アデニウムの育て方|植え替え、水やり、病気は?

乾燥にも強く室内で育てやすいことから、観葉植物として分類されているアデニウムですが、可憐な花を咲かせる多肉植物で、葉っぱだけでなくきれいな花も鑑賞できるアデニウム。アデニウムの育て方について紹介します。

 

観葉植物アデニウム(砂漠の薔薇)の特徴

ぷっくりした茎の枝の先からニョッキリと伸びた枝の先に葉っぱをつけ、さらにピンクや赤、白といった可憐な花をつけることアンバランスさが特徴的です。

アデニウムは、砂漠に自生することから、その体内に水を蓄える仕組みがあり、乾燥に強い植物です。乾燥した砂漠地帯でも、可憐な花をつけることから、砂漠のバラとしての別名も持っています。

自生環境から、乾燥や暑さには強いアデニウムですが、寒さには弱いという特徴も持っているため、晩秋から冬にかけての栽培環境には注意が必要になってきます。

 

 

観葉植物アデニウム(砂漠の薔薇)の育て方

置く場所・日光

アデニウムは、日の光と通気性の良い場所が好きなので、直射日光を避けた、日当たりが良く風通しの良い場所で育てましょう。可能であれば、4月~10月は屋外で育てるといいでしょう。

ただし、その場合、気をつけなければいけないのが雨です。アデニウムは、乾燥した気候を好むため、屋外で育てる場合は、アデニウムに雨が当たらない場所に気をつけて置き場所を決めて下さい。

 

アデニウムの置き場所の環境が合えば、少しずつ新芽を出し、株元も大きく膨らんでいきます。そして夏場に日光に当てることで貫禄のある株に育ち、5月~7月頃に「砂漠のバラ」を鑑賞することが出来るかもしれません。

 

 

温度

気温が8℃を下回ると、生えていた葉っぱが落ちて休眠状態に入ります。休眠状態に入ると、耐寒性にも優れ気温が5℃程度であれば、越冬します。

しかし、気温が0℃を下回るようだと、休眠状態であっても、枯れてしまう可能性があるので、10月を過ぎた頃には、室内で育てるほうが良いでしょう。

室内で育てる場合は、窓辺などの日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。ただし、エアコンの風が直接当たるような場所では、アデニウムが弱ってしまうので、エアコンの風が直接当たらない場所に置いて下さい。

 

また、1年を通して室内で育てる場合、梅雨時期や冷え込む夜が続く晩秋から冬にかけては、窓際から離して育てましょう。

アデニウムは、乾燥して温暖な気候を好みます。しかし、その時期に窓辺で育てると、結露や寒さにさらされる可能性があるため、それらからアデニウムを守るためにも窓際から離して育てる必要があるのです。

 

 

水やり

砂漠地帯が原産のアデニウムは、乾燥気味な状態を好むため、夏場であっても他の植物のように頻繁に水やりする必要はありません。生長期である5月~10月にかけては、鉢植えの土の表面が乾いてから2~3日経ってからたっぷりと水を与えて下さい。

鉢植えで植物を育てる際、「たっぷり水を与える」というのは、ジョウロなどで水やりをした時、鉢の底から水が流れ出るまで与えるということです。水が鉢の底から流れ出てようやく、鉢の土全体に水が行き渡ったという事なのです。

 

たっぷり水を与えた時に受け皿に溜まった水は、必ず捨てて下さい。水が残っていると、いつまでたっても土が乾燥せず、根腐れを起こす原因になってしまいます。

気温が低くなるに連れて、水やりする回数も減らして下さい。アデニウムが休眠する12月~2月には、全く水やりをせずに断水しましょう。

 

断水までの方法としては、低い温度に慣れさせるため、10月に入ってから徐々に水やりの回数を減らしていき(例えば生長期に、2日に1回の割合で水やりをしていたなら、その感覚を4日に1回から1週間に1回と言った具合です)鉢の中の土を、乾燥気味にします。

そして12月~1月頃に、水やりを完全に止めてしまいます。そうすると、ついていた葉の殆どが落葉しますが、気温が暖かくなる3月頃には、再び葉芽が伸び新芽が出てきます。新芽が出たことを合図にまた水やりを再開して下さい。

