インテリアグリーンとして葉っぱを楽しむのもいいけど、緑だけでは物足りない!!花も楽しむことができる観葉植物を紹介します。
花が咲く観葉植物の種類
アカリファ
出典:https://www.weblio.jp/content/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AB
アカリファには、キャットテールやベニヒモノキなどの別名があり、その名前の由来は、アカリファの特徴的な花から来ています。アカリファは、赤い花を咲かせるのですが、その花がヒモ状になって垂れ下がって咲くという独特な咲き方をします。
この姿から、別名で上げたような名前がつけられました。道端でよく見かける「猫じゃらし」を赤くしたものをイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
花が咲く期間は4月から11月と長くで、1つの花の鑑賞期間も、雨に当たらなければ、大体1ヶ月程楽しむことが出来ます。花を長く楽しむコツは、年間を通して日光によく当てることです。
ただ、耐寒性が弱く気温が5℃を下回ると枯れてしまうので、冬場は室内の明るくて暖かい場所で保管して下さい。
水やり
根っこが細かく葉っぱが大きいので、水を多く好みます。水切れを起こすと花が伸びなくなることがあるので、水切れには注意が必要です。生長期である5月~9月の間は、土の表面が乾いてきたら、鉢底から染み出るくらいたっぷりと水を与えて下さい。
特に夏の間は、土の表面をこまめにチェックして水を切らさないようにして下さい。乾燥を防ぐために土の上だけでなく、直接水がかかるように、アカリファの上からかけてもいいです。また、葉っぱの裏にも葉水をし、空気中の湿度も高めるようにしましょう。
ただしこの場合、花に水がかかってしまうと、花が伸びずに黒くなることがあるので、できるだけ花の部分に水がかからないようにして下さい。
気温が低下するとともに、徐々に水やりの間隔を空け、冬場は乾燥気味に育てて下さい。冬場に水やりをする時は、暖かい午前中に行い、水の量も、夕方まで残らない程度の量にして下さい。
肥料
5月~9月の間、2ヶ月に1回程度緩効性の配合肥料を置き肥します。また、生長期の間に、葉っぱの色が薄くなったり黄色っぽくなってきたら、薄めた液体肥料を与えても大丈夫です。
肥料不足になると、葉っぱや花が落ちてしまうことがあるので、なるべく肥料は適度に与えたほうが長くアカリファを楽しむことができるでしょう。
置き場所
日の光が好きな植物なので、5月~9月の間は、なるべくベランダなどの戸外に出して、たっぷりと日光浴させてあげましょう。
室内だけに置いておくと、いくら日当たりが良い場所であっても、株が徒長して弱ってしまう可能性があります。ただ、秋以降は室内の、風通しが良くて日差しがよく当たる暖かい窓際などに置いて管理して下さい。
増やし方
7月~8月の間に挿し木によって殖やします。前年度に生長した枝を、6~7cmほど切り取り、上部にある葉っぱを2枚ほど残し、土に挿す側の葉っぱ(下葉)を切り落とします。
残した上部の葉っぱを半分ほどにカットしたら、用意した赤玉土を入れた鉢に挿します。発根発芽したら、移植して下さい。
アナナス類
出典:https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%82%B9%E9%A1%9E-1500391
アナナスとはパイナップルの仲間で、艶のある葉っぱと色鮮やかな花苞(かほう)が魅力的な観葉植物です。アナナスは、種類が豊富で、性質や花期も品種によって様々ですが、どの種類も高温多湿な環境を好みます。
ただ、水をやりすぎてしまうと根腐れなどによって株が弱ってしまうので注意が必要です。アナナス類の場合、花のように見えるものは、実は「花苞」というもので、本当の花の外側に、花を包むようについています。花苞を含め、2~3ヶ月程楽しむことが出来ます。
