可愛い葉っぱで人気の観葉植物シュガーバインの育て方、種類、特徴について紹介します。
観葉植物シュガーバインの特徴
- 学名:Parthenocissus sugarvine
- 科名:ブドウ科
- 属名:パルテノキッスス属
- 原産地:オランダ(園芸品種)
- 分類:常緑多年草
手を広げたような小さな葉が可愛らしく、蔓や葉の印象がいちごに似ていてインテリアグリーンの中では大変人気があります。葉の後ろから甘い樹液を出すので「シュガーバイン」と呼ばれます。
花言葉は「すこやか」。出産祝い、快気祝いなどのお祝い事やプレゼントにもぴったりな観葉植物です。艶のあるグリーンはどんな陶器鉢やブリキや木製のポットにもよく合い、初心者さんにも飾りやすいインテリアグリーンです。
シュガーバインは、1つの品種と、他品種を掛け合わせた「交配種」であり、日本の農林水産省に登録されたのが2006年と、まだまだ歴史の浅い観葉植物です。
可愛らしく育てやすいので、今後も人気は高まっていきそうです。
観葉植物シュガーバインの種類(仲間)
シュガーバインは園芸種のため同じシッサスの仲間たちをご紹介します。
カンガルーアイビー
オーストラリア原産のつるがよく伸び艶々の葉っぱが美しい観葉植物です。カンガルーバインとも呼ばれます。
エレンダニカ
出典: Toki’s Art
刃先の切れ込みがやや大きく、野性的なイメージです。シュガーバインと同じく、つるがよく伸び、ハンギングにはぴったりな観葉植物です。
シッサス・ディスカラー(セイシカズラ)
出典:Green Box (グリーンボックス)
セイシカヅラとも呼ばれています。葉の表面部分に、ベゴニアのような銀色の模様が入流のが特徴です。ベゴニア・シッサスとも呼ばれています。
観葉植物シュガーバインの育て方
置く場所・日光
基本的には日当たりの良いところが好きですが、真夏の強い直射日光は避けてください。通年室内において風通しの良い明るい日陰が好ましいです。耐陰性はありますが、形が崩れやすいのでなるべく明るいところで育てます。寒さには強いので冬場は5度まで耐えられます。
風水では水まわりなどにグリーンを置くのが良いと言われています。特に浄化作用のある「白色」も取り入れると良いそうです。水まわりが明るいようであれば、白い陶器に植えたシュガーバインを置くのも良いかもしれません。
水やり
基本は土の表面が満遍なく乾いたら、たっぷりと下から水が出てくるまであげます。
その時、受け皿やカバーに溜まった水は捨ててください。冬は根腐れを防ぐため、水やりを控えてやや乾燥気味に管理します。春や夏の暖かい時は、葉っぱに霧吹きでは水を与えると病気の予防にもなります。
忙しい方や、水やりに自信がない方はプランツ用のインジケーターを活用しましょう。土に挿しておくだけでとても簡単です。色々な種類があり、水やりのタイミングを教えてくれる便利なツーツです。
病気・害虫
アブラムシ、ハダニ、カイガラムシに注意しましょう。見つけ次第、殺虫剤などで駆除します。カイガラムシの成虫の場合は濡れたティッシュや柔らかいブラシなどでこすり落としましょう。
病気や虫が発生しないよう風通しの良いところで育てた方が良いです。何個か育てている場合は周りの観葉植物に移っていないかもチェックし、早めの対策をしましょう。
肥料
基本的に肥料は必要ありません。もしあげる場合は冬場など寒い時期を避け、春から夏の暖かい時期に緩効性の置き型肥料をあげてください。
強い肥料をあげすぎると根っこを傷めてしまうことがあります。また、弱っている時に肥料をあげるのもよくありません。元気な成長期にあげてください。
株選びのポイント
ツルがしっかりとしていて、葉に艶があり、黄色、茶色くなったりしていないものを選びましょう。どれが良いか分からない時は、お花屋さんや園芸店で相談もできます。
