観葉植物を部屋に置くと、それだけでおしゃれで癒やしの空間を演出することが出来るため、昨今では観葉植物をインテリアグリーンとして取り入れる人が増えているようです。
とはいえ、観葉植物の種類はたくさんあるし、育てるのも難しそうですよね。人気がある観葉植物と、各植物の育て方などを紹介します。
おすすめの観葉植物の種類
ガジュマル
ガジュマルは、ユニークな見た目とそこからくる存在感、比較的室内での管理が難しくないことから人気の観葉植物で初めて観葉植物を育てる人にもおすすめです。
ガジュマルは、幹の途中から「気根(きこん)」と呼ばれる根っこを生やし、それが地面に付くと太くなってガジュマルを支える支柱根となります。このぷっくりと太い幹と丸くて厚みのある濃い緑の葉っぱが、とてもユニークで人気を呼んでいます。
自生地の1つである沖縄では、ガジュマルには「キジムナー」という子ども精霊が宿るとされ、「多幸の木」と呼ばれ、幸せを呼ぶ木として古くから地元の人々に大切にさせてきました。
また、ガジュマルの種は、どんな場所にあっても発芽するほど強い生命力があり、幹の途中から生える気根も、アスファルトやコンクリートを突破するほどの力強さがあります。それらのことから、ガジュマルの花言葉は「健康」となったと言われています。
ガジュマルは、日の光が好きで、日当たりの良い場所において育てると、健康にすくすくと育ちますが、耐陰性があるため、室内の日差しが入る部屋であれば育つことが出来ます。その場合は、定期的に日光浴させることで、より健康な株に生長すると思います。
ガジュマルの自生地域が熱帯地方や亜熱帯地方であるため、寒さが苦手で、気温が5℃を下回る場所においておくと、葉っぱが枯れて落葉するので、気温が低くなりだしたら、暖かい場所に移動させると良いでしょう。
ポトス
ポトスは、とても育てやすく観葉植物の定番といえる植物で流通量も一番多く、観葉植物を初めて育てるという人にとっても、おすすめの観葉植物ですポトスはツル性の植物で、伸ばしたツルがポトスにとっては、他の植物でいう茎の部分になります。
そのため、樹高が高くなることはありませんが、横に向かって広がって生長していきます。品種が50種類以上あるといわれているポトスの葉っぱは、濃い緑一色のものやライトグリーンのもの、黄色い斑が入ったものや白い斑が入ったものなど様々です。
また、ポトスの仕立て方も様々で、壁や天井からハンギングバスケットなどで吊り下げてツルを垂らしたり、鉢をラックや棚などの高い場所においてそこからツルを垂らしたり、横に這わせたり、鉢に支柱を立てて、そこにツルを絡ませて上に伸ばして楽しむことも出来ます。
ポトスは、非常に日陰に強い性質があるため、窓がなく全く日差しが入らない真っ暗な場所でなければ、蛍光灯や白熱灯の明るさでも十分育ちます。ただ、健康で艶のある葉っぱに育てるためには、時々レースのカーテンで日光の日差しを遮る程度の明るさの場所で、日光浴させてくださいね。
水やりに関しても、土が乾いてからたっぷり水を当てえればいいので、水切れを心配することもはなく、比較的管理が簡単であることが、初心者の人気につながっているのだと思います。
パキラ
パキラはパラソルを広げたような5枚葉が特徴的で、和室でも洋室でも、どんなインテリアともすんなり馴染むため人気がある観葉植物で、インテリアグリーンに挑戦したい人におすすめです。
あまり根っこを張らない植物なので、生長をある程度コントロールして、飾る部屋や場所などによって、木をあまり大きくさせずに育てることもできるので、そういった点も、パキラが観葉植物として人気がある理由です。
パキラは、比較的乾燥に強く生命力に溢れ、害虫も付きにくいので、割と育てることが簡単で、初めて観葉植物を育てるという人にもオススメの植物です。また、耐陰性もあるため室内で日差しが入る場所出れば、どこでも育てることが可能です。
