アカシア(ミモザ)の育て方|種類、植え替えは?

日本では庭木や観賞用に栽培されるアカシア。黄色の花が春の訪れを告げるミモザアカシアの枯れない元気な育て方、特徴をご紹介します。

 

観葉植物アカシア(ミモザ)の特徴

マメ科アカシア属のアカシアは世界の温帯気候区に1200種ほどある大きな属です。そのうちの半分以上がオーストラリアに自生しています。オーストラリアではワトルと呼ばれるアカシアは樹高が8mほどになり黄土色の花が2月ころから咲き始めます。低木から高木まで葉の形状も様々です。

通称ミモザと呼ばれ最近ではミモザアカシアとして販売されているものは本来フサアカシアを指します。それよりもコンパクトな形状のギンヨウアカシアは葉が美しく庭木などに人気です。

 

ミモザアカシアは3月ころに黄色の小さなポンポンのような球状の花をたくさん密集させて咲き乱れます。パッと目を引く黄色の花は綿菓子のようで可愛らしく、芳香を漂わせます。

花穂を丸く束ねてリース状に飾ることもできます。花期以外の時期もシルバーがかった葉が美しく、庭木としても一年を通して楽しめます。

 

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アカシア(ミモザ)の育て方

日当たり・温度

日当たりのよい、風通しの良い場所で管理します。地植えのものはある程度大きくボリュームが出ることも想定して日当たりの良い場所に植え付けます。風を強く受けやすい場所では風害を受けやすいのでしっかりとした支柱をすることをおすすめします。

耐寒性もあり、関東より西方面では屋外の寒さに耐えます。鉢植えものも花芽をつけたい場合はしっかりと屋外の日光にあてて風通しの確保できる日当たりのよい玄関やバルコニーが適しています。

 

 

水やり

鉢管理のものは土が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えのものは自然の降雨で十分ですが、夏の雨が少ない時期や乾燥が続くときは水を補います。

 

 

やせた土でも案外育つので地植えの際もあまり植える場所を選びません。水はけのよい土が適していますので、配合する場合は赤玉土6、ピートモスもしくは腐葉土3、軽石1程度を配合します。室内管理ものは市販の観葉植物用の土もよいです。

 

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肥料

アカシアは肥料はあまり必要としません。与えるとしたら花期のあと6~7月にごく少量施します。

 

 

植え替え・植え付け

春~初夏にかけて植え付けます。植えつけた直後はたっぷりと水をやり支柱を立てます。鉢植えのものも鉢底から根がみえるような根づまりを起こしているものは植え替えます。一回り大きな鉢に植え付けることで大きく育ちます。

観葉植物の【植え替え】のコツ|土、時期は?

 

剪定

花のつき終わった枝は切り戻しをします。5~7月に全体的に剪定してコンパクトに仕立てます。夏以降に花芽をつけますので9月以降剪定をすると翌年の花付きが悪くなってしまいます。

四方八方に伸びる品種のものもあるのでバランスを見ながらハサミを入れていきます。そうすることで台風の強風にも耐えられるようになる上、成長を遅らせて寿命を延ばすことにつながります。

 

 

種まき

花が終わった後、サヤが茶色になったら中から種を取り出します。採取した種はすぐにまくか、翌年の春まで保管します。種は乾燥に弱いため、密閉したビンなどに入れて保管します。

種まきの適期は3~4月です。種はそのままでは発根しにくいので、70℃程度の熱湯に種を浸し、水分を吸収させる必要があります。そうして目覚めさせた種をポットに一粒づつまき、種がかくれるくらい5mm程度土をかぶせます。

発芽温度は15~25℃です。温度をなるべく一定に保ち、乾燥しないように霧吹きなどで水をあたえます。なかなか難しい作業ですが、種はたくさん採取できますので試しにやってみてはいかがでしょうか。

 

 

病気・害虫

湿度の高い時期、幼い木にうどん粉病が発生することがあります。菌糸状のカビによる病気で初期は葉に小さな白い斑点ができます。そのうち葉が徐々に白くなり光合成ができなくなってしまいます。対策としてはなるべく気づいたら早めに白くなった葉ごと取り除くことです。

また近くに植わっている他の植物にも蔓延しますのでできるだけ場所を移動します。うどんこ病に効く薬剤なども売っていますが、株全体に蔓延してしまったら回復は難しいので株ごと抜き取ることも考えなくてはなりません。

 

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アカシアのアレンジ

アカシアのシルバーブルーの葉は美しいので切り葉として飾ることもおすすめです。ガラスのベースに切った葉を数本水挿しにしたり、葉を他の花を組み合わせてブーケにしてもいいですね。

ドライフラワーにするならやはりミモザの黄色の花です。花期は次から次へと可愛らしい花をたくさん咲かせますので剪定で出た花穂を束ねてリースやスワッグにする方法をご紹介します。

 

 

ミモザのリース

  1. まずリースの土台と麻紐を用意します。(100円ショップなどで売られています)
  2. リースの土台に麻紐であらかじめ輪っかをつけておきます。(壁に飾り付けるときに使用)
  3. リースの直径にもよりますが、25cmくらいのものであれば、ミモザの花穂を15cmくらいに切り揃え5本くらいづつ小束にしていきます。小束を10個くらい作ったらその小束の縛り目が隠れるようにリースの上に試し置きしてみてボリュームやバランスをみます。乾燥がすすむと縮んでボリュームが減りますので最初はすこし多いかなと思うくらいボリュームを持たせるとよいです。
  4. そうして最後に小束の縛り目をリースの土台に固定していきます。縛り目を花穂でかくすように重ねてきつく固定していってください。ワイヤーなどを使ってもよいです。小束と小束の間をなるべく開けないことが見栄えをよくするポイントになります。
  5. できあがったリースはしばらく平らに2日ほど置いて乾燥させます。その後壁付けにして飾ってみてください。

 

 

アカシア(ミモザ)の種類

 

プルプレア

出典:遊恵盆栽

若葉が赤紫色になる品種でギンヨウアカシアよりもコンパクトです。

 

 

ブルーブッシュ

出典:SOLSO MARKET

葉が銀白色で美しい品種です。

 

 

三角葉アカシア

出典:旧UmeRoom園芸科

三角形の葉がユニークな品種です。

 

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まとめ

リースよりも簡単な方法としては枝葉と花穂を一緒に束ねて根元を縛り、逆さまに吊るすだけのスワッグもおしゃれです。英字新聞や、麻布でふんわり覆ってリボンで結べばちょっとしたプレゼントに喜んでもらえますよ。ミモザの華やかな黄色の花と美しいシルバーブルーの葉を生活に取り入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。