一つの鉢の中に、いろいろな種類の植物を植える寄せ植えは、小さなスペースで複数の植物が楽しめ、植物の組み合わせ方によって様々な雰囲気を作ることが出来るので、自分好みの鉢を作る楽しみもあります。
でも、せっかく作る寄せ植えなのだから、オシャレなものを飾りたいですよね。寄せ植えのオシャレな作り方や飾り方、管理方法などを紹介します。
オシャレな寄せ植えを作るポイントは?
オシャレな寄せ植えを作るためには、先ず寄せ植えを絵のようにオシャレに飾るポイントを知ることです。オシャレに飾るために、気をつけるべきポイントは、「植物」と「コンテナ(鉢)」そして「場所(周囲の風景)」の3つです。その中でも、一番に決めるべきことは、場所なのです。
寄せ植えを作る場合、多くの人がまず最初に「植える植物」を選ぶと思います。しかし、植物を優先させてしまうと、いざ部屋に飾った時、その部屋の雰囲気に似合わなかったり、バランスが悪かったりと、イマイチオシャレさに飾れないということがあります。
まずは、コンテナを置く場所を決め、そこの雰囲気にあった形や色、様式のコンテナを決め、最後にコンテナに合った植物を決めます。
例えば、コンテナを置く場所の背景がシンプルなものであれば、コンテナや植物をゴージャスなものにすることで、その寄せ植えがポイントとなって華やかな雰囲気の部屋になるでしょうし、反対に背景が複雑なものであれば、シンプルな寄せ植えにすることで、癒やしの空間が生まれるでしょう。
さらに、コンテナを置く場所を室内にするのか、ベランダや玄関先にするのかでも、寄せ植えの雰囲気や大きさも変わってきます。寄せ植えを作るときに決める時は、①置き場所、②コンテナ、③植物の順番で考えることが大切なのです。
まずは、部屋や家の前に立ち、どこにどんなコンテナを置き、そこにどの様な植物を植えるとオシャレに見えるのかをイメージし計画を立ててから、寄せ植えを作ることでインスタ映えするような、素敵な寄せ植えを作ることが出来るでしょう。
寄せ植えを初めて作るという人は、ネットや雑誌に載っている寄せ植えの写真などを見て、自分の部屋に合うものをイメージしても良いと思います。
コンテナの選び方
コンテナや鉢には、大きさや素材、デザイン性の高いものなど、様々な種類があります。そのたくさんある種類の中から選ぶとなると、なかなか難しいものがありますよね。
でも、置き場所とその背景が決まれば、コンテナもある程度絞り込めます。例えば、玄関前に置くのであれば、小鉢をたくさん並べるより、大きめのコンテナを2~3個置いて、そこに植物を植えたほうが見栄えもいいので、大きめのコンテナを置くことをお勧めします。
反対に、室内におく場合は、窓際などであれば、平鉢やウインドーコンテナ、小さな鉢などで寄せ植えを作るといいでしょう。さらに、マンションのベランダなどに置く場合は、寄せ植えの重量を気にしなければいけません。
素焼きのコンテナや鉢は、植物を育てるには、多くの長所がありますが、1つの鉢でも、結構な重さがあります。その鉢の数を増やしていく内に、気づくと重量オーバーになっているということもあるので、ベランダに飾る場合は、なるべく軽量なプラスチック製やグラスファイバー製の鉢を選ぶと良いでしょう。
寄せ植えを置く場所に合わせ、その場所に最適な物を選ぶことが、コンテナや鉢を選ぶ際のポイントの1つと言えるでしょう。とはいえ、どの様なコンテナや鉢があるのかわからないと、選び様がありませんよね。ここからは、コンテナや鉢をいくつか紹介します。
①素焼き鉢
素焼き鉢の長所といえば、やはりその通気性でしょう。粘土を焼き固めて作られた素焼きの鉢には、目には見えない無数の穴が空いているので、とても通気性が良くなっています。
