トックリラン(ポニーテール)の育て方と種類

株元がふくらんでいる観葉植物トックリラン(ポニーテール)の育て方、特徴、種類について紹介します。

 

観葉植物トックリラン(ポニーテール)の特徴

  • 学名:Beaucarnea recurvate
  • 科名:キジカクシ科トックリラン属
  • 原産地:メキシコ
  • 開花時期:7月から9月
  • 別名:ノリナ・ポニーテール・象の足

メキシコ原産の常緑高木です。本体大きくなる品種ですが、成長が非常にゆっくりなため、観葉植物として流通しています。みきの株元がぷっくりと膨らんでいるのが特徴的でここには水を貯め乾燥に耐えられるような作りになっています。

明治の中頃渡来し、幹が「徳利」の形に似ていることから、「トックリラン」という名前になっています。「ラン」とつきますが、ランの仲間ではありません。珍しい植物が渡来した当時は、海外の珍しい植物には「○○ラン」とつけていました。

また、ポニーテールという別名は細長い葉っぱの様が、馬の尻尾に似ていることよりつけられました。花言葉は「多くの才能」、贈り物にもぴったりな観葉植物です。

 

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トックリラン(ポニーテール)の種類

 

トックリランには実は多くの種類があります。

 

ノリナ・グアテマレンシス

出典:みんなの趣味の園芸

通常トックリランというとこの品種が一番流通が多いです。トックリ状の基部はあるが丸い球状にはなりにくいです。

 

ノリナ・ストリクタ

出典:ayanas

葉が長く。茎の先端部分から伸びていきます。

 

ノリナ・ロンギフォリア

葉が長く、先端がカールしています。他にも「ノリナ・レクルバータ」「ノリナ・マタベンシス」「ノリナ・ネルソニー」「ノリナ・グラキリス」「ノリナ・ヒベルニカ」「ノリナ・ミクロカルバ」など多くの種類があります。

 

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観葉植物トックリラン(ポニーテール)の育て方

選び方

葉がしっかりと茂り、幹がぐらつきのないものを選びましょう。購入するときは害虫や病気にかかっていないかよく注意してください。

害虫がついている株を買ってしまうと、のちになって弱ったり、一緒に育てている植物に感染したりしてしまいます。わからないときはグリーンショップや園芸屋さんに聞くと、アドバイスをもらえます。

 

 

置く場所・日光

日当たりの良いところが大好きです。真夏以外は直射日光でも構いません。通年室内において風通しがよく日当たりの良い場所が好ましいです。あまり陽の当たらない暗い場所で育てると、葉が変色したり葉のボリュームが少なくなります。

トックリランは熱帯の植物ですが、寒さには強い方です。しかし霜に当たるような環境は避けてください。冬場の耐寒温度は3度ほどです。10度を下回った頃から成長が緩やかになってきます。

また、「鉢回し」と言って、定期的に鉢の向きを変え、全体に均等に光が当たるようにすると、よりまっすぐ綺麗に育ちます。

 

 

水やり

春から夏は成長期のため、基本は土の表面がまんべんなく乾いたら、たっぷりと下から水が出てくるまであげます。秋から冬はお水は控えめにあげてください。

お水をあげたあと、鉢下から出てきて受け皿やカバーに溜まった水は捨ててください。春や夏の暖かい時は、霧吹きで葉水をすると病気の予防にもなります。

 

 

害虫・病気

ハダニ、カイガラムシに注意しましょう。トックリランの栄養を吸い取ってしまうので、見つけ次第、殺虫剤などで駆除します。カイガラムシの成虫の場合は濡れたティッシュや柔らかいブラシなどでこすり落としましょう。

特に新芽につきやすいので注意してください。病気や虫が発生させないためには風通しの良い場所で育てて、霧吹きで葉水を毎日あげた方が良いです。暖かい時期に屋外に出している場合は、ナメクジやダンゴムシ、バッタなどにも注意が必要です。

