アスパラガス(観葉植物)の育て方、種類は?

寒さや乾燥に強く育てやすく、見た目も気品ある爽やかなキジカクシ科(ユリ科)アスパラガス属のアスパラガスをご紹介します。

 

観葉植物アスパラガスの特徴

出典:サラリーマン→ビジネスオーナーへの道

アスパラガスときくと野菜を思い浮かべますね。ヨーロッパでは紀元前から食用に利用されていたアスパラガスは、少雨でも丈夫に育つことや根茎の強さからたくましい生命力を持つ植物として古くから栽培されてきました。

観葉植物として出回るものは食用のものと種類は異なりますが、同じ仲間になります。アスパラガスの仲間はアフリカ、アジア、ヨーロッパなど世界に約150種があります。

 

温帯から熱帯にまで分布していますが、観葉植物として流通するものは南アフリカ原産の種類が多いです。通常、葉としてみている部分は枝が葉のように変化したもので、仮葉と呼ばれます。

どの種も仮葉(以降「葉」表記)が多様で繊細な姿をしています。いくつか種類を見ていきましょう。

 

スポンサーリンク

 

観葉植物アスパラガスの種類

 

アスパラガス・アスパラゴイデス

原産地:南アフリカ

葉が丸くトゲを持たないつる性多年草で、茎はよく分岐して2~3mに伸びます。葉は互生し(互い違いに生え)光沢があります。耐陰力はなく日光が好きです。釣り鉢やあんどん仕立てに向き、アレンジメントに使われることも。別名、スマイラックス

 

 

アスパラガス・マイアース

原生地:南アフリカ

デンシフロルスの園芸品種でアスパラガスの観葉の中ではスプレンゲリに並び有名な品種になります。目立たないトゲのある茎が直立して群生する多年草です。円錐状に密生するのでボリュームがあり、草丈は50~60cmになります。

よく見ると枝から葉が無数に出ていることがわかります。花は白色で1cm弱の赤い実をつけます。耐寒性もあり、東京近辺では戸外で越冬もできます。

 

 

アスパラガス・スプレンゲリ

出典:なほろぐ

原生地:南アフリカ

デンシフロルスの園芸品種です。マイアースとは形状も異なり茎が四方に広がり長さ1mほどになるので釣り鉢にむく品種です。茎はよく分岐して多数の小枝を出し、長さ1~3cmの葉をつけます。花は薄いピンクがかった白色で小さく芳香があります。

 

スポンサーリンク

 

アスパラガス・マコワニー

出典:g2 (giggle garden)

原生地:南アフリカ

低木状で草丈1~2mになる多年草です。葉は柔らかい針葉で、直立して生えた枝の先に無数に叢生し、まるで線香花火のようです。

 

 

アスパラガス・プルモーサス・ナナス

出典:エアプランツ観葉植物ふらここ

原生地:南アフリカ

こちらも代表的なアスパラガスの観葉の品種で、つる性の多年草です。トゲのある茎は細く、よく分岐し長いものでは数mにも達します。非常に細かい葉が平たく密生していて美しいです。耐寒性は強いですが、乾燥すると葉が黄変するので注意が必要です。和名はシノブボウキ。

 

 

観葉植物アスパラガスの育て方

出典:遊恵盆栽

日当たり・温度

アスパラガスは日のよくあたるところで管理すると生き生きと育ちます。しかし半日陰であってもある程度の明るさがあれば成長します。春から夏にかけては直射日光をさけて屋外で日光を浴びせるとよいです。

耐寒温度は5度程度ですが品種によってはそれ以上に耐えるものもあります。しかし10度を下回るようになってきたら室内に取り込むと安心です。

 

スポンサーリンク

 

水やり

どちらかというと乾燥に強く多湿に弱いです。鉢土がしっかりと乾燥したら与える程度で十分です。ただし、乾燥しすぎてしまうと細い葉が黄変したりパラパラと落ちることがあります。

置き場所や季節にもよりますが、どのくらいのペースで土が乾くかを知っておくと水やりのペースがつかみやすいです。土に触れて乾き具合をチェックしましょう。

冬は成長が鈍りますので水やりを控えめにし、葉水などで空中湿度を上げるようにしましょう。(葉水とは、葉から少し離して霧吹きで水を吹きかけ葉から水分を吸収させること。病気や害虫の予防にもなります)

 

 

市販の観葉植物用の土か、赤玉土6・腐葉土2・川砂2程度で配合して水はけのよい土作りをします。

 

 

肥料

4~5月に緩効性の化成肥料を1回置き肥します。その後9月頃まで月に一回薄めた液肥を施します。

 

 

植え替え・植え付け

アスパラガスは非常に根の成長が早い植物です。定期的に植え替えをしましょう。植え付け、植え替えともにしっかり気温が上がった4~5月が適しています。暑さが和らいだ9月頃もいいのですが、寒い時期に向かっていくので根の成長のためには春先がよいでしょう。

鉢底から根が見えていたり、水やりをした後なかなか土が乾かない時などは根詰まりを起こしている可能性があり、植え替えのタイミングになります。古い根を1/3程度取り除き、新しい土でひとまわり大きな鉢に植え替えます。植えつけたあとはすぐにたっぷりと水をやります。

 

 

増やし方(株分け)

大きくなりすぎてしまったときや、ボリュームを抑えたいときなどに生育を助ける目的で行う他、数も増やすことができます。

植え替えの際、鉢から出した根を手でほぐし分けるか、ハサミで切り込みを入れてから手でほぐし分けます。それらをあらかじめ用意した鉢に植え付けます。根にダメージがあるのでしばらく半日陰の場所で根はりが進むよう管理します。

 

 

病気・害虫

病気はとくになし

 

ハダニ

肉眼では見つけにくい、非常に小さな虫です。高温時期に乾燥すると発生しやすく、葉裏に蜘蛛の巣のように細い糸を張ることが特徴です。

葉や茎の養分を吸汁しますのでその部分が葉緑素が抜けて退色します。みつけたら強めの水圧で洗い流しましょう。空気が乾燥しないように葉水をして予防することも大切です。

 

 

冬の間に枯れてしまった

耐寒性はありますが、温度が低すぎると地上部が枯れます。しかし、アスパラガスの根は非常に強健です。水のあげ過ぎによる根腐れをおこしていなければ春になるとまた新芽が再生されます。地上部を刈り取り、水うぃ控えめに管理して春を待ちましょう。

 

 

夏に葉が黄色くなってパラパラ落ちる

乾燥のしすぎが原因とも考えにくい場合、鉢中が蒸れている可能性があります。アスパラガスは根回りがよいため根が詰まりやすいです。2年に一回程度植え替えて土内の通気性をよくしましょう。

 

スポンサーリンク

アスパラガスの鉢

とても涼やかで品のあるアスパラガスは和風の盆栽鉢に仕立てられることもあります。黒や茶色の落ち着いた焼き物の鉢に植えるととても風情が出てきます。ただし、注意する点は非常に根回りがよく根詰まりしやすいことです。

盆栽用の鉢は浅いので見栄えはしますが、長い目で育てて行くには鉢にそれなりの深さがあったほうがよいです。鉢に通気性があり、鉢底に穴が空いていることは必須です。生き生きと育てて、日の光を浴び、美しい緑色を最大限に生かす植え方で楽しめると理想的です。