直射日光が直接パキラに当たってしまうと、葉っぱが日焼けを起こして枯れる原因になるので、直射日光が当たるような場所では、レースのカーテンなどで日差しを和らげて下さい。
また、高温多湿な環境には強いパキラですが、寒さにはあまり強くないので、気温が10℃を下回るような場所の場合は、暖かい場所に移動させて下さい。
モンステラ
モンステラの特徴は、何と言っても生長とともにあらわれる切れ込みが入った葉っぱで、その独特な形から、アロハシャツの柄としても使われることが多い、人気の高い観葉植物です。
常緑樹であるモンステラは、部屋に置くだけでいつでも南国風の暖かな雰囲気を味わうことが出来るので、南国のリゾート風のインテリアを目指している人におすすめです。
南国が原産のモンステラは、耐暑性があり高温多湿な環境に強く、耐陰性もあるため、日差しの入る室内であれば、あまり場所を選ばず置くことが出来ます。ただ、直射日光は葉焼けの原因になるので、日差しがよく入る窓際に置く場合は、レースのカーテンなどで日差しをやんわりと遮ると良いでしょう。
また、寒さには弱く耐寒性があまりありません。気温が10℃を下回ると、生長が緩やかになり、5℃を下回ると、枯れる可能性もあるので、寒くなり始める頃には、窓際から少し離し、室温が15℃くらいの場所に移動させてあげましょう。
モンステラの葉っぱは大きく幅も広いので、ホコリが積もりやすいため、2~3日に1回のペースでホコリを落とすために葉っぱを拭いたり、葉水をしたりして掃除するようにしましょう。そうすることで、長い間モンステラのつやつやした葉っぱを楽しむことが出来ます。
アンスリウム(アンスリューム)
アンスリウムというと、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる、ハート型のお皿のような形の赤や白の花がキレイで、その仏炎苞がトロピカルな雰囲気をまとっていることから人気の観葉植物です。鮮やかでインパクトのある花を持つので、グリーンだけでなく、彩りも欲しいという人におすすめです。
ただ、アンスリウムは花を鑑賞するタイプの品種だけでなく、葉っぱをメインに鑑賞する品種など約600種類の品種があると言われています。例えば葉っぱに切れ込みが入っている品種や、幹の途中から気根と呼ばれる根っこを生やして他の大きな植物に着生する品種、サトイモのように生える品種など見た目も様々です。
アンスリウムの花は仏炎苞だと思っている人が多いようですが、実は花ではなく、そこからしっぽのように出ている黄色い突起物が花なのです。品種の多い観葉植物なので、仏炎苞の色も様々で、、赤や白のほかにも、ピンクや緑のものもあります。そのどれも開花時期は春から秋頃です。
アンスリウムを長く楽しむ場合、生長期である春から秋にかけて適切に適切な時期に適量の施肥をして、しっかり管理しないと、翌年には花や葉っぱを楽しめなくなるので、注意が必要です。その一番の理由としては、養分不足です。
アンスリウムの花芽は、葉っぱが付き次に出たことをきっかけに出てきて開花するのですが、この時に土の中の養分が足りていないと、必然的にアンスリウムの養分も不足してしまい、花芽だけでなく葉っぱも増えまえん。
クワズイモ
クワズイモの魅力といえば、明るい緑の大きな葉っぱとそのスタイリッシュな樹形で、インテリアグリーンとしてもオススメの観葉植物です。また、冬に強いという性質も、必ず越冬を経験しなければいけない日本では、魅力の一つとなっています。
クワズイモの根っこの部分には毒があり、食用として利用できないことから『クワズイモ』の名前になったそうで、その毒(シュウ酸カルシウム)は樹液にも含まれ、皮膚につくとかぶれるおそれがあるので、剪定や植え替えをする時は、厳重に注意をした方がいいでしょう。
クワズイモは、耐陰性があるため日差しが入る室内であれば、どのような場所でも健康に育ちます。ただ、窓際において育てる場合、真夏の直射日光はクワズイモには刺激が強すぎるため、夏場は半日陰の場所に移動するか、レースのカーテンなどで日差しを遮って和らげて下さい。