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肥料

肥料をあげると、葉のボリュームが出て、生き生きと育ちます。冬場などの寒い時期を避けて春から夏の暖かい時期に、緩効性の置き型肥料をあげてください。

強い肥料をたくさんあげすぎると、根を傷めてしまうことがありますので注意が必要です。また、弱っている時や休眠期に肥料をあげるのもよくありません。元気な成長期にあげてください。

 

 

切り戻し

トックリランが大きく成長しすぎたり、まっすぐ伸びなかったりしてしまったら、切り戻して仕立て直しができます。5月ごろ思い切って幹をのこぎりで切断します。数ヶ月から半年ほどで新芽が出てきて、約1年で新しい芽が綺麗に展開してきます。

 

 

植え替え

トックリランは湿った土が苦手なので、水はけの良い土を選びます。用土は市販の観葉植物用の土を使うと便利です。自分で用意する場合は、赤玉土5:川砂3:腐葉土2の割合でブレンドします。

育てていく上で、鉢の下から根が出ててきてしまっているのは植え替えのサインです。また成長が遅く元気が無くなってくる、葉が落ちる、葉の色が悪くなってくるなどしたら、根がいっぱいになっている可能性があるので容器を一回り大きなものに植え替えましょう。

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増やし方(挿し木)

輸入の種子の実生が多いので一般的には小さな苗を入手して育てることになります。または挿し木でも殖やすことができます。挿し木は5月から8月ごろ行います。カットした茎の上部を挿し穂として利用しましょう。約2ヶ月で根が出てきます。

 

 

葉っぱが茶色く枯れる

出典:buzz

一番よくあるのが、葉先が茶色くなる現象です。水のやりすぎが、乾かしすぎによって根が傷んでいる可能性が高いです。

水は土の表面が乾いたらたっぷりとあげます。忙しかったり、自信がない方は鉢植え用のインジケーターを利用すると便利です。

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トックリランの花

数十年に1度咲くというトックリランの花。淡い黄色の小さな花が房のように固まったワイルドな花をつけます。

小さい花が固まって咲く様子から、花言葉の「多くの才能」という言葉が生まれたと言われています。

 

 

トックリランの素敵な飾り方

オフィスやテナントにトックリランはおすすめです。日当たりの良い置き場所さえ確保できれば、お手入れは非常に簡単なので、忙しいお仕事の合間でもお世話することができます。

トックリランなどを置くことで、リラックス効果をもたらすことができます。また、グリーンは目にも優しいので、疲れを緩和することができます。忙しいオフィスやテナントの空間にはトックリランはぴったりです。

 

植物には、保温加湿の効果があるので体にも優しいので是非取り入れてみてください。大きな背の高いトックリランの場合、中央などにシンボルツリーとして飾るのがおすすめです。個性的なフォルムは存在感があります。

プラスチックの鉢のまま飾らず、陶器に入れたりバスケットに入れて飾るととても素敵なインテリアグリーンになります。室内で鉢カバーを使用するときは、中にお皿を引きます。

 

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風水

お水やりの後お皿に溜まった水は捨ててあげてください。捨てないでそのままにしておくと多湿の原因となり根腐れなどを引き起こします。トックリランの形は、下がふっくら膨らんでいることから、風水では「金運がよくなる」と言われています。開業祝いなどで送る際はぜひ候補に入れてみてください。

また、居宅のリビングなどにもおすすめです。お手入れが難しいと、うっかり枯らしてしまいますが、トックリランは耐寒性もあり、少々お手入れを忘れてしまってもトックリの中の水分で成長することができます。

小さなサイズのトックリランは、他の観葉植物との相性も抜群です。並べて飾るとそれぞれの個性が見えて面白いものです。特におすすめなのが、最近流行している「ビザール系植物」や「多肉植物」と並べて飾ると、個性的なインテリアになります。

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まとめ

トックリランは丈夫でおしゃれな観葉植物なので、ぜひトライしてみてください。トックリランは手に入りやすくサイズも様々あるので、気軽にスタートできます。楽しく育てて、おしゃれに飾って楽しんでみてください。