そのため、土に含まれている余分な水分を蒸散し、その時に気化熱も奪ってくれるため、土壌内は、適度な室温と温度が保たれます。更に、水分が蒸散される時に、空気を取り込んでくれるため、ある程度詰めて植物を植えても、蒸れることなく根っこも健康な状態で育ちやすいです。
のことから、初めて寄せ植えに挑戦する人におすすめの鉢と言えます。植物の鉢植えに最適な素焼き鉢ですが、欠点もあります。それは、見た目より重いことと、割れやすいことです。
重い分、多少の風で倒れることはありませんが、鉢の重さに土の重さも加わるため、場所を移動させたいと思っても、なかなか動かせないということもよくあります。
また、通気性や排水性が良い分、水切れを起こすことがあるため、他の鉢から比べると土が早く乾燥することがあります。そのため、こまめなチェックが必要となります。
②トールポット
トールポットの素材は、素焼きの他にも陶器やプラスチック、金属など様々です。縦長で別名「ローズポット」という名前でも流通しています。
バラのように根っこが太くしっかり根を張る植物でも、縦長なこの鉢であれば安心です。また、縦長な分、地面からも少し高い位置にあって通気性も加わることから、生長の早い植物を植えることにも適しています。
この鉢を利用する場合、「上に立ち上がる植物+横に広がる植物+下に向かって生長する植物」の組み合わせでの寄せ植えが作りやすいです。
トールポットは、高さがある分、ポットの色や素材感が目立つので、植物を選ぶ時は、その色とポットの色との調和も吟味するといいでしょう。
③平鉢
平鉢は、他のコンテナや鉢と比べて高さが低く、広口なのが特徴です。平鉢を寄せ植えで使うと、植物で鉢が目立たなくなるので、コンテナと植物の相性を気にすることなく、どんな植物でも、好きなように寄せ植えできるという利点があります。
更に、広口であるため沢山の植物を植えられ、しかも、鉢が浅いのでそれほど多くの土が入らないので、他のコンテナに比べると、比較的楽に移動させることが出来ます。
広口の平鉢を利用する時は、植物の高低差を付けず、だいたい同じ高さの植物を植えることで、上から眺めた時、まるで宝石箱のようなきらびやかな寄せ植えを作ることが出来ます。
④ハンギングバスケット
ハンギングバスケットは、空中に飾るスタイルなので、風通しが良く、多湿を嫌う植物を育てるのに適しています。また、地面に置くコンテナとは違い、壁や天井から吊るすことが出来て場所を取らないので、室内に飾るスペースがない場合におすすめです。
更に、視界よりやや上の方に飾れることから、寄せ植えする植物次第では、その場所の雰囲気を大きく替えるほどの効果が期待できます。
ただ、地面に置くコンテナよりも乾燥しやすいという性質もあるので、特に植物の生長期に寄せ植えを作る場合は、なるべく乾燥に強い銀葉の植物や、ペチュニアのようにあっという間に地中深くまで根を張る植物、ベゴニアのような株に水分を溜め込む植物などを選ぶのがポイントです。
上で紹介したコンテナの他にも、台座付きのものやウインドーコンテナ、既存のものだけでなく、木箱やおしゃれな缶を加工してコンテナ替わりにするなど、それらを工夫して寄せ植えを作るもの楽しみの1つです。
土の選び方
置き場所・コンテナ選びが終わったら、次は、植物を育てる時に最も大切な土選びです。植物は、土の中で自由にのびのびと根っこを伸ばすことで、健康に育つことが出来ます。
