グズマニアの育て方|種類、花言葉、水やりは?

観葉植物グズマニアの枯れない元気な育て方、特徴、種類について紹介します。

 

観葉植物グズマニアの特徴

  • 学名:Guzmania
  • 科名:パイナップル科グズマニア属
  • 原産地:南アメリカなど

グズマには赤や黄色に色づく苞が大変美しい観葉植物です。パイナップルの仲間で、熱帯雨林に生息しています。岩や木の根などに着生する着生植物になります。グズマニアは、近年は贈り物として人気があります。

お隣中国ではグズマニアは非常に人気があるそうです。グズマニアは中国語で「鳳梨フェンリー」と呼ばれこれを口にすると幸運が訪れると言われています。春節の時期に花を贈り合う習慣がある中国では縁起の良い植物として親しまれています。

 

グズマニアは別名「アナナス」という名前で流通することもあります。グズマニアという名前はスペインのグズマンという自然科学者の名前にちなんでいます。グズマニアは株に対し細く長い葉を360度放射状に広げます。

葉の付け根は筒状に丸まっていて、ここに無地をためながら管理することが非常に重要になります。春から秋の暖かい時期に鮮やかな色の小さな花をつけます。花のように色づく部分は葉が変化して苞になった者です。花は短命ですが、苞は3ヶ月、長いと半年ほど楽しめます。

パイナップル科はいろいろな属がありますグズマニア属の他に、フリーセア属、エクメア属、チランドシア属などがあります。

 

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グズマニアの育て方

株の選び方

間延びしていない、株がグラグラとしていないものを選んでください。また、葉の先端が変色していたり、艶がないものは避けた方が良いです。

 

 

水やり

グズマニアの水やりには、ちょっとしたコツが必要になります。2、3時間は株全体が濡れている状態を保ち、葉と葉の間、苞に水が溜まっている状態が好ましいです。暖かい時期には夕方の涼しい時間帯に水やりを行います。

日中にあげると蒸れてしまう可能性もあるので、涼しい時間帯にやるのがコツです。冬場は午前中に水をあげます。夜などに水をあげると、水が冷えて株を痛める可能性があります。冬場は苞に水をためない方がうまくいきます。

株を逆さまにして水を抜いてしまって構いません。冬の室内で、エアコンなどの使用により乾燥が進むようでしたら加湿器を使って湿度をあげてください。また、霧吹きを利用するのも効果的です。

 

 

つきやすい害虫や病気

ハダニに注意してください。葉の裏や苞の間に群生する害虫がハダニです。ハダニが付いてしまうと見栄えが悪くなり、養分を吸い取られてしまうので株全体が弱まっていきます。

初期の段階では濡れた布で拭ったり洗い流すことができますが、たくさん付いてしまった場合は、専用の殺虫剤を使用してください。外で栽培している場合は、ナメクジなどにも注意してください。

ハダニの駆除、予防方法|観葉植物を害虫から守る

 

肥料

基本的には肥料は必要ありません。もし必要な場合は希釈した液肥(化学肥料)を葉の間にあげてください。肥料よりは日々のメンテナンスの方が生き生きとさせるためには重要になってきます。

 

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用土

グズマニアは着生植物のため、水苔や、ヤシガラ、バークチップなどが向いています。小さな株では問題がないのですが、大きな株だとぐらつくので軽石なども利用すると良いでしょう。

 

 

置き場所

グズマニアは日当たりの良い場所が大好きです。暖かい時期は屋外でも構いません。直射日光は葉焼けを起こしてしまいますので、3、40%の遮光が必要になります。室内では、直射日光を避け、明るく一定の温度の元で栽培してください。

 

 

冬場の管理

元々が熱帯の植物なので、寒さには弱い性質です。また、徒長を起こしやすくなるため明るい場所に置いて水は土の表面が乾いたらたっぷりとあげてください。温度が下がってしまうので、水やりは午前中のうちに行ってください。冬場は苞に水をためずに置くとうまく育ちやすいです。

