿る程度与えましょう。原生地の樹木に着生しているようなワイルドな雰囲気がつくり出せます。

また、ハンギングバスケットにココファイバーシートを敷き詰め、土を入れ植え込みます。風通しがよい場所に吊るすとビカクシダの下に垂れる性質を生かすことができます。

 

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水やり

5~9月は2、3日に1回程度鉢植えのものは土の表面が乾いたら、ヘゴ板であればそのまま水を張った容器にひたすか、霧吹きで貯水葉などに水を吹きかけます。

秋以降は水を控えることが大切で、一週間に一回程度で十分です。苔玉に仕立てたものは、乾燥しやすいので 乾いたら水にひたし水分をふくませましょう。しっかり湿らししっかり乾かすといった、メリハリのある水やりが好ましいです。

 

 

日光・温度

一年中よく日の当たる場所に置きますが、真夏の直射日光をさけて管理します。日光不足だと葉が黄変したり株が弱るので注意しましょう。

耐寒温度は平均して5℃。品種によっては0℃まで耐えるものもありますが、観葉として管理されているものは寒さに弱いです。10℃を下回ってきたら室内の暖かい場所に移動して、加湿器や霧吹きで空中湿度をあげると元気に越冬できるでしょう。

 

 

肥料

小さく育てる場合には必要ありません。大きくしたいときは、春~秋にかけて2ヶ月に一回貯水葉の裏側に緩効性の化成肥料を置きたします。

 

 

病気・害虫

カイガラムシは年間を通してつきやすく、見つけたら早めに取り除きます。白い綿状のものはコナカイガラムシです。カイガラムシは昆虫の仲間で体長1、2mmで植物の樹液を吸って生きています。

カイガラムシ自体が植物を弱らせる原因にはなりませんが、その排泄物が蜜状にベタベタします。葉や茎についた蜜滴がスス病など病気の原因にもなりますので数が少ないうちにこすり落とし、

 

ベタベタしていたら水拭きします。あまりにも増えるときはカイガラムシ用の殺虫剤を散布することもひとつの方法ですが、固い殻が浸透をはばんで効果がないことも。

春から夏にかけて特に梅雨どき、葉に黒い斑点は広がるときは炭疽病をうたがいます。炭疽病はカビが原因で発生し、水はけがわるく温度湿度が高い環境で発生してしまいます。病気にかかった葉は早めにとりのぞき、病気の拡大を防ぎます。

 

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増やし方

子株の株分け、または胞子によって増やすことができます。貯水葉の根元に生えた、葉が2~3枚ついた株を切り取って別の土か板に着生させます。

しばらくは日陰で管理して、水切れに注意します。屋外ですと乾燥のスピードが速く、目が行き届かないので風通しのよい室内で管理することをおすすめします。

 

ビカクシダはシダ植物のため、種子ではなく胞子でふえます。胞子葉の先端ウラ側のほつぽつとした胞子を削り取り、深めの容器にしめった土を入れ、その上にそっとまきます。水分の分散をふせぐために穴をあけた

ラップなどで覆うとよいでしょう。本来苔のように多湿な場所を好む植物ですので、芽がでるまで霧吹きで湿度をたもちます。

 

 

観葉植物ビカクシダ(コウモリラン)の種類

今現在、18種あると言われているビカクシダ。マニアの間では垂涎ものの品種もあり、ほとんど市場に出回らないもので希少価値があがり高額なものもあります。そんなバリエーション豊かな品種の一部をご紹介します。

 

プラティセリウム・ビフルカツム

出典:こめたくわん

コウモリランの中でも最もポピュラーな品種。日本でも南の霜が降りない地域で自生しているものもあり、日本の気候に適応しやすく流通量が多い。

 

 

プラティセリウム・ウィリンキー

出典:http://www.ceprosh.org

オーストラリア、ジャワ島原産。葉が細く長いのが特徴で大型品種。乾燥にも強く暑さにも強いが寒さに弱く、10℃以上必要。

 

 

プラティセリウム・コロナリウム

出典:俺のビカクシダ

東南アジア原産。ビカクシダの中では1メートルを超える大型種。樹幹に着生する基部分から葉が直立するかたちで上部に広がり、その姿がコロナリウム=王冠をまとった様子に似ているためこの名前がつけられた。

 

 

プラティセリウム・リドレイ

出典:俺のビカクシダ

原生地はボルネオ・マレー半島。貯水葉は大きくひだがあり美しい曲線を描き重なる。個体数が激減していて、希少価値が高く 値段も高額。

 

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まとめ

樹木に着生し命を育むビカクシダ。品種によって形状も様々です。樹木の養分をとることなく自生している姿は樹木を守るようにも見え、大きなものだと威厳すら感じ、生命力をまざまざと見せつけてくれます。

園芸店で見かけたら、まずは小さなものからチャレンジしてみては?子株が出たり、鹿の角のような葉が大きく成長していくととても感動します。

まずは一年。四季をとおして管理できたら成功です。空中湿度を上げてお水を切らさないように、気温の変化に少し気をつけてあげることがポイントです。