ただし、冬の間も15℃以上の室温を保っているような室内で育てる場合は、断水せずにいつも通り土の表面が乾いてから水やりして下さい。

 

 

肥料

アデニウムは、それほど肥料を必要とする植物ではないため、必ず与えなければいけないということはありません。

もし、肥料を与えるのであれば、鉢に植え付ける時に、ゆっくりと効く肥料を混ぜ込んでおくか、一番生長する6月~8月に液体肥料を月1回のペースで与える程度で大丈夫です。

 

 

植え替え

生長と共に、鉢の中は根っこでいっぱいになってしまいます。その状態になると、水を与えてもあまり吸わなくなり、生長が衰えたり枯れたりする原因になるで、1~2年に1回は植え替えてあげましょう。植え替えに適した時期は、生長期である4月~8月いっぱいです。

 

植え替え手順

  1. 植え替え数日前から水やりを控え、土を乾燥気味にします。
  2. 鉢からアデニウムを根っこごと抜いて、土だけ丁寧に落とし、傷んで黒くなった根っこをハサミで切ります。
  3. 切り口が乾く前に植え替えると、そこから水分と一緒に雑菌が入り込んで腐ってしまう可能性があるので、日陰で2日間ほど切り口を乾かします。
  4. 切り口が乾いたら、一回り大きい鉢に用意した新しい土を入れ植え替えます。植え替え後は、1週間ほど水を与えず、乾燥気味にして管理して下さい。

植え替えの際に用意する鉢は、最初に使っていたものより必ず一回りだけ大きいものにして下さい。それ以上の鉢を用意してしまうと、水やりをした際、根が水分を吸い上げる量より土の中に含まれる水分の量が多くなって、根腐れを起こす可能性があります。

また、アデニウムを小さいサイズで保ちたい場合は、植替えの時、鉢根を1/4ほど切ってから、同じ大きさの鉢と新しい土に植え替えましょう。そうすることで、新たに根が伸びるスペースを確保することが出来ます。

 

 

かかりやすい病気や害虫

アデニウムに付きやすい害虫は、『カイガラムシ・アブラムシ・ハダニ』です。カイガラムシは、殺虫剤が効きにくいので、いらなくなった歯ブラシやハケでこすり落として下さい。

ハダニは、高温で乾燥した環境で発生しやすい害虫です。特に葉っぱの裏側に発生しやすく、1mmに満たない小さな虫なので、目視で確認しにくいです。

 

ただ、ハダニが発生すると、葉っぱの色が白く抜けたようになっていたり、葉っぱや茎などに糸が絡んでいたりします。そういう状態になった時は、ハダニが発生していると考えて駆除しましょう。

ハダニの駆除の方法は、葉っぱに水をかける葉水をした後濡れた雑巾やティッシュで拭いて下さい。もしこ言う範囲に発生している場合は、園芸店でハダニ用の薬剤を購入し、散布して駆除してもいいです。

 

アブラムシは、粘着の弱いテープや歯ブラシ等で駆除する事が可能ですが、アデニウムの新芽やツボミに付きやすいため、粘着の弱いテープや歯ブラシ等で駆除すると、せっかく出てきた芽やツボミを傷つける可能性があります。

ですので、アデニウムにアブラムシが発生した場合は、アブラムシ用の殺虫剤で駆除するか、殺虫剤を使用したくない場合には、天敵であるてんとう虫に捕食してもらいましょう。

てんとう虫が1匹辺りに捕食するアブラムシは、10匹以上ですが、アブラムシは成虫になると、1匹で5匹の幼虫を産むので、てんとう虫の力を借りる時は、アブラムシの数が少ない間に投入するか、大量のてんとう虫を投入する必要がありそうです。

 

 

「砂漠のバラ」とも呼ばれるアデニウム。比較的簡単に管理できる観葉植物なので、部屋に一鉢あるだけで、その特徴的なフォルムと可憐な花を鑑賞できるので、ほっと出来る空間を演出することが出来るかもしれませんよ。