クワズイモの水やりは土が乾いてからたっぷりと水を与える事と、毎日の葉水によって水分補強をしてあげましょう。葉っぱが大きと、ホコリが溜まりやすいので、葉水をすることで葉っぱをきれいに保つことも出いますよ。
ベンジャミン・バロック
もともと観葉植物として人気の高いベンジャミンですが、その園芸品種として新たに登場したのが、「ベンジャミン・バロック」です。ベンジャミン・バロックは、他の観葉植物から比べると、日本に入ってきてそれほど年月が経っていない新しい品種で、その特徴は、3~4cmほどの小さな葉っぱが、全てくるりんとカールしていてることです。
そのカールした葉っぱが、ユニークで可愛らしいことからとても人気が出ているオススメの観葉植物です。さらに、ベンジャミン・バロックの生長した葉っぱは、濃い緑色をしているのですが、新葉は、明るい緑色であるため、新葉が生えることには、2種類の緑のコントラストが楽しめるのも人気の一つと言えるでしょう。
ベンジャミン・バロックは、多少の耐陰性はありますが、基本的に日の光が好きで、日照不足になると落葉の原因になるので、春と秋から冬にかけては日差しが入る場所で育てて下さい。ただ真夏の直射日光には弱く、真夏の日差しを浴びると、葉っぱが日焼けした状態になって枯れる可能性があるので、レースのカーテンなどで日差しを遮って和らげて下さい。
また、水やりに関しては、鉢の土が乾いてからたっぷり水やりします。ベンジャミンは、乾燥に弱い性質があるため、土への水やりの他に、葉っぱに霧吹きなどで水を吹きかける葉水をして、乾燥を防いで下さい。
特に室内の場合は冷暖房器具により、乾燥していることも多いので、毎日葉水をするといいでしょう。人気があり、オススメの観葉植物ですが、初めて観葉植物を育てるという人は、ベンジャミン・バロックの管理は少し大変に感じるかもしれません。
テーブルヤシ
南国ムードを満載のテーブルヤシは、スタイリッシュで美しい樹形から、人気位がある観葉植物ですが、最近の研究で、テーブルヤシの葉っぱが、空気中の有害物質を吸着して空気をキレイにする事がわかり、空気清浄の役割としてもおすすめの植物です。
そんなテーブルヤシは、最近では、100円ショップなどでも売られるようになり、手軽に入手できる観葉植物となりました。流通しているテーブルヤシの大きさは、30~40cmと小さな鉢植えですが、ヤシの仲間らしく、上手く生長すると2~3mくらいまで大きくなります。
そんなテーブルヤシですが、強い日差しや直射日光に弱く、水はけが良く直射日光が当たらない環境を好むため、多少日当たりが悪い場所でも問題なく育ちます。また、生長がゆっくりで、丈夫な性質なため、初めて観葉植物を育てるという人にもおすすめです。
耐陰性があるテーブルヤシなので、日差しが入る室内であれば場所を選ばず管理することが出来ます。ただ、暑さに強い半面寒さには弱いため、気温が5℃を下回るような場所で管理することは避けて、なるべく10℃以上を保つようにしましょう。
コーヒーの木
最近では、100円ショップでも店頭に並ぶコーヒーの木は、常緑樹で1年中光沢のある緑の葉っぱを楽しめる上、特別なお手入れが要らないことから、観葉植物として人気があります。また、小型のものから大型のものまであるので、飾る場所に合わせてその大きさを選べるのでおすすめです。
コーヒーの木は観葉植物なので、コーヒーの原材料の木とは別物と考える人もいますが、実は、店頭に並ぶ観葉植物のコーヒーの木も、原材料となっているコーヒーの木の原種から派生した品種なので、大きく育ててしっかりと管理すれば、実を付けることがあるようです。
コーヒーの木の自生地が、熱帯地域が中心なので日の光を好みそうですが、実は、強い日差しにはあまり強くなく、葉焼けして枯れてしまうことがあります。さらに、耐陰性もあるため、日差しが入る明るい日陰に置いて育てることをお勧めします。