花苞がつかない時は、原因として日照不足や肥料不足が考えられますが、株が若いときにも、花苞がつかないときがあります。花苞が付かなかったときでも、しばらく生長を見守ってみましょう。
水やり
ジャングルが原産のアナナスは、こう追う多湿な環境で育ったことから、葉っぱからも水分を吸収する性質があります。そのため、土に水を与えるだけでなく、こまめに葉水(霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかける)をして、湿度を高めて下さい。
また、アナナス種は、下部の中央に水を貯めるための筒のようなものがあるので、その中にも水を入れてあげましょう。
水やりの間隔としては、生長期である春から秋(4月~10月)にかけては、土の表面が乾いてきたら水やりをし、晩秋から春先(11月~3月)までは、水やりの間隔を空け、乾燥気味に育てて下さい。
肥料
4月~9月の間は、緩効性肥料を与え、中央にある葉っぱの筒(葉筒)には、液体肥料を1000倍に薄めたものを月に1回程度与えて下さい。花を楽しむためにも、しっかりと肥料を与えることをお勧めします。
置き場所
アナナスは、夏の直射日光などの強い光を嫌うため、直射日光を避けた明るい日陰か半日陰の場所に置いて管理します。また、冬場は室内の明るくて暖かい場所で管理して下さい。
耐陰性があるので、ある程度の日陰でも育つことが出来ますが、定期的に日光に当てたほうが、葉っぱの色が鮮やかになります。
増やし方
アナナスは、一度開花すると、二度とその株から華が咲くことはありません。ですから、次の年にも花を楽しむためには、元の株から新たに株を殖やさなければいけません。アナナスは、株元から子株が生えてくるので、その子株を利用した株分けという方法で殖やします。
子株の葉っぱが4~5枚くらいになったら、親株と子株を分離します。分離後は、新しい水で湿らせた水苔でくるんで、水苔ごと用土に植え付けます。作業の適期は、5月~7月です。
エスキナンサス
ツル性の植物で、葉っぱも花も楽しめる植物です。ツル性なので、園芸店などでは、ハンギングバスケットなどに仕立てられて販売されていることも多いようです。
エスキナンサスは、別名を「リップスティックプランツ」ともいいますが、これは、筒状の赤い花から名付けられました。どの品種もたいてい赤色の花をたくさん付けますが、花期は品種によって様々で、春から夏にかけて咲く品種や、通年咲く品種などがあります。
水やり
生長期である5月~9月の間は、土の表面が乾いてから、鉢底から染み出るくらいたっぷりと水を与えて下さい。土が過湿している状態を嫌うので、水のやりすぎには注意が必要です。
過湿の状態が続くと、葉っぱが枯れたり落葉する原因になるので、土の表面が乾いていることをしっかり確認してから水遣りするようにしましょう。ただ、乾燥にもあまり強くないので、空気中の湿度を高めるために、こまめに葉水を与えて下さい。
秋に入ると、徐々に水やりの間隔を空け、1月~3月は、土の表面が乾燥してから3日~4日後に、水やりをして下さい。
肥料
それほど肥料を必要とはしませんが、肥料を与える時は、生長期である5月~9月の間、2ヶ月に1回のペースで緩効性の配合肥料を与えて下さい。
置き場所
強すぎる直射日光は苦手で、強い光を受けると葉焼けの原因になるのですが、日照不足になると、花の付きが悪くなります。
なので、夏以外は、日当たりと風通しの良い明るい室内に置いて管理し、定期的に戸外に出して日光浴させ、夏場は、戸外の涼しい半日陰の場所に置いて育てて下さい。
増やし方
挿し木によって殖やします。適期は5月~6月で、茎を5cm~10cmに切り、植えの葉っぱを2枚残し、残りの下葉をすべて切り落とします。その後、土に挿す側の切り口に発根剤を塗り、用土に挿します。
エピスシア
こちらも、葉っぱも花も楽しめる植物です。葉っぱは、まるでベルベットのような光沢があるのが特徴で、花は、夏から秋にかけて赤い小さな花を咲かせます。また、茎は地面を這うように広がります。
