ブドウの育て方|栽培方法、病気、害虫は?

秋の代表的な果物の1つである『ブドウ』甘くてとても美味しいですよね。そのブドウを鉢植えで、しかもマンションのベランダなどで育てることが出来るって知っていましたか?ブドウを鉢植えで育てる方法について紹介します。

 

ブドウの特徴

ブドウはツル性で、葉っぱが落葉する時期も遅くないため、テラスやベランダなどで育てると、やり方によっては、グリーンカーテンとして利用できる上、部屋から果実を鑑賞することも出来ます。

ブドウには、大きく分けてヨーロッパブドウと呼ばれる欧州種、アメリカブドウの米国種、2つが混ざった欧米雑種の3種類の品種があります。これらは、種類によって栽培の難易度が違い、欧州種は3種類の中で1番難しく、一番簡単なのが、米国種となっています。

家庭でブドウを栽培する時は、米国種の中の品種を選ぶと育てやすいでしょう。ちなみに、米国種の品種としては、「キャンベル・アーリー、ナイヤガラ、スチューベン」などがあります。

 

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自宅での(家庭菜園)ブドウの栽培

植え付け

まずは苗を購入するのですが、いかに健康な苗を選ぶかが植え付け以降のブドウの出来に大きく影響してきます。

良い苗の見分け方として以下の4つの条件を見ます。

  • 枝が充実している
  • 芽や細根が充実している
  • 枝が先端までしっかりとした太さがある
  • 接ぎ木部分の処理が丁寧にされている

では、苗が用意できたらいよいよ植え付けです。ブドウを植え付ける時に必要なものは以下の通りです。

  • 直径30cm以上の鉢
  • 鉢底あみ、鉢底石
  • 果樹用培養土
  • 支柱
  • 園芸用のハサミ
  • 肥料(固形のもの)

植え付けの手順は、以下のとおりです。

  1. 鉢に鉢底あみを敷き、鉢底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰め、培養土を鉢
  2. ポットから苗木を出し、根っこを優しくほぐす。ほぐし方は軽くで大丈夫です。傷んだ根っこがあれば切り取りましょう。
  3. 根を軽くほぐしたら、根っこを広げながら鉢に置き、苗木が傾かないように支えながら残りの土をかぶせます。但し、接ぎ木の部分が土で埋まらないように、深さには気をつけて下さい。
  4. 土を上から手でギュッギュッを押さえ軽く土を固めた後、支柱を立てます。
  5. 支柱を立てたら、肥料を振りかけ、その上から肥料が見えなくなる程度に軽く土をかぶせます。この時、鉢の上から
  6. 土の表面から40cmくらいのところか3芽ほど残したところで、基本となる幹(主幹)を切ります(剪定)。その後、鉢底からあふれるくらい水を与えて完成です。

 

 

植え付けのポイント

植え付けをするのに最適な時期としては、11月から翌年の2月頃です。この時期に植え付けをする場合、根っこを軽くほぐした後、根っこを広げて植え付けます。

それ以外では、3月~6月か9月~10月の間に植え付けをすることが出来ますが、その時は、根っこをほぐさず、乾かさないようにそのまま植え付けます。

植え付けの最後に、40cmくらいのところで主幹を剪定する作業があります。せっかく伸びている幹を切るのは、なんかだ勇気がいる作業ですが、必ず行って下さい。それをする事で、春に訪れる生長期に大きく差が出てきます。

 

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家庭菜園でのブドウの育て方

置き場所と水やり

置き場所としては、日当たりの良い場所に置いて管理しましょう。水やりに関しては、加湿を嫌う性質があるため、土の表面が白く乾いたら、鉢底から水があふれるまでたっぷりと水やりして下さい。

 

 

1年目の夏が来たら・・・

新しく出ていた枝の中から、最も良いと思う枝を選び、それを主枝とするため、まっすぐに伸ばします。主枝は全体を刺さいるための大切な枝となります。

主枝が生長し、自立できなくなったら、横に支柱を添えます。主枝の長さにもよりますが、だいたい90cmほどの長さがあれば大丈夫だと思います。主枝から脇枝が出てきたら、葉っぱを2~3枚残してすべて切り落として下さい。

 

 

2年目の早春が来たら・・・

早春というと、2月下旬から3月中旬くらいまででしょうか?寒さが残り、芽が動き出さないうちに、支柱を取り替えましょう。棒状の支柱を3本使用するか、つる性植物専用のタワーリングサポート支柱を使いましょう。

苗木を鉢に植えたまま、枝を支柱から外し、新しい支柱を鉢の内側の縁に沿って設置します。その後、支柱の上の方に枝をグルグルと丸く束ねます。この仕立て方を行灯仕立てといいます。好きな長さになったら、余分な枝先は切り落としましょう。

この時期は、枝に芽がついているので、無理に折り曲げないようにしましょう。もし、心配な人は、葉っぱが全て落ちてしまう真冬にこの作業をしても大丈夫です。ただ、寒いので、寒さ対策をしてから作業を行ってくださいね。

