カポック(シェフレラ)の育て方、特徴、飾り方、風水について紹介します。
観葉植物シェフレラ(カポック)の特徴
- 学名:schefflera ardoricola
- 科名:ウコギ科
- 原産地:台湾、中国南
カポックの通称で呼ばれていますが、カポックは本来アオイ科のパンヤという別の品種の名前です。しかし、一般的にシェフレラはカポックという認識が強いため、ここではシェフレラをカポックとして記載します。
手のひらを広げた様な葉が特徴的な観葉植物です。とても強く、育てやすいのも特徴です。
シェフレラ属は世界に150種類以上あります。シェフレラ・アルボリコーラとその園芸品種が、観葉植物として知られています。「シェフレラ」と言うと、本種を指すことが多いです。
台湾や中国に分布する常緑性の樹木、大きくなると樹高は10m近くに達します。光沢のある緑色の小葉を掌状に出し、その姿がカポックの木(パンヤ科)に似ているということで、カポックと呼ばれることも多いですが、カポックの木は別種の植物です。
カポックの正式な和名はヤドリフカノキです。メジャーな園芸品種に、’ホンコン’があります。ホンコンカポックとも呼ばれ、葉に厚みと丸みがあるのが特徴です。節も詰まってバランスよく茂り鉢植えに向いています。
葉の中央に白、または黄色い斑が入り、見た目が明るいフイリホンコンカポックもよく知られています。
観葉植物シェフレラ(カポック)の育て方
置く場所・日光
基本的には日当たりの良いところが大好きです。通年室内において風通しの良い明るい場所が好ましいです。耐陰性はありますが、形が崩れやすいのでなるべく明るいところで育てます。
あまり陽の当たらない暗い場所で育てると、葉っぱが枯れて落ちてしまったり、弱々しく枝がヒョロヒョロと伸びてしまったりすることがあります。光が入り込む風通しの良い場所なら丈夫に育っていきます。
水やり
春から夏は成長期です。基本は土の表面がまんべんなく乾いたら、たっぷりと下から水が出てくるまであげます。
その時、受け皿やカバーに溜まった水は捨ててください。冬は根腐れを防ぐため、水やりを控えてやや乾燥気味に管理していきます。春や夏の暖かい時は、時々、葉っぱに霧吹きでは水を与えると病気の予防にもなります。
忙しい方や、水やりに自信がない方はプランツ用のインジケーターを使用すると便利です。土に挿しておくだけなのでとても楽で簡単です。色々な種類があり、水やりのタイミングを教えてくれる便利なツーツです。
害虫・病気
ハダニ、カイガラムシに注意しましょう。カポック(シェフレラ)の栄養を吸い取ってしまうので、見つけ次第、殺虫剤などで駆除します。
カイガラムシの成虫の場合は濡れたティッシュや柔らかいブラシなどでこすり落としましょう。病気や虫が発生しないよう風通しの良いところで育てた方が良いです。何個か育てている場合は周りの観葉植物に移っていないかもチェックし、早めの対策をしましょう。
肥料
基本的に肥料は必要ありませんが、もしあげる場合は冬場など寒い時期を避け、春から夏の暖かい時期に緩効性の置き型肥料をあげてください。
強い肥料をたくさんあげすぎると、根を傷めてしまうことがあります。また、弱っている時に肥料をあげるのもよくありませんので、元気な成長期にあげてください。
株選びのポイント
枝ぶりがよく、葉に艶があり、黄色、茶色くなったりしていないものを選びましょう。どれが良いのか分からない時は、お花屋さんや園芸店で相談もできます。
植え替え
陶器鉢などに植え替える場合は、株をそっとポットから抜き、中の古い土を落とします。用土は水はけの良いものを選びましょう。
育てていく上で、鉢の下から根が出てきたり、成長が遅く元気が無くなってくる、葉が落ちる、葉の色が悪くなってくるなどしたら、植え替えのサインです。容器を一回り大きなものに変えてください。
あまり大きすぎるものに植え替えてしまうと、土の容量が多くなりその分水分を含んでしまうので根腐れしやすくなります。
シェフレラ(カポック)が元気がない。根腐れ?
冬に水を与えすぎると根腐れを引き起こします。土が水分を多く含み湿っているため、ネガ呼吸できない状態になっています。早くに気がついた場合は、水やりを控え、土をしっかり乾かす事で対処できますが、場合によっては植え替えなどが必要になります。
寒さに強いのが特徴のシェフレラ(カポック)ですが、冬の氷点下に晒されたり霜や雪にあたると葉を痛めます。購入してから長い間同じ鉢に入れておくと、根詰まりも起こしやすくなります。
水の吸い込みが悪くなったり、葉に元気が無くなったりしたら根詰まりのサインの可能性が高いです。また、鉢の下から根っこが出ているのも植え替えのサインです。トラブルがあり元気が無くなっても、なんとか大切にしたい場合は元気な芽を使って挿し木などで増やすことも可能です。
挿し木は成長期の春、または秋に葉のついた状態の10センチほどのさし穂を取り、根元の葉を除いてバーミキュライトに挿し、明るい日陰で発根を待ちます。切り口をV字にカットするとより良いです。
付いている葉が大きい場合は半分に切っておきます。約5週間ほどで発根しだします。
剪定方法
まっすぐ伸び、数年後に形を揃える「剪定」が必要になる場合があります。春から夏にかけての暖かい時期に、バランスを見ながら切りそろえます。
観葉植物シェフレラ(カポック)の風水効果
シェフレラ(カポック)の様な丸い葉の植物は気持ちを落ち着かせる効果があるといいます。上向きの葉っぱは活発な木を与えてくれる、とされ、丸い葉で上向きの葉のカポックは運気を上昇させてくれる観葉植物と言えます。
リラックス効果もあるので、気持ちを落ち着かせる良いアイテムです。
エントランスに飾る
幸運が入ってくる場所、運気を迎える場所のエントランスに運気を上昇させるカポックを置く事で家やオフィス全体の運気アップにつながります。
リビングに飾る
丸い葉のカポックは、心を落ち着かせ、リラックス効果があります。家族が集い時間を過ごす場所にオススメの観葉植物です。
風水上であまり良くないとされている「プラスチック」の鉢を避け、陶器やバスケットに入れて飾るとさらに効果的です。
キッチンに飾る
火と水の気が一緒にあるキッチンはバランスを取るのが難しい空間ですがコンロとシンクの間にグリーンを飾ると調和が取れるとされています。
キッチンは健康運や金運に関わる重要な場所ですので、運気が上がり、飾りやすいシェフレラ(カポック)を選び、気の流れを調和させると良いと言われています。
シェフレラ(カポック)の飾るポイント
小さなシェフレラ(カポック)
葉の形や色を楽しめるため、ちょっとしたスペースに飾ることができます。小さな陶器鉢に植え替えてあげるとより素敵になります。また、和風に苔玉に仕立てることもできます。
中くらいのシェフレラ(カポック)
バスケットなどに入れて省スペースで楽しめます。強い植物のため、ある程度の明るさがあれば置き場を選びません。オフィスや店舗にもぴったりな観葉植物です。
大きなシェフレラ(カポック)
シンボルツリーとして大きな植物を飾ると存在感があり、空間が驚くほど素敵になります。インテリア性が高いので、どんな空間にもマッチします。陶器やナチュラル素材の鉢カバーに入れるとより素敵になります。
まとめ
丈夫でおしゃれな観葉植物なので、ぜひトライしてみてください。シェフレラ(カポック)は通年、手に入りやすくサイズも様々あるので、気軽にスタートできます。楽しく育てて、おしゃれに飾って楽しんでみてください。