観葉植物初心者におすすめのポトス。観葉植物をあまりご存じない方でも、名前くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。ポトスを実際に購入し、楽しみたいと思われている方へ、ポトスの魅力、基本的な育て方、楽しみ方について紹介します。
観葉植物ポトスの育て方
特徴
ソロモン諸島原産とされるつる性植物です。オーソドックスで飽きのこない姿は、メジャーな観葉植物の定番として日本でも長く親しまれています。葉は先端の尖ったタマゴ型で、厚みがあり、表面は光沢があって美しいです。
つる自体には絡む能力はなく、節から出る気根と呼ばれる根を周囲の木などにしっかり張り付かせて、上へ上へと昇っていきます。自生地では、葉のサイズも1mほどになります。普段私たちが、よく目にするポトスは、幼葉がほとんどです。
温度・日光・置く場所
熱帯地方原産の観葉植物なので、暑さに強い反面、寒さに弱い性質を持っています。ポトスが元気に育つには15℃以上が適温で、8℃以下の気温になると徐々に弱ってくるので注意が必要です。
寒さと直射日光が苦手なポトスは、温かい場所でレースカーテン越し程度の日光を好みます。直射日光に当たると、葉焼けを起こし、葉色が悪くなってしまうので注意が必要です。
土
水はけの良い土に植えて、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりを行うようにしましょう。湿度を好みますので、霧吹きなどで朝晩に葉水をすることをおすすめします。
ポトスは葉の表面にほこりが溜りやすいので、たまに水で湿らせたティッシュペーパーなどで、葉の表面を拭いてあげるか、全体に水をかけるなどして、汚れやほこりを取り除いてあげましょう。
成長に必要な光合成を促し、また、ハダニなどの害虫予防にもなります。健康に育てるポイントです。
本来は葉が大きくなる植物です。環境を整え、5月から7月に温かい時期に一回り大きな鉢に植え替えを行って、成長を促してあげると、立派に仕立てることができる、オーソドックスながら面白味のある観葉植物です。
水やり
春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるようにします。丈夫なポトスは、あまり神経質にならず、「土が乾いていたら水を与える」を、しっかり守っていれば比較的健康に育ってくれます。
良かれと思って水をたくさん与えすぎると、常に土の中が湿ってしまい、根が呼吸できず「根腐れ」してしまうので注意しましょう。鉢の下には必ず受け皿を敷いて、鉢の下から出てくるまで水をしっかり与えます。出てきた水は捨てるようにしてください。根腐れ防止になります。
冬は、生育が鈍りますので、土の表面が乾いて数日してから水を与えるようにします。
なお、肥料は成長期の5月から9月に、液体肥料を週に1回のペースで与えます。大きく育てたい場合は、置き肥を月に1回与えると良いでしょう。生育が鈍る冬場は、基本的に肥料は必要ありません。
植え替え
鉢底から根が伸びてきたり、きちんと管理しているのに、葉が黄色くなってきたら、根詰まりしている可能性があるので、植え替えをしてあげましょう。
鉢の大きさにもよりますが、1年から2年に1回のペースが目安です。気温の高い5月から7月が敵期です。古い土の3分の1ほどは落とし、古い悪くなった根は取り除くようにして整え、新しい用土と合わせて植え替えます。
増やし方(水挿し・挿し木)
ポトスは比較的かんたんに増やすことができます。切り戻した枝を利用する場合は、葉が2~3枚になるようにカットした枝を、水挿しするか、川砂に挿しておくと1ヶ月くらいで根がでてきます。
根が出たあとは、観葉植物用の用土で植え替えてあげましょう。挿し木は4月から7月が敵期です。
インテリア
まず、苗や鉢植えを購入する際は、葉にツヤがあり見た目がしっかりとした丈夫そうな株を選びましょう。また、どこにどんな風に置きたいのかイメージして購入するほうが、適した株を選ぶことができて、大切に育てるスタートラインになります。
基本的に育てやすい観葉植物ですので、少しの気遣いで健康に美しく育ってくれます。植物は手を掛ければ掛けるほど、健気に応えてくれる可愛らしくも頼もしい生きたインテリアです。
あなたの生活に潤いと癒しを与えてくれる存在となりますので、ぜひ自分のライフスタイル、インテリアに合った、オリジナルなポトスを育ててあげてください。
観葉植物ポトスの人気の種類
ポトスエンジョイ
出典:tree tree
白い斑とののコントラストがとても魅力的な品種です。小葉で成長し、すっきりとスマートな印象が特徴で、部屋をスタイリッシュに演出してくれます。暑さ寒さにも強く、育てやすいので、男女を問わずとても人気の高いポトスです。
ポトスパーフェクトグリーン
出典:tree tree
綺麗な濃緑一色の品種です。その混じりけのない緑葉はポトスの本来の姿を、より一層美しく見せてくれます。
ポトスの中でも特に日陰に強いので、北向きの部屋など日差しが少ないところでも元気に育ってくれる育てやすい植物です。シンプルで存在感があるだけではなく、年中変化を楽しめる育てやすいポトスです。
ライムポトス
出典:おばさんの、ひとりごと
鮮やかなライム色のやさしい色味のポトスです。レース越しの日光で管理すると綺麗なライム色を保てます。暗い場所に置くと濃い緑色に変化します。育てやすく、明るい雰囲気を演出できる人気の高いポトスです。
ゴールデンポトス
出典:素敵オトナ計画
ポトスとして多く出回っているのがこの品種です。葉には黄色の斑が入ります。成長も早く、何より丈夫なので初めてポトスを育てる方にぴったりです。
ポトステルノシャングリラ
出典:ayanas
くしゃっとした葉が個性的なポトスです。ゴールデンポトスよりも成長は若干遅いのですが、乾燥に強いため、お手入れの手間がかかららず、忙しい方にぴったりです。存在感抜群でデザイン性が高いので個性的な雰囲気を好む方にお勧めです。
ポトスの飾り方
垂らして飾る
ポトスは成長が早いのでどんどん伸びてきます。本棚やキャビネットなどの少し高い位置から垂らせば、つる性を活かして成長を楽しめます。ただし、転落してこないようにしっかりと固定して安全な位置に置くように注意が必要です。
吊るして飾る
マクラメなどで鉢ごとポトスを吊るす飾り方も素敵な空間演出になります。店舗などでは、ライティングレールに専用のフック金物を使用して吊るしているのをよく見かけます。
おしゃれ感がグッと高まりますので、ぜひチャレンジしたい飾り方です。こちらも、取り付け部の強度や鉢の重さなど、落下に注意して取り付けてください。鉢は水を含むと重くなりますので注意が必要です。
水栽培で飾る
ポトスでおすすめの増やし方です。透明な瓶に入れると成長する根を観察することができます。土を使わないので、コバエなども避けることができ、キッチンなど清潔が気になる場所でも飾りやすいです。
窓があって日光が入れば、トイレや浴室にも飾ることができ、インテリアグリーンとして重宝します。水栽培は水切れを起こしにくいですが、定期的に水替えを行わないと、水が腐ってきて、苔や藻が生えて汚くなるので、こまめにチェックしましょう。
鉢植えで育てる
つる性のポトスは、鉢植えの床置きスタイルは不向きに思われがちですが、鉢の中心に支柱を立てて、根を絡ませ上へ昇るように環境を整えると、力強く成長してくれます。
他の飾り方とは違って、原始的な本来のポトスの姿を見ることができるので、とても魅力的なインテリアグリーンになります。