部屋で観葉植物を育てよう!!と思った時、自分の部屋が植物を健やかに育てるのに適しているのか、気になるところですよね。観葉植物を部屋で育てる時に確認しておきたいチェックポイント、育てやすい観葉植物について紹介します。
観葉植物が元気に育つのに必要な環境
日当たりをチェック
植物を育てる時、重要になってくるのが『日差しの入り方』です。中には、多少の日陰で育っても元気に育つ品種の観葉植物もないわけではありませんが、そういった植物でも、1年中日陰においていては、ひょろひょろと間延びした徒長(とちょう)という状態になるので、定期的に日光浴をさせる時間が必要になってきます。
日陰に強い植物であっても、そういった時間が必要なくらい、植物を青々と元気に育てるには、日光は大切な要素となってきます。
とはいえ、直射日光や西日のような強すぎる日差しが、バンバン当たる環境だと、観葉植物は葉焼けという葉っぱが日焼けをした症状になってしまうので、日差しが入りすぎる環境も、観葉植物にとっては好ましくはありません。
観葉植物を室内で育てる場合には、強すぎず、日陰すぎず、木漏れ日のような心地よくて暖かな日の光が入る場所で育ててあげましょう。強すぎる日差しの場合は、レースのカーテンなどで日差しを遮ると、観葉植物にとって程よい日の入り方になります。
観葉植物を購入する前に、一度自分の部屋の日当たりや日差しの強さをチェックし、どこに置いて管理すると良いかを決めておくことが大切です。
風通しをチェック
日当たりのチェックが済んだら、今度は、観葉植物を置こうと思っている場所や室内全体の風通しをチェックします。人間であっても、ずっと閉め切った部屋のモワッとした空気がある場所は、居心地が悪くて換気したくなりますよね。それは、植物にとっても同じことです。
風通しが悪い部屋で観葉植物を育てると、細菌やカビに侵され病気になりやすかったり、害虫が発生しやすくなったりします。こまめに部屋の換気をして、空気を循環させましょう。特に、高温多湿になりやすい梅雨時期や夏は、窓を開けて換気することで、湿度を下げることもできますよ。
とはいえ、一人暮らしであったり、外出がちである場合など、時には、窓を開けて部屋の換気をすることが、難しかったり機会が少なかったりする人もいると思います。
そんな時は、サーキュレーターや換気扇などを使って部屋の空気の循環を工夫することで、室内の空気が篭もることを避けられると思います。
水やりの動線をチェック
植物を育てる時に大切な作業である水やり。この水やりは、季節や土の状態、観葉植物の品種によっては、朝夕2回必要になることもあると思います。
また、水やりをした後受け皿に溜まった水をそのままにしておくと、土の中がジメジメして根腐れの原因にもなるので、水やりをした後は、受け皿に溜まった水を捨てるという作業もあります。
植物に与える水を汲んだり、受け皿に溜まった水を捨てたりする作業は、育てる観葉植物や時期によって変わりますが、ほぼ毎日行わなければいけないことです。それなのに、観葉植物から水道がある場所までの動線が遠すぎたり、スムーズでなかったりすると、次第に水やりをすることが億劫になって来ると思います。
そんなことにならないためにも、観葉植物の置き場所と、水道がある場所の位置関係に負担がないかを確認しておきましょう。もし、両方の距離が遠かったり、動線がスムーズでなくて水やりが大変になりそうな時は、頻繁に水やりをしたくてもよい観葉植物を購入するという手もありますよ。
植え替えなどの作業スペースをチェック
観葉植物を鉢植えで育てる場合、1~2年に1回程度植え替えという作業が必要になります。植え替えというのは、大きくなった観葉植物を新たな鉢に移し替える作業なのですが、その時、鉢から根っこごと植物を引き抜いたり、根っこに付いた土を落としたりという作業をしなくてはいけません。
