ブーゲンビリアの育て方|種類、挿し木、特徴は?

オシロイバナ科ブーゲンビレア属ブーゲンビレア。カラフルな南国ムードの植物、ブーゲンビレアの枯れない元気な育て方、種類、特徴をご紹介します。

 

観葉植物ブーゲンビリアの特徴

ブーゲンビレアの仲間は中南米の熱帯に14種ほど自生します。日本では沖縄などの暖かい地方で路地栽培されていて、道端を鮮やかに彩ります。暖地では通年、日本の本土でも春から秋にかけて気温が十分にあれば(20度以上が望ましいです)成長と開花を繰り返し、長く花を観賞することができます。

ふつう花と思われがちな色づく部分は苞で、苞がつつむようにして小さな花が中心に咲きます。分類は木で、低木や高木様々です。茎はツル性でトゲがあるものと、ないものがあります。

 

観葉植物として出回る多くのものは、這ってのびる性質を生かして釣り鉢に仕立てたものや、あんどん仕立てのものが売られています。園芸品種が数多く、毎年新しい色あいの苞をもつ花のブーゲンビリアが生産されています。

ブーゲンビレアの花言葉は「情熱」「あなたは魅力に満ちている」などで贈り物としてもメッセージ性があり、南国の好きな方に喜ばれそうな植物ですね。そんな美しい色あいのブーゲンビレアの主な品種を見ていきましょう。

 

スポンサーリンク

 

ブーゲンビリアの種類

 

ブーゲンビリア・グラブラ

原生地:ブラジル

高さ4~5mにのびるつる性の低木で「テリハノイカダカズラ」とも呼ばれます。園芸品種としてサンデリアナと呼ばれる品種がもっとも知られています。サンデリアナは苞が赤紫色でとても鮮やかなブーゲンビレアです。ブーゲンビレアといえばこの色の花を思い浮かべることも多い、そんな存在感のある品種です。

 

 

ブーゲンビリア・シンガポールホワイト

出典:イン ナチュラル

常緑のつる性の白いブーゲンビレアです。数少ない夏の花鉢として人気があり、とくに日当たりを好みます。苞は純白で気品があり清楚な印象があり、花を咲かせない時期も葉が茂り鑑賞価値があることから一年中楽しむことができます。

 

 

ブーゲンビリア・ブライダルブーケ

出典:千草園芸

形状はシンガポールホワイトに準じます。花色が全体または苞の先の部分が淡いピンク色の品種です。

 

 

ブーゲンビリア・スペクタビリス・メアリーパーマー

原生地:ブラジル

ひとつの株に明るい赤紫色~桃色~紫色の苞の花をさかせます。バリエーションに富んだ花は見応えがあります。

 

スポンサーリンク

 

観葉植物ブーゲンビリアの育て方

日当たり・温度

一年中、日光の良く当たる場所に置きます。5~10月は戸外の日当たりの良い場所、10月以降は室内の日当たりの良い場所で管理します。十分な日光を浴びせることが生き生きと育ち、花付きを良くするポイントになります。光線不足になると生育不良になるほか、蕾や花が落ちることがあります。

越冬温度は5℃前後になります。比較的寒さには強いですが、やはり南国の植物ですので昼間日光にしっかりあてて最高気温が15℃を下回る頃になってきたら室内に取り込むとよいでしょう。

なお、花が付いている期間はとくに環境の変化に弱いので必要以上に場所の移動をしないようにしましょう。室内に取り込んだとたんに花が落ちるといったことはよくあります。もともと温暖な気候と日光を好む植物ですので温度変化に気をつけます。

 

 

水やり

花が咲いていない葉っぱだけの期間は、5~9月は鉢土が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏の暑い時期、屋外で管理しているものは毎日でも与えます。気温が下がってくる秋から徐々に水やりを控え、冬季は鉢土が乾いてからしばらくおいて水を与えるペースにします。

なお、開花中には花芽を付きやすくするため水やりを控え、乾燥気味に管理します。メリハリのある水分調整がブーゲンビレアに美しい花をさかせるポイントになります。

 

 

水はけのよい土が適しています。市販の観葉植物用の土に軽石を少量混ぜるか、土を配合する場合は赤玉土5・腐葉土3・軽石2などで混ぜ合わせます。吊り鉢状に仕立てる場合は軽石のかわりにパーライトなどで軽さを出してもよいです。

 

 

肥料

5~9月の間、開花中の期間を避けて少量、緩効性の化成肥料を置き肥します。肥料を与えすぎると花付きが悪くなるため花が終わった後でもタイミングを見計らって与えるとよいでしょう。

 

スポンサーリンク

 

切り戻し

しっかりとした株に成長させるために、花が終わってから枝を切り戻すと花芽が付きやすくなります。芽を2~3残して枝を切り戻した後、しっかり水を与えます。伸びてくる枝を支柱などにからませるなどして、枝が伸びた後は水を控え開花を待つ、といった流れがひとつのサイクルになります。

 

 

増やし方(挿し木・接ぎ木)

ブーゲンビレアは種をとることが難しくほとんどが挿し木で繁殖した苗になります。南国の風土では温度の極端な変化がないので成功率が高いです。冬季、また朝晩気温が低い状態では発根しません。

挿し木を行う際は十分に気温が上がった5月~6月が適しています。土に植えつけて十分に発根するまでは温度管理のしやすい室内に置くとよいでしょう。

 

根付きはあまりよくないブーゲンビレアですが その年に伸びた元気な若い枝が手に入ったら挑戦してみる価値はありそうです。天芽から2~3節のところで切り、短時間水挿しにして水上げをした後、赤玉土や鹿沼土の用土に挿します。

挿し床が乾かないように時々霧吹きで水を与えながら明るい場所で温度を一定に保ち管理します。その作業はとても神経を使いますが、無事発根したら鉢上げといって、土に植えつける作業がもっとも明暗を分ける作業ともいえます。土に無事根付いたら成功です。

 

 

植え替え・植え付け

根の生育が旺盛ですので1~2年に一回、または鉢底から根が出ているような時は植え替えます。適期は4~5月、鉢から抜いた古い根と土を1/3程度取り除き、ひとまわり大きな鉢に植え付けます。

観葉植物の【植え替え】のコツ|土、時期は?

 

ブーゲンビリアの仕立て

ブーゲンビレアは基本的に鉢で管理しますが、栽培過程でつる性の性質を生かして支柱に絡ませてた状態で売られていることがほとんどです。あんどん型の支柱などもよくあります。しかしその支柱を一度外して

つるを解き、吊り鉢に植えて高いところから吊り下げると、また違った見え方で美しさがあります。茎は切り戻したりして仕立て方は後からでも変えられるので様々な仕立て方でブーゲンビレアを楽しんでみてもいいですね。

スポンサーリンク