 

 

2年目の春が来たら・・・

気候が安定してくると、花芽が付いて結実する結果枝が出てきます。伸びてきた枝を全てとっておきたい気がしますが、そうしてしまうと、枝が伸びて混雑したり、たくさん付く花芽全てに栄養素が分散してしまうので、そうならないために、出てきた枝の半分くらいを剪定し、残った枝を支柱へ誘引します。

支柱へ巻きつける時は、バネのように少しずらしながら巻いていくと収穫しやすくなります。

 

 

実を収穫

葉っぱが茂り、上手く行けば8月~9月頃にぶどうの実が収穫できます。それ以降は、果実がなった枝を覚えておき、その枝をの残して、1年目の夏同様の作業を行い、ぶどうの木を仕立てていきます。

 

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ブドウの病気・害虫

晩腐病

ぶどうを育てる時に気をつけなければいけない病気は、「べと病・晩腐病(おそぐされびょう)・黒とう病・サビ病・褐斑病」などです。べと病は、主に葉っぱに発生し、病気が進行すると落葉します。5月から6月頃、雨滴などによって落ち葉から感染し、7月から9月にかけて二次感染します。

晩腐病は、6月から7月に感染します。ぶどうを収穫した時、実が腐っているのはたいていこの病気が原因です。黒とう病は、葉っぱや果実に目立った黒い斑点が出来る病気で、4月から5月にかけて葉っぱや花房に感染します。

 

 

サビ病

サビ病は6月から7月に落ち葉から感染し、7月中旬になると二次感染します。症状としては、葉っぱの裏がサビをまぶしたように黄褐色になり、時期よりも早くに落葉します。褐斑病は、5月から6月に感染し、葉っぱに褐色の斑点ができて、早い時期に落葉します。

どの病気にかかった時、薬剤によって防除することも大切ですが、病気にかからないことが一番大切な事で、そのためには、落ち葉であったり、枯れたツルや果柄などをしっかりと除去することが大切な作業となってきます。

 

 

ブドウトラカミキリ

気をつけなければいけない害虫としては、「ブドウトラカミキリ・ブドウスカシバ・コガネムシ」などが挙げられます。ブドウトラカミキリは、剪定した後の枝を枯らしてしまうので、収穫量の少ない鉢植えにおいては、特に気をつけたい害虫です。

4月から5月頃、新しく伸びてきたツルが萎れた時、そのツルの母枝をたどると、折れた部分に1~2cmほどの幼虫を発見することが出来ます。

前年の夏から秋の初め頃に、ブドウトラカミキリがツルに産卵し、孵化して越冬した幼虫が、春になって活動を始めるとともに食害部が拡大するため、萎れていきます。ブドウトラカミキリの防除は、孵化の前か、ぶどうの木の休眠期である2月から3月の間にしましょう。

 

 

ブドウスカシバ

ブドウスカシバは、5月から6月にかけて新しく伸びたツルに産卵します。蒸した幼虫は、ツルの中に食い入ってその中で糞をします。冬の選定時期にツルの一部が大きくふくらんでいる時は、その中に幼虫がいる証拠です。

もし、幼虫が入っている部分が要らない枝であるなら、切り取って駆除すればよいのですが、それが必要な枝だった場合、ナイフやカッターなどでツルを縦に切り幼虫を取り除いて下さい。

 

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コガネムシ

コガネムシは6月から7月にかけて被害が出ます。飛来してきて株にとまり、花に潜り込んで食い荒らしたり、葉っぱや茎も食べます。さらに、幼虫は鉢植えの場合、鉢の土の中で動き回り、根っこをかじって株を枯らしてしまうことがあります。

葡萄の葉っぱに網目のような穴が空き始めたら、コガネムシの仕業だと考えて下さい。被害が大きくなる前に、枝を揺らして落とし、捕殺して下さい。

 

せっかく自宅で育てるのだから無農薬で育てたいという方は、ビニールで覆うことで、無農薬に近い状態で栽培することが出来ます。透明なビニール袋の上部に穴を開け、ブドウを覆います。

そうすることで、病気や害虫の被害から多少防ぐことが出来ます。この方法は、行灯仕立てのように、支柱を二本以上直立させた仕立て方や垣根仕立てのものが適しています。ビニール袋は、ぶどうの木が大体かぶっていれば良く、鉢ごとすっぽり覆う必要はありません。

 

ビニール袋を被せて栽培する場合、雨が降ってきた時は、雨が当たらない場所に移動させるか、もう一枚上からビニール袋をかぶせるようにすると、より病害虫を防げます。

ぶどうを鉢植えで育てる方法について紹介してきました。観葉植物のように、室内で栽培というわけにはいきませんが、窓際で育てれば、ブドウが出来る過程が見れたり、グリーンカーテンとしても利用できたりします。しかも、実を付けるには、作業工程が多いですが、自分で作った果物を食べられるなんてステキだと思いませんか?

少し変わった観葉植物を!と考えている人は、ブドウの木を育ててみるのはいかがでしょうか?