また、熱帯地域原産のコーヒーの木は、寒さにとても弱く、気温が10℃を下回らないように注意が必要です。気温さえ気をつければ、水やりに関しても、それほど難しい管理が必要が無いので、初めて観葉植物を育てるという人にもおすすめの観葉植物です。
アイビー(ヘデラ)
ヘデラともの呼ばれるこの植物は、ツタ性の植物で、可愛らしい葉っぱと強健な性質で育てやすいことから、初めてインテリアグリーンを部屋に取り入れようと考えている人におすすめの観葉植物です。
アイビーは、伸ばしたツルに星型のような葉っぱを付け、葉色も緑に白い斑が入ったものや、グレーやライトグリーンなどのマーブル模様のものまで様々で、常緑樹であるアイビーは、1年を通してその可愛い葉っぱを楽しむことが出来ます。
さらに、水耕栽培としても育てることができるので、長く伸びたツルの一部を切って水差しなどに入れて飾ることが出来ます。しかも、耐陰性もあるため、洗面所などにおいて楽しむことも出来ます。
屋外でグランドカバープランツして使用されるほど強健な性質があり、寒さ暑さに強く、耐陰性もあるアイビーですが、日照不足になると、落葉して枯れてしまうので、直射日光が当たらない明るい日陰の場所に置くのがおすすめです。
もし、そうでない日陰においたとしても、定期的にレースのカーテン越しに日光浴させることで、健康に育つことが出来ます。また、水分不足が原因でも枯れるので、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをしましょう。
カポック
カポックは、「シェフレラ」が正式名称の植物ですが、なぜか日本ではカポックの名で流通している観葉植物です。カポックは、ホテルのロビーやオフィスのエントランスなどでも飾られているほど有名です。また、どんな環境でも育つことができるため、観葉植物を初めて育てる人にもおすすめの植物です。
カポックは、常緑樹で1年中手緑の葉っぱを楽しめます。葉色は品種によって異なり、緑色一色のものや、黄色や白色の斑が入るものなど様々なので、飾りたい場所によって葉色を決めてもいいと思います。
どんな環境でも育つことのできるカポックは、特に苦手な環境というものはないのですが、本当は、日当たりと風通しの良い場所が好きなので、窓際や明るい日陰の場所で育てるとカポックも健やかに育つと思います。
ただ、どんな環境でも育つからといって、全く日の光が入らない暗い日陰の場所で育ててしまうと、徒長といって、枝が弱々しくなりひょろりと伸びで見た目が悪くなったり、葉っぱが枯れ落ちてしまったりすることもあります。「どんな環境」の最低ラインとして、日差しが入り込む風通しの良い場所であることだと覚えておいて下さい。
強健な性質のカポックは、特別な育て方はなく、生長期には土の表面が乾いたら水やりをして、休眠中には、土が乾いてから数日して水やりをするだけでも十分育ってくれますよ。
サンスベリア
サンスベリアは、空へと向かって真っすぐ伸びた葉っぱが特徴の観葉植物で、『トラノオ』と名前のある葉っぱが虎柄をした品種もあります。あまり横に広がることがないサンスベリアは、見た目にシュッとしていて、スタイリッシュなインテリアを目指す人や狭いスペースに観葉植物を飾りたい人におすすめです。
また、サンスベリアを飾る際には、鉢カバーにこだわってレトロな雰囲気のものを選んでみたり、自分で作った空き缶を鉢にかぶせてみたりして工夫することで、より自分好みのスタイリッシュなインテリアグリーンになると思います。
さらに、サンスベリアはホルムアルデヒドやアンモニアなどの有害な物質を葉っぱに吸着させる力があるため、空気清浄の効果もあります。しかも、葉っぱからマイナスイオンや水分を放出する性質があるので、部屋を乾燥から守ったり癒やしを与えたりする効果も期待できます。
