シマトネリコの育て方|剪定、植え替えは?

別名を『タイワンシオジ』は、庭木として植える樹木として広く知られていましたが、最近では、観葉植物として鉢植えで楽しむ機会も増えてきているようです。シマトネリコの観葉植物としての育て方を紹介します。

 

観葉植物シマトネリコの特徴

「シマトネリコ」ってちょっと変わった名前ですよね。シマトネリコのトネリコとは、『戸に塗る木』という言葉が語源で、昔はこの木の樹皮につくイボタロウムシという虫が分泌する蝋の様な物質を敷居の溝に塗って、戸の滑りを良くしたことから、この名前がついたと言われています。

このシマトネリコが自生してた場所が、日本では沖縄だったため、沖縄の島に自生するトネリコという意味で、シマトネリコとなりました。シマトネリコは、タイワンシオジという別名の通り、台湾や中国で多く自生する樹木です。

 

常緑樹で害虫や病気になりにくいため、観葉植物としても育てやすいという特徴がありますが、自然界で自生しているシマトネリコは、10mを越えるほど大きく生長するので、気をつけないと予想以上に大きく生長してしまうという特徴も併せ持っています。

シマトネリコは、5月下旬~7月上旬に白色の小さな花が多数密集して咲きます。金木犀と同じモクセイ科であるシマトネリコの花は、芳香性があり、咲くととても良い香りがするので、それもシマトネリコを育てる楽しみの一つとなるでしょう。

 

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観葉植物シマトネリコの育て方

置く場所・日光・温度

耐陰性があるため、室内でも十分育ちますが、陽の光に当たった方が健康な樹木になるので、なるべく日の光が当たる場所に置いて下さい。

ただし、室内だからと言っても直射日光が当たってしまう場所に置くと、葉焼けといって葉っぱが日焼けした状態になり、その場所の組織が壊れて死んでしまいます。そうなると、元には戻らず、樹木全体が弱って枯れてしまうこともあります。

 

基本的には、日差しが入る窓際に置いて管理することをオススメしますが、日差しが強くなる6月から9月頃には、レースのカーテンなどをして直射日光が当たらないようにしたり、直射日光が当たらない明るい日陰などに場所を移すなどしてください。

また、室内に置いて管理する場合、直射日光と共に気をつけなければいけないのが、エアコンなどの風です。エアコンなどの風が直接当たるような場所に置いてしまうと、その風によって葉が傷んだり乾燥したりして、シマトネリコ自体が枯れてしまうこともあります。

 

窓際だとしても、直接風が当たるようなら、風が当たらない場所に移動して下さい。気温が0℃近くまで下るまで生長が緩やかにならないシマトネリコなので、室内で管理していれば、冬の置き場所をそれほど気にすることもありません。

もし、冬になると0℃を下回るような地域に住んでいる方の場合、そのまま窓際にシマトネリコを置いておくと、冷気で枯れてしまう場合(-3℃以下で枯れます)があるので、冬場は窓から離して内側に置くか、ダンボールなどで囲って保温して下さい。

 

 

水やり

春から秋にかけては、土の表面が乾いてきたら、乾燥し切る前に水を与えます。水は鉢の底から水が垂れ出てくるくらいたっぷり与えましょう。少し肌寒くなってくる10月頃からは、土の表面が乾燥してから水やりをするようにし、少しずつ水やりの間隔を空けていきます。

冬にはシマトネリコの生長がストップするので、あまり水を必要としません。そのため、さらに水やりの間隔を空け、土の表面が乾燥してから2~3日後に水やりをします。

 

水やりの間隔を空けている時も、水やりをする時は、鉢底から水が垂れ出るくらいたっぷり水をあげて下さい。水が鉢底から垂れてきたら、鉢の土全体に水が行き渡ったというサインなのです。

土への水やりの他に、葉水もしましょう。葉水というのは、霧吹きなどで葉っぱの表面に水を吹きかける作業を言います。葉水をする事で、葉っぱが乾燥することを防ぎ、また害虫の発生を予防してくれます。

葉水は、毎日1回するようにします。特に暖房器具を使い乾燥しやすい冬場の葉水は、重要になるので、欠かさずするようにしましょう。

 

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剪定(せんてい)

剪定というのは、伸びすぎた枝や葉っぱを切りそろえ、見た目を良くしたり、風通しを良くして害虫の発生を防ぐための作業です。シマトネリコの場合、生長が早いため特に、定期的にこの作業が必要となってきます。

基本的には、見栄えを良くするための剪定なので、春から秋が剪定をするのに適しています。但し、花を楽しみたい場合は、開花時期である5月下旬~7月上旬の剪定は避けたほうが良いでしょう。

 

剪定する時に切る枝のポイントとして、『太くて古くなった枝』や『真上、下向き、内向きに伸びた枝』を選んで切ることです。枝を切る時は、枝の生え際つまり、幹から枝分かれしている場所を切り落とします。

それらの枝をだいたい切り落としたら、最後に新しく生えてきている枝に高さを揃えてコンパクトにし、全体的な枝の数を減らして下さい。

 

 

植え替え

生長の早いシマトネリコは、あっという間に鉢の中が伸びた根っこでいっぱいになり、根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりを起こすと、水を与えてもそれを吸い上げることが出来ず枯れてしまう原因になります。そのため、一回り大きい鉢への受けかえが必要となります。

植え替えの目安としては、環境にもよりますが、1~2年に1回か、鉢の底を見た時、穴から根っこが出てきているような場合、植替えをして下さい。

 

ただ、いつでも植え替えをして良いわけではなく、5月~7月頃が植え替えに最適な時期であるため、もし冬に根っこが出てきているのを見つけても、最適な時期になるまで待ちましょう。植え替えに必要なものは、『一回り大きな鉢・観葉植物用の培養土・鉢底石・鉢底ネット』です。

用意した鉢に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を敷き詰めます。その後用意した培養土を1/3ほど入れ、古い鉢から取り出したシマトネリコを置き、残りの新しい培養土を入れ、最後にたっぷり水を与えます。

古い鉢から取り出したシマトネリコは、新しい鉢に移す前に、根っこを軽くもみほぐして土をある程度落とし、腐った根っこを切り落としておきましょう。もし、鉢の大きさを変えたくない時は、土を軽くもみほぐした後、根っこを1/3ほど切ってから植えると良いでしょう。

 

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害虫・病気

シマトネリコは、害虫や病気に比較的強い植物ですが、全くそれらの被害に合わないわけではありません。環境次第では、害虫や病気の脅威にさらされることもあります。

シマトネリコに発生する害虫としては、ハダニやカイガラムシが上げられます。また、春先などに、日光浴でベランダなどの戸外に出している間に、イモムシが付いてしまうこともあります。

 

ハダニは、乾燥していると発生しやすく、逆に湿度が高いとカイガラムシが発生しやすくなります。害虫を発見した時は、専用の薬剤などですぐに駆除して下さい。

ただ、カイガラムシの場合は、成虫になると体から出す分泌物のせいで殺虫剤が効かなくなってしまうため、見つけた時は、歯ブラシやハケなどで一匹ずつこすり落として駆除して下さい。

また、カイガラムシをこすり落とした時に粉が飛び散るのですが、それはカイガラムシの卵だといわれています。ですので、カイガラムシを駆除する時は家の外で行い、駆除後はシマトネリコ全体を水洗いすると良いでしょう。

 

 

まとめ

花とその香りも楽しめるシマトネリコ。害虫や病気にも強くあまり手間がかからない植物なので、観葉植物を育てるのが初めての人にもオススメです。

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