植物が健康に育つために適した土の条件は、「通気性・排水性・保水性・保肥性」が良いことです。その条件を満たす土を作るためには、赤玉土の他にも、数種類の素材の土をブレンドする必要があるのですが、それらを全て購入してブレンドしたり保管しておくのは、大変なので、ホームセンターや園芸店で売られている培養土を利用すると便利です。
その培養土を基本に、植物に合わせて必要があれば、植え付けの前に肥料の種類や量を調節していくのですが、ここで重要なのが、植える植物がどの様な土を好むかということです。
植物には、アルカリ性の土を好むもの、酸性の土を好むものがあります。土の好みが異なる植物を一緒に植えてしまうと、用土の質によって、どちらかの植物がだめになってしまうことがあります。
そのため、土の好みが同じである植物で統一したほうが、長く寄せ植えを楽しむことが出来ます。植物がどの様な性質の土を好むか、その見分け方は、植物の自生地にヒントとなります。例えば日本の土は、弱酸性なので、自生地が日本であれば、その植物は弱酸性の用土を好みます。
また、ハーブ類や輸入された植物は、アルカリ性の用土を好むことが多いです。但し、輸入されたものであっても、酸性の土を好むものがあるので、購入の際には、お店の人に聞くか、ネットなどで調べたほうが良いでしょう。
ほかにも、市販されている培養土には、あらかじめ肥料がブレンドされているものも多いので、購入する時に確認をしておきましょう。
植物の選び方
いよいよ植物選びです。植物を選ぶ時のポイントは3つあります。1つ目は、植物を深く知り持ち味を活かす事。2つ目は、長く楽しめる植物を選ぶ事。3つ目は、枠にはまらない事です。
①植物を深く知り持ち味を活かす
植物の持ち味を活かすというのは、その植物の特性や習性を知り、寄せ植えに活かすということです。例えば、植物には上に向かって生長するもの、地面を這うように生長するもの、横に広がって生長するものなど、植物によって様々です。また、根っこの張り方や、日光の好き嫌い、雨が苦手など、その性質や生育環境も様々です。
植えたばかりの時は、どの植物もそれほど生長していないため、見た目が良く植えることが出来るかもしれません。
しかし、植物の性質等を知らずに寄せ植えを作ってしまうと、生長するに従って、一つだけ背が高くなってバランスが悪くなったり、逆に草丈が低くて、他の植物に埋もれてしまったりと、残念な結果になってしまう可能性があります。
そうならないためにも、使用する植物のことを深く知り、それぞれの持ち味を活かす様な選び方や植え方をしましょう。
②長く楽しめる植物を選ぶ
生長とともに、少しずつ表情を変え、見る人を楽しませてくれる寄せ植えは、それが魅力であり醍醐味だともいえるでしょう。
植えた時の表情、植物が生長して葉っぱが生えたり、花が咲いてからの表情を楽しむためには、それらの美しさが長持ちする植物をいくつか一緒に植え込むことで、長い期間楽しむことが出来ます。
例えば、チューリップなどの春の球根花と一緒に、花期の長いパンジーなどの植物を植えておくことで、2~3週間で咲き終わってしまう球根花の後でも、楽しむことが出来ます。
③枠にはまらない植物選び
例えば、素敵な植物を見つけた時、多くの人が、コレは寄せ植えに向いているかしら・・・。と考えると思います。
でも、実は、「寄せ植えに向いた植物」というものはなく、どんな植物でも寄せ植えに使うことが出来るのです。たとえそれがトマトやキャベツなどの野菜であってもです。むしろ、野菜を中心にした寄せ植えがあっても、面白くていいと思います!
なんといっても、野菜の花というのは、可憐で愛らしいものが多いですし、花を楽しんだ後に、野菜が収穫できるというのも、エンターテイメント性が合って面白いと思いませんか?