暑さや乾燥に強いサンスベリアは、虫がつきにくく耐陰性もあるため、1日に数時間日光に当てる時間を作れば、多少暗い場所においても元気に育ちます。
ただ、直茶日光が直に当たると、葉っぱが日焼けして枯れてしまう可能性があるので、日光浴させる時は、レースのカーテンなどで直射日光を和らげるか、明るい日陰の場所に置くようにして下さい。
また、過湿や低音が苦手な観葉植物なので、水やりは、土の状態を見て乾燥していたらたっぷりと水をやり、気温が8℃を下回るようになってきたら、再び気温が暖かくなるまで水やりはストップしましょう。
フィスカ・ウンベラータ
ウンベラータの花言葉は、「健やか」や「永久の幸せ」であることから、プレゼントとしても人気の観葉植物で、これから結婚祝いや出産祝いに何か素敵なプレゼントをと考えている人におすすめの観葉植物です。
葉っぱは、大きなハート型で、どんな場所にでも馴染みやすい樹形から、インテリアグリーンとしても重宝されています。ウンベラータは、耐陰性があり、強健で育てやすい観葉植物であることから、初めて観葉植物を育てるという人にもおすすめです。
ユーカリ
ユーカリと言えば、オーストラリアに生息するコアラの食べ物というイメージですが、実は観葉植物としても知られています。葉っぱが銀色がかった緑色で落ち着いた雰囲気を持ち、葉っぱはとても香りが良く疲れた心や不安を癒やしてくれます。
癒やしの空間を作りたいという人におすすめの観葉植物です。ユーカリの葉っぱは、古くから傷の消毒や発熱時の治療などに使われており、ユーカリの種類の一部では、今でも葉っぱから抽出された精油が、アロマオイルとして取り扱われています。
また、虫よけとしてや空気の消毒作用があるとしても注目されています。アロマオイルでなくても、ユーカリの葉っぱ(木)がそこにあるだけでも、十分にその香りによってリラックスすることが出来ます。
また、ユーカリの葉っぱを摘んで入浴時にお風呂に入れることで、心身ともにリラックスできる極上の時間を得ることができるでしょう。ただ、ユーカリには、青酸配糖体という強い毒性もあるので、その香りを楽しんだり樹形を愛でるのは問題ありませんが、体内に含んでしまうと、喘息が悪化したり食あたりを起こしたりする危険がるので、注意が必要です。
ユーカリは、耐陰性があるので半日陰の場所でも育ちます。ただ、本来日光を好む植物なので、日当たりと風通しの良い窓際などにおいて育てることがベストだと思います。
また、過湿の状態を嫌う性質があるので、乾燥気味に育てるのがポイントで、土が完全に乾いてからたっぷり水遣りするようにしましょう。
月桂樹
煮込み料理のときなどに使う「ローリエ」の葉っぱでも有名な月桂樹は、観葉植物としても人気の植物です。月桂樹は、横に広がらず天に向かってまっすぐ伸びる性質があるので、狭いスペースでインテリアグリーンを取り入れたいという人におすすめです。
生命力の強い性質なので、日当たりの良い場所に置き、水はけの良い土であれば、土質を選ばず育つため、観葉植物を初めて育てるという人にもおすすめではありますが、水やりのタイミングに少し注意が必要で、少し乾燥気味に育てます。土の表面が乾いた後数日経ってから水やりをします。
また、生命力が強い分、生長も旺盛でぐんぐんと枝が生い茂るので、定期的に剪定を行い、風通しを良くする必要があるので、こまめにお世話をできる人に向いている植物です。
ハートカズラ
ハートカズラは、ツル性の植物で、どちらかと言えば、床に置いて育てるよりも、日当たりの良い壁などに掛けたり、天井から吊るしたりして育てることをおすすめします。ハートカズラの葉っぱは、小さなハート型をしてとても可愛らしく「ラブチェーン」とも呼ばれています。
さらに、品種の中には、ピンク色の斑が入った「レディ・ハート」という人気品種もあり、ラブリー感満載のハートカズラは、部屋をオシャレに可愛く演出したい人におすすめの観葉植物です。
