ハーブの種類と使い方|どんな活用方法があるの?

沢山の種類があるハーブ。その中に様々な用途に使えるハーブがたくさんあります。ここでは、そんなハーブについて紹介します。

 

観葉植物「ハーブ」の使い方は?

ハーブというと、料理に使ったり、煎じてハーブティーとして飲んだりできることは有名ですが、意外と知られていないのが、虫よけとして利用することではないでしょうか。虫よけ効果があるハーブの中には、厄介な蚊やダニ、ゴキブリにまで効くものがあります。

ただ、ハーブそのものが殺虫剤のようにそれらの害虫を駆除してくれるわけではなく、ハーブ独特の香りを害虫が嫌うので、それを育てたりハーブの匂いを体に付けたりすることで、虫よけ効果が期待できるということです。

 

ハーブを虫除けとして使う方法としては、育てたハーブの葉っぱを煮出したものをスプレーにしたり、乾燥させてポプリにしたりして使います。種類によっては、ただ育てるだけで虫よけ効果があるハーブもあります。

では、以下からは用途別にハーブを紹介します。

 

スポンサーリンク

虫よけ効果があるハーブの種類4選

 

①ペパーミント

ミントといえば、スッとするメントールの匂いが特徴的なハーブです。このメントールの匂いには、虫が嫌う忌避効果があります。そして、ミントには実は様々な種類があるのですが、ペパーミントが一番メントールが豊富で、繁殖力も強いため、とても育てやすいハーブです。

ただ、ペパーミントの場合育てただけでは虫よけ効果はなく、煮出してスプレーにしたり、ポプリにする必要があります。

 

煮出してスプレーにする時は、葉っぱをたくさん摘んで(ミントの葉っぱは小さいのでたくさん摘む必要があります)お湯で煮出し、冷めてからスプレーボトルに入れて虫除けスプレーとして使います。

ポプリとして利用する場合は、摘んだ葉っぱを乾燥させ、それをポプリ用の袋やお茶のパックなどに入れ、上から手で軽くもみほぐします。そうすることで、メントールの香りが強くなり、虫よけ効果がアップされます。それを玄関や軒先に吊るして使います。

 

②ローズゼラニウム

ゼラニウムにも様々な品種があるのですが、その中でも『ローズゼラニウム』という品種が持つシトロネラールという成分には、昆虫が嫌がる忌避効果があるため、蚊を寄せ付けにくくします。

といっても、ゼラニウムの芳香はバラに似た甘い香りで、花もとても可愛らしく、人間が観賞用として育てる分には、十分に楽しめるハーブです。

使用方法なのですが、ゼラニウムを育てて窓際に置いておくだけで、十分虫よけの効果を発揮してくれます。また、煮出してスプレーにすることで、外出時の虫除けスプレーとしても利用できます。

 

③月桃(げっとう)

沖縄が原産のアジアンハーブの月桃。その香りや成分から女性に特に人気があるハーブですが、虫よけ効果としても利用することが出来ます。実際、原産地である沖縄では、古くから虫よけとして利用されてきたようですよ。

月桃は、蚊だけでなくゴキブリやハエなどにも効果を発揮します。また、タンスに入れることで、防虫効果も期待できます。利用方法としては、葉っぱを乾燥させてポプリにして、玄関先や窓際などに吊るして使います。

月桃(ゲットウ)の育て方と効果、効能について

④タンジー

ヨーロッパ原産の多年草で、ヨーロッパ諸国では、古くからタンジーの防虫効果を利用し、その昔は体内の寄生虫駆除や食欲増進剤など、薬としても利用されてきたようです。

ただ、現在では、タンジーを体内に取り込んだ場合の強い毒性が確認されたため、飲用はされていないので、決して口にしないようにしてくださいね。タンジーは、ショウノウのような香りがあるため、玄関先で栽培したり育てた鉢を置いておくと、そこから入ってくる害虫は激減します。

 

また、ノミやダニにも効果があるため、乾燥させたタンジーを玄関先に吊るしたり、もし犬を飼っている場合は、犬小屋に敷くことでダニやその他の害虫からワンちゃんを守ってくれます。

ただ、上でも書いたとおり、毒性が強いので間違って食べてしまわないように注意が必要です。また、タンジーは猫よけハーブとしても知られているので、猫を飼っている家には、あまりおすすめできません。

 

スポンサーリンク

料理やお茶として使えるハーブの種類5選

料理やハーブティーとして利用できるハーブは、とてもたくさんの種類があります。なので、ここでは、実用性が高く初めてハーブを育てる人にも育てやすい種類を紹介します。

 