寄せ植えの作り方
置き場所・コンテナ・植物が決まったら、いよいよ寄せ植え作り開始です。ここからは、寄せ植えの作り方を紹介します。
まず、寄せ植えを作る時に心がけてほしいことが、『植物をぎっしり植えること』です。なんだか植物同士をぎっしり植えてしまうと、良くないような気がしますが、寄せ植えにおいては、植物たちが密集した状態で、切磋琢磨しながら育った作り出す世界こそが面白いのです。
もし、その中で残念ながら枯れてしまう植物があったとしても、枯れてしまうまでは、寄せ植えの世界の中で、ちゃんと役割を果たしてくれているんですよ。それでは、作り方です。
苗とコンテナ(鉢)のバランスを見る
使いたいコンテナ(鉢)と植物の苗の高さやコンテナに対して植物の数はどうかなどの釣り合いを確かめます。可能であれば、実際にコンテナに苗を入れてみてもいいでしょう。また、苗を購入する際は、根張りが良い元気な苗を選ぶことが重要なポイントとなります。
②土を入れ苗を配置する
コンテナ(鉢)の2/3程度まで土を入れ、その上に苗をポットごと置いて、高さや配置などのバランスを確かめる。
最初にメインとなる植物や背の高い植物を鉢の真ん中に配置し、その周りに他の植物を配置してバランスを確かめて下さい。ツル性の植物や枝葉が垂れるような植物は、鉢の縁に配置するようにしましょう。
③表土の高さを揃える
各植物の表土が一定になるように②で入れた土の高さを調節します。最終的に苗に土をかぶせた時、鉢の縁から2~3cm下まで土を入れるので、苗の表土がその位置で揃うように調整しましょう。
④苗を植え込む
植え込みの順番としては、丸いコンテナであれば中央からです。そして、植え込む時の最大のポイントが、『苗を挟んで潰す』事です。といっても、茎や葉っぱを潰すのではありません。
苗をポットから出した時、根鉢といって根っこと土が絡み合ってポットの形のままになっています。それを、根っこが傷まない程度に手で挟んで潰すのです。
そうして根鉢を崩して根っこを圧縮することで、逆に根張りが良くなるのです。もし、苗の根っこがポット内で回ってしまっている時は、潰す前に少し根鉢をほぐしてから行ってくださいね。その後、苗と苗の間に土を入れ、水やりをして完成です。
寄せ植えのメンテナンス方法
水やり
寄せ植えの場合はの水やりは、「土の表面が乾いたら水をやる」が基本です。ですから、夏の暑い時期などは、朝晩の2回水やりが必要な時もあるでしょうし、冬の寒い時期であれば、水をやる間隔が開くと思います。
水やりの回数が多いと、根っこは土の上の方で根を広げる傾向があり、水やりの回数が少ないと鉢の奥まで根が伸びていきます。根っこが鉢の奥まで伸びるように、様子を見ながら水やりをするようにして下さい。(とはいっても、水やりをするかしないかは、勘が必要になりますが^^;)
肥料
鉢の中で様々な植物が根を張り花を咲かせる寄せ植えでは、肥料が欠かせません。肥料には、有機肥料と化学肥料があり、その中でも速効性があるものと1~2年持続する緩効性のものがあります。また、固形タイプの肥料や液体タイプの肥料などがあります。
どちらにも利点があり、樹木などの時間をかけて栽培が必要なものは、有機肥料を中心に使用し、短期的にたくさんの花を咲かせる様なときには、化学肥料を中心に使用するといいでしょう。
ただ、追肥するタイミングは、植物によって異なるので、肥料方になったり肥料不足になったりしないように注意が必要です。
花がら摘み
花を長く楽しむためには、種を作ってしまう前にしぼんだ花がらを摘む必要があります。というのも、植物は、種を作ると、花を咲かせなくなるからです。
花は時期がくると、種を作るために萎んでしまいます。種を作るには、相当なエネルギーを使い、種ができると、次世代の種(しゅ)が出来たため、植物は花を咲かせる活動を止めていきます。