ハートカズラは、耐陰性があるので半日陰の場所でも育てることが可能ですが、半日陰の場所で育て続けると、葉っぱ同士の間が間延びしてしまったり、日照時間が短いことで落葉所てしまうことがあるので、なるべく日当たりの良い場所で育てましょう。
ただ、直射日光が当たる場所で育ててしまうと、葉っぱが日焼けして枯れてしまう原因になるので、そのような場所では、レースのカーテンなどで直射日光を和らげましょう。
また、寒さに弱く過湿な環境も嫌うので、室温や水やりには、注意が必要なので、観葉植物を初めて育てるという人には、ハートカズラの管理は少し難しく感じるかもしれませんね。
フィロデンドロン
フィロデンドロンは、サトイモ科のフィロデンドロン属に分類されている植物の総称で、その種類は、650種類位あると言われており、ツル性のものや茎が直立しているもの、地面などを這って生長するものまであります。どの種類も、ユニークな樹形で見るものを楽しませてくれます。
また、フィロデンドロンの中でも人気種である「セローム」は、年数の経った葉っぱが落葉し、その跡に目のような模様が残り、生長するにつけてその「目の模様」が増え、さらに気根と呼ばれる手足のような根っこも生やします。
その樹形はミステリアスで、人とは違うインテリアにしたい!という人におすすめの観葉植物です。フィロデンドロンの葉っぱも形が様々で、縁がギザギザした光沢のあるものや、ハート型のものなどがあります。また、品種も多いことからその樹形や生長の仕方も違いがあるため、自分に合った品種を選べる楽しみもあります。
水は、土の表面が乾いてからたっぷりと与えて下さい。また空中の湿度も好む性質があるので、水やりの時には、土だけでなく枝や葉っぱにもまんべんなく水をかけてあげましょう。
また、フィロデンドロンは日当たりの良い環境を好みますが、真夏の日差しのような強すぎる日差しを浴びると、葉っぱが日焼けする葉焼けという状態を起こすので、明るい日陰の場所か日差しが強い場所であれば、レースのカーテンなどで日差しを和らげましょう。
エバーフレッシュ
とても涼やかで都会的なおしゃれさを漂わせる樹形を持つエバーフレッシュは、スタイリッシュなインテリアを目指す人にオススメの観葉植物です。また、夜になるとまるで眠ったかのように、葉っぱを閉じてしまうエバーフレッシュは、なんだか生き物のような植物なので、本当はペットを買いたいと思っている人も、育てるうちに愛着が湧くかもしれません。
エバーフレッシュが夜に葉っぱを閉じるという性質は、就眠活動と呼ばれ、実は外の明るさや日の光とは関係なく、だいたい24時間の周期で就眠活動が起きているようです。しかも、この就眠活動を妨げると、枯れてしまうことがわかっていて、この運動がエバーフレッシュにとってとても大切な役割を持っています。
さらに、夜だけでなくエバーフレッシュ自体の具合が悪くなったときにも、葉っぱを閉じるため、ずっと葉っぱが閉じっぱなしになっている時は、の病気や根腐れなどを確認してみましょう。また、環境への適応能力が高い植物ですが、同時に落葉しやすいという特徴もあり、水やりと越冬には注意が必要となってきます。
耐陰性がある植物なので、日差しの入る部屋であれば、室内でも十分育つことが出来ますが、直射日光には弱いので、特に真夏の直射日光が当たるような場所の場合は、半日陰へ移動するかレースのカーテンなどで日差しを和らげましょう。
また、寒さに弱い性質があるので、気温が15℃を下回ると生長が緩やかになります。10℃を下回ると枯れてくるので、特に秋から冬にかけては、気温が15℃以上の場所で管理するように注意しましょう。
水やりも、季節や気温によってタイミングを変える必要があるので、観葉植物を初めて育てる人には、少し難しく感じるかもしれません。
ユッカ
