デュランタの育て方|種類、挿し木、剪定は?

デュランタの枯れない元気な育て方、特徴、種類、病気、害虫について紹介します。

 

観葉植物デュランタの特徴

明るい葉色の観葉植物でクマツヅラ科デュランタ属のデュランタは、中でも「レペンス・ライム」は鮮やかな黄緑色の葉で空間をぱっと明るくしてくれます。デュランタ属の植物はフロリダのキーウエストから西インド諸島、メキシコ、南米に約30種あり、自生地は温暖なため葉の落ちにくい常緑樹とされています。

別名タイワンレンギョウと呼ばれ、日本でも沖縄などでは庭木や生け垣としても使われます。強い日光を好み、黄緑色の葉は日光を浴びるほど葉色が鮮やかになり爽やかなイメージです。芽吹きもよく、刈り込みにも強いデュランタは気温によって移動できる鉢植えがおすすめです。

 

スポンサーリンク

 

観葉植物デュランタの種類

 

デュランタ・レペンス・ライム

出典:緑の風yamashoku

熱帯アメリカに自生するレペンスの園芸品種です。今ではデュランタの代表的な品種となり、デュランタライムの商品名で多く出回るようになりました。その名の通りライムグリーンの小さな葉が密に茂ります。

常緑低木で、基部からよく枝分かれし、垂れた枝の先に白もしくは紫色の花を咲かせます。紫の_花をつけるものは「デュランタ・バイオレット」の名で表記されることもあります。

 

 

デュランタ・レペンス・オオバライム

レペンスの大きい葉の品種です。

 

 

デュランタ・レペンス・バリエガタ

出典:わたしの花日記・旅日記

葉に白い斑が入った品種です。

 

 

デュランタ・レペンス・タカラヅカ

葉色はライムよりも濃いグリーンで、花は濃い紫色の花序を成し、しっとりとした芸術的な品種です。

 

スポンサーリンク

 

デュランタの育て方

日当たり・温度

一年中日当たりの良い場所に置きます。真夏の強光下では葉が痛むことがあるので、遮光します。冬は気温が下がることで葉も落ちますので、なるべく10度を下回るころになったら室内の日当たりの良い場所に移動します。

葉色が悪くなる原因は日照不足であることが多いです。環境を見直し、なるべく窓際など十分な光を浴びることのできる場所が望ましいです。

耐寒温度は3~5度ですが、これは枯死しない温度です。徐々に気温が下がると葉が落ちることがありますが、葉が落ちても木は生きていますので、暖かい場所で越冬しましょう。春にはまた新芽が吹きます。

 

 

水やり

春から夏には鉢土が乾いたらたっぷり与えます。屋外で鉢管理しているものは水の蒸発するスピードが速いので朝晩気温の下がったころに1日2回ほど与えても良いでしょう。それ以外の季節は水はやや控えめにします。

土が乾いていたら与えますが、水やりの回数が多く多湿傾向にあると葉がぱらぱらと落ちることがあります。年間を通して葉水を与えます(葉水とは、葉から少し離して霧吹きで水を吹きかけ葉から水分を吸収させること。病害虫の予防にもなります)

 

 

市販の観葉植物用の土か配合する場合は赤玉土7・腐葉土3などで水はけよい土作りをします。

 

スポンサーリンク

 

肥料

4~9月の生育期に2ヶ月に1回、緩効性の化成肥料などを置き肥します。

 

 

植え替え・植えつけ

デュランタは生育旺盛で根回りがよいため2年に1回程度植え替えをします。また、赤玉土は水やりの回数を重ねると粒と粒がくっつき合う団粒状になり水はけの悪くなる原因にもなります。吸水性と保水性のよい赤玉土を使うことは植物の生育に適していますが、定期的な植え替えをすることで水はけのよさを維持できます。

気温が十分にあがった春に鉢からぬいた古い根と土の1/3を取り除き一回り大きな鉢に新しい用土で植えつけます。植えつけた後はたっぷりと水をやり、水切れに注意して半日陰の場所で管理します。

観葉植物の【植え替え】のコツ|土、時期は?

 

増やし方(挿し木)

十分気温が上がった春頃に枝を5~7センチに切り取り挿し穂とします。挿し穂の下葉を取り除き、水分の蒸散を防ぐため残した葉の先端から1/2を切り落とします。そうしてコンパクトな状態にした挿し穂を挿し木用土(無菌性の赤玉土など)に挿し、土を湿らせます。

時々水を与えながら一ヶ月ほど半日陰の場所で管理します。その間、乾燥を防ぐため、ビニール袋をかぶせてもよいでしょう。その場合は鉢底から包み込み、てっぺんに少し空気孔を開けるようにして緩くとめます。十分に発根したら鉢上げといって、用土に植え付ける作業をします。

 

 

剪定

デュランタは生育旺盛で枝がよく伸びるので春先に枝の半分くらいの長さに切り詰めます。また、トピアリーといって刈り込んで丸くするなど形作ることもできます。シンボル的な存在感が出ますので、玄関などに置くと目をひくワンポイントになりますね。

 

 

風水としてのデュランタ

近年、風水本などで観葉植物を置くことで室内の気の流れを良くすることや、空気清浄効果などが挙げられ普及しました。観葉植物がよく育つとゆうことは風通しがよく、日当たりのよい環境だということがいえます。

なかでもデュランタは日光を好みますので、例えばリビングで葉を落とさずに元気に生育するとしたら、その部屋は非常に日当たりがよく温度、湿度のバランスがとれているといえます。

住環境にとって日光はかかせません。観葉植物をうまく育てることは、人にとっての住環境を整えること、そういった観点でも観葉植物は環境のバロメーターの役割もはたしてくれます。

 

 

インテリアとしてのデュランタ

デュランタはライムグリーンの葉が特徴的で空間に明るさをもたらしてくれます。コマーシャル撮影などで使用されることも多く、白い部屋に一鉢置くだけで映えますね。

しかし通常は外の日差しを強く受けることを好みますので、ベランダやバルコニーなどと行き来できる場所や、南向きの窓辺が適しています。キッチンやトイレなどに少し明るいグリーンが欲しいときは枝を数本切って、水挿しにして飾りましょう。

 

スポンサーリンク

デュランタの病気・害虫

アブラムシ

新芽や花芽などにつき、汁液を吸うので葉が縮んだり虫こぶができたりします。水圧の高い水で流し、被害がひどい場合は駆除剤を散布します。

アブラムシの薬剤を使わない駆除、予防方法は?

 

ハダニ

ハダニは気温が高く乾燥した状態で発生しやすく、葉の裏に発生にて葉の栄養を吸って生きています。放っておくと葉の色が悪くなったり弱ってしまうことがあります。ハダニは水に弱い特性があるので葉水などで予防できます。

ハダニの駆除、予防方法|観葉植物を害虫から守る

 

カイガラムシ・コナカイガラムシ

風通しが良くない場所で管理しますとカイガラムシが発生することがあります。ベタベタした蜜状のものがついていたらカイガラムシが原因です。白い綿がついているものはコナカイガラムシです。

葉が密集しやすいデュランタは時々剪定して通気性をよくしましょう。ついてしまった場合は数が少ないうちに拭き取りとります。春先にカイガラムシ用の薬剤を散布することも有効です。カイガラムシは湿度に弱い性質があるので時々葉水をして乾燥を防ぐことが一番の予防になります。