花がしぼんできたら、種を作る前に花がらを摘んでおくことで、園芸用のハサミなどでがく片の部分から切り取りましょう。
切り戻し
寄せ植えの場合、たくさんの植物がバランスよく1つのコンテナに植え込んでいるので、植物の樹形を形良く整えておくことも大切な仕事の1つです。
寄せ植え全体のバランスを見ながら、伸びすぎた枝や茎を園芸用のハサミなどで切り戻しましょう。初めて切り戻す時は、失敗しないかとドキドキすると思いますが、元気な葉っぱがついた節をいくつか残しておけば、大丈夫です。
仕立直し
寄せ植えでも、いずれ枯れて終わりがきます。枯れてしまった草花をいつまでもコンテナに留めておくと、見た目にもあまり良くありません。そんな時は、終わった植物を根っこごと掘り上げて周りの土を叩き落とし、1年草であれば、そのまま処分しましょう。
寄せ植えに多年草がある場合は、植物同士の絡み合った根っこを丁寧にほどき、次の寄せ植えで使うといいでしょう。
植物が何の病害虫に侵されていなければ、コンテナは再び使うことが出来るので、古い根っこを取り除いた後に、中の土に新しい培養土や珪酸塩白土(けいさんえんはくど)、緩効性肥料などを加えてよく混ぜ、新たな寄せ植えの用土として使用してもいいでしょう。
寄せ植えにおすすめの植物
上記で、寄せ植えで使用する植物は、どんなものでもいいと書きましたが、なんでも良いと言われると、かえって選ぶのが難しくなると思うので、ここでは、寄せ植えにおすすめの植物を紹介します。
アネモネ
秋植えの球根で、春に花が開花します。くっきりとした花色と形なので、存在感が大きく、植え付けのときから寄せ植えの主役として植えることが出来ます。また、次々に蕾をつけるので、5月頃まで花を楽しむことが出来ます。
アネモネを使用した場合のポイントとしては、お大きな花を引き立てるために、小花や葉群の小さなカラーリーフなどを脇役として、周りに植えると良いでしょう。
チューリップ
春咲き球根の代表格ともいえるチューリップは、花もインパクトがあるので、春の寄せ植えにはもってこいの植物です。チューリップは、水が大好きで、特に花芽がでてくる3月以降に水を切らしてしまうと、花が咲かないこともあるので、チューリップを植え込む時は、乾燥がしにくい少し大きめのコンテナを使用し、水切れに気をつけて下さい。
チューリップは、球根から育てても、比較的簡単に育てることが出来るので、秋に流通するパンジーや斑入りのアイビーなどを脇役として使用するといいでしょう。
また、チューリップの他にも、クロッカスやムスカリの球根も一緒に植えておくことで、春が近づくにつれ段階的に花が咲き、半年ほどは、春に咲く花を楽しむことが出来ます。
クローバーの仲間(トリフォリウム)
クローバーを含めその仲間を、三つ葉を意味する「トリフォリウム」といいます。トリフォリウムは、温暖な時期に地下茎によって、葉群が横に広がり繁殖します。
耐寒性はあるものの、夏場の蒸れにはあまり耐性がないので、水はけの良い土に植え付け、日当たりの風通しの良い場所で育てましょう。トリフォリウムは、シロツメクサやレンゲソウのような、コロンとしたボール状のまん丸な可愛らしい花を春に咲かせます。
ですが、どちらかというと、トリフォリウムは寄せ植えにおいてはメインの植物とではなく、植物の間を埋めるお助けカラーリーフとしての役割が大きいです。
ちなみに、トリフォリウムによく似た、トリフォリウムの葉っぱより大きな葉を持つ植物に、「オキザリス」という植物があります。葉っぱのフォルムだけを見るととても似ていますが、オキザリスの花は、大きな5弁の花を咲かせます。
インパチェンス
夏場に花を咲かせるインパチェンスは、明るい日陰や半日陰でも花を咲かせるので、室内で寄せ植えを楽しむ時にも重宝します。