 

 

剪定

花が咲き終わると新しく子株がつきます。しかし、枯れた花をそのままにしておくと子株まで養分が回らずうまく育たなくなります。枯れた花は剪定するようにしてください。

 

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グズマニアの増やし方

子株でふやすことができます。花が終わると、親から子株が出てきます。この子株を切り取って、水苔で栽培します。根が張るまで1、2ヶ月はかかります。子株が根付いて、葉が20枚ほどついた場合、花を早く開花させるコツがあります。

りんごなどにはエチレンガスを発生させ、成長を促し開花を早めることができます。りんごを切って、ビニール袋などで一緒に覆っておくと早く咲くようになります。蒸れを防止するために、空気の入れ替えは1週間に1度ほど行っておきましょう。

 

 

新芽が開かない

冬場は成長がゆっくりなので、春や夏ほど新芽は伸びてきません。春や夏に新芽が伸びない場合は、日照不足などが可能性としてあります。そのままにしておくと新芽が茶色くなってしまい成長に悪影響なので置き場所を変えたりメンテナンスを変えて見ましょう。

 

 

葉が変色する

花が咲き終わった株は、子株の派生とともに枯れることがあります。親株と、子株を切り離して管理する必要があります。葉色が薄い場合は成長期によく見受けられます。水やりをしっかりと行い、肥料もあげると良いでしょう。

 

 

葉が茶色く点状の枯れた跡がつく

炭そ病に気をつけてください。炭そ病は灰褐色や黒色で少し窪んだ、円形の病斑が現れます。いづれは全体が枯れてしまうので、切り取って除去してください。炭そ病は風通しが良くない場所で発生します。風通しの良い場所で育てるようにしてください。

 

 

葉が丸まる

水が不足すると葉が丸まってきます。しっかりと水やりをすることで元気になります。

 

 

グズマニアの素敵な飾り方

夏になると多く出回るグズマニアは色も大きさも様々あります。暑さには強いため、屋外の玄関口やエントランスに飾ることもできます。直射日光には弱いので、半日陰に置くようにしてください。

華やかな色合いが特徴なので、いろいろな色を寄せ植えにしても美しいです。観葉植物とも相性が良いので、寄せ植えに加えると素敵なコンテナポットが出来上がります。

 

小さいポットでの流通も多く見かけます。ポットの場合も水やりは同様にあげてください。根がしっかりと回っていない場合も多いので、植え替えを行う際は株がぐらつかないよう注意して行ってください。

仕立てには、植物特有の性質を生かす必要があります。着生品種なので、土でしっかりと植え込まず、水苔などを利用すると上手に育てることができます。

 

 

グズマニアの花言葉

「いつまでも健康で幸せ」「情熱」「理想の夫婦」「あなたは完璧」というものがあります。親株の花の寿命は短いですが、子株を作ることから「理想の夫婦」とつけられたそうです。苞が長い間色づくことから「いつまでも健康で幸せ」という言葉も生まれました。

 

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グズマニアの種類

 

マグニフィカ

葉に白い縞模様の斑が入ります。小さい株の時は葉が緑の場合もあります。苞は朱色で中型の品種になります。数多く流通しています。

 

 

アパッチ

出典:植物 主に観葉植物 日記

大型の品種で苞の中央は黄色、先端部分が赤くグラデーションになります。華やかで観賞価値が高い品種です。

 

 

エンパイア

小型の品種になります。葉は大きくなりますが、花苞はあまり大きくならず立ち上がって履きません。

 

 

まとめ

苞の色が鮮やかで美しいグズマニアは大変丈夫で人気のある観葉植物です。暖かい場所が好きなので、通年を通して暖かい環境で栽培してください。様々な色や大きさがあり、流通量も多いので容易に入手できます。ぜひトライしてみてください。