また、観葉植物の樹形を整えたり風通しを良くするために、剪定といって葉っぱや枝を切る作業も、時には必要になってきます。それらの作業をする時、ビニール袋や新聞紙などを敷けば、室内でできないわけではありませんが、特に植え替えの場合、土が落ちることなどを考えると、やはり屋外で作業したいですよね。
それらの作業を屋外で出来る場所があるか、事前に確認しておくと、観葉植物を購入した後困らないと思います。もし、そういった場所が確保できないときには、土が要らない水栽培に向いている植物を購入するといいかもしれません。
育てやすい観葉植物の種類
上で挙げたチェックポイントのなかで挙げた「日陰でも育つ観葉植物・乾燥に強い観葉植物・水栽培に向いている植物」をいくつか紹介したいと思います。
日陰でも育つ観葉植物(耐陰性が高い観葉植物)
室内をチェクした結果、日当たりが良い場所に植物を置くことができなくても大丈夫です。日当たりが悪い場所でも、育てられる観葉植物を紹介します。
モンステラ
半日陰を好み、直射日光が苦手なモンステラの大きな葉っぱには、縁から切れ込みが入り室内に置くだけで南国ムードが漂います。半日陰を好む観葉植物ではありますが、しっかりとした日陰において育てる場合は、時々窓際において、日の光を当ててあげてくださいね。
ツデー
ツデーも育てる際には、半日陰において育てることが好ましい植物です。耐陰性も高く、むしろ直射日光に当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。
ただ、乾燥には弱く水分が不足すると、あっという間に葉っぱがパリパリになって落葉してしまうので、頻繁に水やりができない場合は、注意が必要です。
ヒメカズラ(オキシカルジューム)
出典:ayanas
直射日光が苦手なヒメカズラは、耐陰性が高く明るい室内灯でも十分に育てることが出来ます。ただ、乾燥には弱いので、定期的に葉水を行ってください。
乾燥に強い観葉植物
仕事や勉強など忙し日々で、水やりを忘れてしまったり、植物の置き場所と水道の位置から、こまめに水やりすることが難しい場合は、乾燥に強い観葉植物を育てることで、問題を解決できます。
パキラ
数ある観葉植物の中でも人気が高いパキラは、中南米原産の観葉植物です。原産地からも分かるように、比較的乾燥に強く、鉢の土を触った時、カサカサした状態になってからたっぷりと水をあげるくらいでも大丈夫です。
ユッカ
リュウゼツラン科のユッカは、青年の木としても親しまれてる観葉植物です。乾燥に強い品種なので、水を与えすぎると、根腐れの原因になってしまうくらいです。水やりの目安としては、鉢の土の表面が乾いてから水を与えて下さい。
サンスベリア
アフリカが原産地であるサンスベリアは、多肉植物で乾燥に強く、むしろ湿潤な環境ではサンスベリアが弱ってしまうことがあります。サンスベリアを育てる場合は、水やりの頻度を少なくして乾燥気味に育てると良いでしょう。
水栽培に適した観葉植物
植え替えをする場所がない場合は、水栽培で室内にグリーンを取り入れる事ができます。
アイビー(ヘデラ)
観葉植物としても人気があるアイビーは、水栽培として育てることも出来ます。水栽培で育てる場合は、葉っぱを数枚残した状態で茎をカットし、その茎を水につけて、明るい日陰等において管理すると良いでしょう。もし、育つ環境がアイビーに合えば、切った茎から根っこが出てきます。
サボテン
鉢植えで育てる多肉植物としてあまりにも有名なサボテンも、実は水栽培で育てることが出来る植物なのです。購入したサボテンをポットから出して土を落とし、サボテンの根っこだけ水に付けて育てます。
ヒヤシンス
観葉植物ではありませんが、水栽培と言えばやはり「ヒヤシンス」ですよね!幼稚園などで育てたことがある人も多いかもしれませんね。可愛らしい花と甘い香りでいやし効果も抜群です。
まとめ
いかがでしたか?観葉植物を育てる場合の適した環境について紹介しました。観葉植物を購入する前に、部屋の環境を見直し、自分に合った植物を育ててくださいね。