夏場の直射日光や乾燥は苦手なインパチェンスですが、実は日の光が好きで、少しでも明るい場所で育てたほうが、たくさんの花を咲かせてくれます。また、日陰で育てる場合は、周りの壁を明るい色に変えたりすると花数を増やす効果があります。
ペチュニア
ペチュニアは、春から秋にかけてたくさんの可愛らしい花を咲かせます。この花を美しく保つ為の基本は、「十分に元肥が入った水はけの良い土に植え込むこと」、「大きめのコンテナを使うこと」、「日当たりと風通しが良い場所で育てること」です。
更に、週1回以上薄めた液体肥料を追肥し、枯れた花をこまめに摘み、切り戻しもマメに行って下さい。
ペチュニアは、生育が旺盛で根が早く張り、茎も早く広げます。そのため、十分に根が張れる大きめのコンテナで、ゆったりと花を咲かせたほうが美しい花を長く楽しむことが出来ます。
そのため、ペチュニアをメインにした寄せ植えの場合は、たくさんの植物を使って複雑に詰め込むよりは、少ない植物でシンプルに植え込むことをお勧めします。
カリブラコア
カリブラコアはペチュニアの仲間で、ペチュニアよりも丈夫な性質で管理が楽です。ペチュニアのように頻繁に切り戻しをしなくてもこんもりと育ち、コンテナが大きくなくても育てることが出来るので、初めて寄せ植えに挑戦するという人にもおすすめの植物です。
カリブラコアには、大きく分けて「立性・這い性・その中間」の3つの咲き方があります。花の一つ一つは小さいですが、株全体が花で覆われたように咲くので、ボリュームが出ます。
また、大きく育ってもそれほど間伸びがしないため、しっかり追肥をしていれば、長い間楽しむことが出来ます。ペチュニアと同じく、使用する植物の数を少なくしてシンプルな寄せ植えにするのがおすすめです。
パンジーとビオラ
この2種類の花は、花の色がとても豊富でバラエティーに富んでおり、花の時期も数が少なくなる晩秋から春にかけてなので、寂しくなる庭や花壇を賑わせてくれます。また、多様な楽しみ方が出来るので、寄せ植えの代表的な花とも言えます。
これらの長所は、寄せ植えの際、複雑で多種類の植物を使用しても、他の植物に負けずに便器に花を咲かせることが出来る生命力です。
小さめのコンテナを使って植え込んだ場合は、短期間で花を咲かせますが、大きなコンテナを使った場合は、最初に根を張る活動をするため、花を咲かせる活動を止めますが、根張りが済めば、大きく開花します。
シロタエギク
寄せ植えのスパイス役として重宝されているシロタエギクは、丈夫で耐寒性と耐暑性があり、更には乾燥にも強いので、あまり水が入らない小さなコンテナでの寄せ植えにも使いやすいという特徴があります。
ただ、日当たりが悪い場所だったり、高温多湿な場所で育てると、徒長したり樹形が乱れたりします。きれいな状態を長く保つには、日当たりの良い場所に置き、やや乾燥気味に育てることが大切です。」
冬の間であれば、水分が好きな植物と一緒に寄せ植えをしても、通常通り「土の表面が乾いてから水やり」をするやり方で大丈夫ですが、生長期である春から夏にシロタエギクを使うのであれば、他の植物も乾燥に強いものを選んだほうがいいでしょう。
ヒューケラ
長期間楽しむ為の寄せ植えのコンテナには欠かすことの出来ない常緑のカラーリーフであるヒューケラ。様々な葉色の品種があるので、いろいろな色のヒューケラを集めただけでも、寄せ植え上級者が作ったような素敵なコンテナを作ることが可能です。
シックな葉色のこんもりとまとまった葉群は、あらゆる花の寄せ植えにマッチしやすく、「点」の集合体で散漫になりやすい花だけの寄せ植えを、ヒューケラの大きめの葉っぱが「面」を作ることで、まとめてくれます。
まとめ
寄せ植えについて紹介しました。寄せ植えを作る時に大切なのは、「置き場所を決める→コンテナを決める→植物を決める」という順番でした。寄せ植えに使う植物の特徴や特性も理解し、オリジナルの寄せ植えを作って、素敵な空間を演出してみて下さい。