青年の樹とも呼ばれているユッカは、太い幹と上に向かってシュッと伸びた葉っぱが印象的な観葉植物で、その樹形が男性的な印象をあたえることから、男性へのプレゼントやインテリアグリーンを取り入れたい男性におすすめです。
固く尖った葉っぱを上に向かって放射状に伸ばすシャープな姿が多いユッカですが、50種類ほどの品種があり、品種によって、樹形が微妙に異なります。観葉植物としてよく流通している種類は、「ユッカ・エレファンティペス」と呼ばれる品種で、盛んに葉っぱを出す姿が、成長期の青年のようであったため、「青年の樹」という別名が付きました。
日の当たる明るい場所が大好きな植物ですが、耐陰性があるため、あまり日が当たらない室内でも育ちます。ただ、そのような場所で育て続けると、日照不足により葉っぱが細くて弱々しいユッカになってしまいます。元気な姿で育てるためには、定期的に日が当たる場所で日光浴させてあげましょう。
水やりに関しては、乾燥に強い性質があるので、水をやり過ぎてしまうと逆に根っこを腐らせ枯らしてしまう可能性があるので、生長期であっても、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えるようにします。また、冬場はあまり水を必要としないので、土の表面が乾燥した後1週間ほど経ってから水やりするようにして下さい。
シュロチク
出典:フラワーコーポレーション
竹のような樹形のシュロチクは、アジアンリゾート風のインテリアを目指す人にピッタリのインテリアグリーンとしておすすめです。また、耐陰性があり寒さにも強いシュロチクは、こまめにお世話することは出来ないけど、部屋に植物を置きたいという人にも強い味方となります。
シュロチクの原産は中国南部で、草丈が1~5mほどにまで生長する観葉植物で、常緑樹なので、1年を通して緑の葉っぱを楽しむことが出来ます。耐陰性があるシュロチクは、直射日光に当たると、葉焼けを起こし枯れてしまうので、室内でも半日陰や日陰の場所で育てる事が、元気に育つポイントです。
乾燥を嫌う性質があるので、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをしてください。また、冷暖房がついている部屋で育てる場合は、乾燥しやすいので、霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかける葉水をすると、色つやの良い葉っぱを保つことが出来ます。
ただ、水を与え過ぎると、根腐れといって根っこが腐って枯れてしまう可能性があるので、水のやり過ぎには注意が必要です。
シンゴニウム
出典:緑の風yamashoku
シンゴニウムは、葉っぱがとても美しい観葉植物で、ツル性の植物なので、様々な仕立て方で楽しむことが出来ます。湿度を好む植物でもあるので、バスルームでインテリアグリーンを楽しみたい人におすすめです。
シンゴニウムは、薄暗いジャングルで自生しているので、直射日光を当ててしまうと葉焼けして枯れてしまいます。そのため、日差しの入る場所で育てましょう。湿度を好む植物で、生長期には多くの水を必要とします。特に、真夏には毎日水やりして下さい。
冬場には、生長がゆっくりになるため、土が乾燥してから2日ほど後に水やりをして下さい。ただ、冬場でも湿度は欲するので、湿度を保つためにも、葉水はしましょう。
バスルームで育てる場合、耐陰性があるものの、暗すぎて日照不足になると、徒長を起こすので、定期的に明るい日陰で日光浴させてあげましょう。また、寒さにはとても弱いので、室温が10℃以下になる時期には、シンゴニウムを暖かい室内に移動したほうが良いでしょう。
シンゴニウムは、明るい方向に葉っぱの伸ばしていくので、時々鉢の向きを移動させバランス良く伸ばしてあげましょう。
まとめ
初心者におすすめのものやインテリアに合わせたおすすめなど、観葉植物の様々なおすすめを紹介しました。自分に合ったお気に入りの観葉植物を選んで、インテリアグリーンを楽しんでくださいね。