植え替え
陶器鉢などに植え替える場合は、株をそっとポットから抜き、中の古い土を落とします。用土は水はけの良いものを選びましょう。赤玉土:5腐葉土4ピートモス1が理想的です。
育てていく上で、鉢の下から根が出てきたり、成長が遅く元気が無くなってくる、葉の色が悪くなってくるなどしたら、植え替えのサインです。同じような植え替え方で、容器を一回り大きなものに変えてください。
あまり大きすぎるものに植え替えてしまうと、土の容量が多くなりその分水分を含んでしまうので根腐れしやすくなります。
枯れる、元気がない原因
夏に枯れてしまう
強い直射日光と極端な暑さが苦手です。夏場の締め切った環境や、高温多湿、またはエアコンの直風などが原因で弱ってしまうことがあります。
風通しの良い一定の環境下においてください。
葉がシワシワ、ヨレヨレしてしまう
一度でも水切れを起こすと葉に影響が出てしまいます。
気づいた場合はお水をたっぷりと与えましょう。一度ヨレヨレ、シワシワになってしまうと復活が難しくなってしまいますのでこまめに状態をチェックしましょう。
ツルは残って葉が落ちてしまう
日照不足、水不足、高温多湿によるムレや肥料のあげすぎなど複数の要因が考えられます。置き場や水やりなど改めてチェックが必要になってきます。
また、病気や害虫の場合も落葉が見られます。葉の表面、裏などを細かくチェックし、害虫がついている場合は殺虫剤を活用するなどしましょう。
ある日突然枯れてしまう
急に土植えからハイドロカルチャーに変えてしまったり、暗めの置き場所から日当たりの良い場所に突然移動させる、または室内で管理していたものを屋外に出すなど急激な変化を与えるとショックで元気がなくなることがあります。
トラブルがあり元気が無くなっても、なんとか大切にしたい場合は元気な芽を使って「挿し木」や「水差し」などで増やすことも可能です。
挿し木は成長期の春、または秋に葉のついた状態の3節ほどのさし穂を取り、根元の葉を除いてバーミキュライトに挿します。明るい日陰で発根を待ちます。
水差しも同じ様にさし穂を取り、水を張った小瓶などで発根させます。水差しも同様に明る日陰に置き、毎日水を変えましょう(パテント品種のため営利目的の繁殖行為は禁止されています)。
シュガーバインのオシャレな飾り方
小さな鉢植え
小さな陶器などを並べて飾れば可愛らいしいインテリアになります。雑貨と合わせても素敵です。お部屋にグリーンがあるととても癒されます。また小さい鉢にすると、すぐに動かせるのもメリットです。
苔玉に仕立てる
苔玉とは植物の根っこの部分を土と苔で覆い、丸く仕立てたものです。
お皿の上に乗せたり、吊るしたりして飾ります。苔のグリーンととても相性が良く、和風のインテリアにもよく合います。水やりは苔玉ごと潅水させたっぷりと水を含ませます。
鉢植えと水やりが異なるため、根腐れや乾きすぎには十分注意してください。
ガーランド風に飾る
ツルの長い植物はその特徴を生かしてガーランドのように飾ることができます。
ある程度成長しつるが長くなった場合や、つるの長い株が手に入った場合にオススメの飾り方です。ガーランドとは花や植物を綱のようにたるませて飾ることです。
壁などのちょっと寂しい空間に動きをもたらし素敵なインテリアになります。
ハンギングに仕立てる
今流行りのハンギングにして、天井や壁に吊るして楽しむこともできます。階段や吹き抜けなどから垂らすとおしゃれな空間が出来上がります。水をあげたらよく水を切ってから飾りましょう。
まとめ
丈夫でおしゃれな観葉植物なので、初めての方もぜひトライしてみてください。シュガーバイン通年、手に入りやすく気軽にスタートできます。楽しく育てて、おしゃれに飾って楽しんでみてください。