①ローズマリー

ローズマリーは、暑さや盛んそうに強いハーブで、冬に水色の小さな花を咲かせます。香りが強いため、窓際に置くと虫よけにもなるローズマリーですが、老化防止の薬草や若返りのハーブとして、優れた効果があります。

ローズマリーは、油と相性がよく、肉や魚の臭みを消してくれるので香草焼きなどで使われることが多いです。

また、ローズマリーが持つ抗酸化作用に寄って、油の害を軽減する効果もあるため、揚げ物をする際に、ローズマリーの枝を一緒に入れることで、体にも良く味も更に美味しくなります。

 

②ミント

ミントは、たくさんの品種がありますが、よく流通しているのは、アップルミントやスペアミント、ペパーミントでしょうか。どのミントも、繁殖力が旺盛で割と簡単に育てることが出来ます。またその繁殖力は、地植えで育てると、1~2年後には、ミントで占領されてしまうほどです。

ミントには、鎮静効果や精神安定の作用もあるので、緊張感を和らげたり、イライラ感を鎮めたりとリカックス効果があります。また、ハーブティーとして利用すると、肥満や花粉症の改善にも効果があると言われています。

ミントの場合は、ハーブティーとして利用したり、肉料理に添えたりお菓子などにも利用されます。ちなみにアイスクリームやガムに利用されているミントは、虫よけでの利用も可能な「ペパーミント」です。

 

③バジル

バジルといえば、イタリア料理には欠かせないハーブの一つですね。生のバジルはトマトとの相性は抜群です。ただ、注意しなければいけないのが、フレッシュなバジルの葉っぱと乾燥させたものでは、味が異なるので利用方法は多少異なります。

フレッシュなバジルは、カプレーゼやピザ、ジェノバソースなどに使用するといいでしょう。乾燥させたものの場合は、フレッシュなものより香りが弱くなりますが、その分、いろいろな洋食に利用できます。

 

バジルは、日当たりと風通しの良い場所で水と肥料をたっぷり与えることで、柔らかい葉っぱを収穫できるようになるので、フレッシュな葉っぱを使用したい場合には最適です。

ちなみに、バジルにも虫よけの効果があるため、イタリアなどでは、窓際にバジルの鉢を置いて、蚊が入ってこないようにしているそうです。

 

スポンサーリンク

 

④レモンバーム

名前に「レモン」と入っていますが、シソ科の植物で、ヨーロッパや中央アジアが原産です。葉っぱには、レモンのような芳香があり、その香りからハーブティーとしてよく利用されています。その他、サラダやスープ、肉や魚料理の香り付けとしても利用されています。

レモンバームの芳香は、気分を落ち着かせてくれることからうつ病の芳香治療としても用いられています。また、強壮作用があるため、神経系統や消化器系等など内臓の強くする効果も期待できます。

 

レモンバームを育てる場合、夏には半日陰の場所で育てたほうが、すくすくと育ちます。夏以外の時は、日当たりの良い場所~半日陰の湿り気のある場所で育ててください。

また、料理やお茶で利用する場合は、開花前に枝や葉っぱを収穫し、乾燥保存しておくことをおすすめします。初夏に花を咲かせるレモンバームですが、開花してしまうと、株の老朽化により、味が落ちてしまいます。

 

⑤フェンネル

フェンネルは大型のハーブで、草丈が1.5m近くまでになります。魚料理によく用いられ白身魚や鮭をホイル焼きにしたりムニエルする時に、フェンネルの葉っぱを入れることで、いつもとは一味違う味に仕上がります。

また、ホワイトソースとの相性もいいので、グラタンやカルボナーラを作る時に使うと良いでしょう。フェンネルは、葉っぱだけでなく花も料理に使うことができる上、種は口臭予防やダイエットに利用できます。

フェンネルを育てる場合は、日向から半日陰の場所で育てるのがいいでしょう。草丈が高くなるフェンネルは、生長して高くなると倒れやすくなるので、支柱を立てておくと良いでしょう。

ハーブの育て方|家庭菜園で育てやすい種類は?

ベランダ菜園でおすすめの野菜やハーブ

まとめ

いかがでしか?様々な用途で利用できるハーブ。用途が1つではなく、虫よけにも料理としても利用できるものもありました。また、ここで紹介した用途の他にも、お風呂に入れたりもちろん観葉植物として楽しむことも出来ます。

一株で何役もの使い方ができるハーブ。そんなハーブを育てて、有効活用してみるのも楽しいかもしれませんね。

 

スポンサーリンク