日陰を好む植物なので、室内で育てるのに適した植物ですが、寒さには弱い性質があるので、冬は、場所によって保温が必要になることがあります。
水やり
熱帯アメリカが原産であることから、高温多湿な環境を好みますが、土が過湿している状態は嫌います。生長期である4月から9月の間は、土の表面が乾いたら鉢底から染み出るくらいたっぷりと水を与えて下さい。また、湿度が不足すると、萎れてくるので、保湿には注意が必要です。
夏は特に、こまめに葉水をしたり、砂を敷いた受け皿の上に鉢を置いて、受け皿に鉢底に触れない程度の水を張ったりして、保湿を心がけて下さい。秋に入ると、徐々に水やりの間隔を空け、乾燥気味に育てます。また、冬場の水やりは、は水程度に留めておくと良いでしょう。
肥料
生長期の間に、2回ほど緩効性の配合肥料を置き肥し、月に2~3回ほど薄めた液体肥料を与えます。
置き場所
耐陰性があるので、日陰に強いですが、直射日光などの強い光には弱い性質があります。そのため、年間を通して室内の弱い光のもとで育てて下さい。
夏場の間は、戸外に出しても大丈夫ですが、蒸し暑さを嫌うため、戸外に出す時は、風通しの良い明るい日陰におくようにして下さい。それ以外の季節は、室内の明るくて暖かい場所に置いて育てて下さい。
増やし方
5月~9月の間に、挿し芽で殖やします。親株から伸びたツル(ランナー)の先にある子株を切りときます。子株の葉っぱが大きい場合は、半分ほどにカットしてから、用意したバーミキュライトに挿します。1ヶ月程経つと根が出ているので、別の鉢に植え替えて下さい。
コルムネア
原産地が、熱帯アメリカや西インド諸島といった熱帯地方なので、高温多湿な環境を好む植物です。この植物を上手に育てるには、湿度と温度を維持する事が大切なポイントです。
ツル性の品種が多く、赤やオレンジの花をたくさん咲かせます。茎は、長く垂れ下がるので、ハンギングバスケットなどに仕立て、壁や点状から飾ると、とても豪華な印象を与えると思います。
水やり
生長期である4月~9月の間は、土が乾いたら鉢底から染み出るくらいたっぷりと水を与えて下さい。また、夏場には、こまめに葉水を与えて空気中の湿度も高い状態で維持するようにしましょう。
ただ、9月になったら、少しずつ水やりをする間隔を空け、冬から春先までは、乾燥気味に育てて下さい。
肥料
5月~8月の間、2ヶ月に1回のペースで緩効性化成肥料を少し与えて下さい。秋に肥料を与える場合は、少なめにしたほうが花をよく咲かせます。
置き場所
熱帯地方原産なので、高温多湿な環境と半日陰の場所を好みます。耐陰性があるので、日陰でも育つことが出来ますが、日照不足になると、花を十分に咲かせないことがあります。
花をたくさん咲かせるためにも、夏場は、直射日光を避けた半日陰の場所で、葉焼けをしない程度に、日光浴をさせましょう。また、秋から春の間は、室内の明るい室内で育てて下さい。
増やし方
5月~6月の間に、挿し木によって殖やします。親株から5~6cmほどの長さで切り取ったら、土に挿す側の葉っぱを植えの葉っぱを4枚ほと残して、全部切り取ります。
そのご用意しておいたバーミキュライトの鉢に挿します。発根してきたら他の鉢に植え替えます。
スパティフィラム
白いきれいな花が楽しめることで人気のスパティフィラムですが、実は花だと思っている白い部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるもので、本当の花は、仏炎苞に包まれるように茎の先にある黄色い部分なのです。
スパティフィラムは、水芭蕉の仲間で、多湿な環境を好みますが、水やりをし過ぎると根腐れを起こしたり、寒さが苦手で冬越させるには、室内であっても夜間は保温が必要だったりと、少し栽培が難しい植物でもあります。
花が咲き終わると実を付けるのですが、結実すると、株自体が弱ってしまうので、花が咲き終わったら、なるべく花茎を根元から取り除くようにしましょう。
耐陰性があるので室内での栽培が可能ですが、室内で育てていると、葉っぱがホコリで汚れてしまうことが多いです。その場合は、水で洗い流すか、布などでホコリを拭き取ると良いでしょう。
水やり
生長期である5月~9月の間は、土の表面が乾いたら鉢底から染み出るくらいたっぷりと水を与えて下さい。は水もこまめに行い、多湿な状態を保つようにしましょう。葉っぱの先が黄色くなって枯れてくると、水切れのサインです。
ただし、多湿な状態にしすぎて過湿になると、根腐れを起こして株が枯れてしまうので、注意が必要です。生長期以外の季節は、水やりの回数を控えめにし、秋から冬にかけては、やや乾燥気味に育て、葉水も時々する程度にしましょう。
肥料
5月~9月の間は、2ヶ月に1回のペースで緩効性配合肥料を少量与えましょう。また、葉っぱの色が冴えないときには、液体肥料を水で薄めたものを与えて栄養を補って下さい。
置き場所
耐陰性があるので、多少の日陰でも育つことが出来ます。ただ、日照不足になると、花の付きが悪くなることがあるので、直射日光を避けた明るい日陰などで日光浴をさせる必要があります。
生長期の5月~9月の間は、戸外の半日陰か明るい日陰の場所に置いて管理し、それ以外の季節は、明るい室内で風通しの良い場所に置いて育てると良いでしょう。
ただし寒さには弱いので、冬の間は、室内であっても夜は保温が必要で、夜間でも暖かい場所に移動させたり、株にダンボール箱や毛布を被せたりして対策を考えなければいけません。
増やし方
株分けによって殖やします。適期は5月~6月の間で、鉢から根っこごと株を引き抜き、2株(大きさによっては3株)に分けます。この時、軽く根っこをほぐしておくと、分けやすくなります。
株を分けたら、古い土を1/3ほど落とし、変色していたんだ根っこを園芸バサミなどでカットしたり、ほぐしたりして整理します。その後、新しい用土に植え付けて下さい。
デュランタ
ツヤのある緑色の美しい葉っぱが人気のデュランタは、生命力が旺盛で、葉っぱがこんもりと茂り、紫色の可愛らしい花を咲かせます。紫色の花は観賞価値が高く、花期も、6月~11月と長いため、長期間楽しむことが出来ます。
生命力が旺盛であるため、放っておくと、葉っぱが生い茂って樹形が乱れることもあるので、こまめに剪定をして、樹形を整えてあげましょう。
初めて枝や葉っぱを切る時、失敗しないかと心配になりますが、刈り込みに強い性質で、選定した後からでもちゃんと芽吹いてくるので、思い切ってカットしてくださいね。
水やり
生長期の5月~9月の間は、土の表面が乾いたら、鉢底から染み出るくらいたっぷりと水を与えて下さい。夏の間は、時々葉水もしましょう。気温が低下するとともに水やりの間隔を空けていき、冬の間は乾燥気味に育て、春先までは、水やりの回数を控えめにしましょう。
肥料
生長期である4月~9月には、2ヶ月に1回程度、緩効性配合肥料を与えますが、それ以外の季節は、肥料を与える必要はありません。
置き場所
日光が好きで、日の光を浴びれば浴びるほど葉色が美しく冴えてきます。逆に、日照不足になると、きれいな葉っぱの色は、ぼやけてしまうので、通年通して日当たりの良い場所で育てて下さい。
ただし、真夏の強すぎる直射日光は、は焼けを起こす原因になるので、夏の間は、半日陰の場所に移動させて下さい。葉っぱは、強い日の光に当たリ続けると、黄色みが強くなり、弱い日の光に当たリ続けると緑色が強くなるので、光線の具合や置き場所を葉っぱの色で判断しても良いかもしれませんね。
増やし方
6月~7月に挿し木によって殖やします。生長した枝から6cm~8cmほど切り取り、上の葉っぱ(上葉)を2枚残し、土に挿す側の葉っぱ(下葉)を全て切り落とします。
残した上葉を半分以下っとしたら、バーミキュライトに挿します。その後、発根したのを確認して移植して下さい。
葉っぱだけでなく花も楽しむことができる観葉植物を紹介しました。今年は、緑の中に咲く赤やオレンジの花で、華やかな空間を演出してみませんか?