ブルーベリーの育て方と種類|実をつける方法は?

青紫色をした小さくて甘い実のブルーベリー。とても美味しいですよね。ブルーベリーを鉢植えで育てることが出来ることを知っていますか?そして、もし実がつかなかったとしても、観葉植物として十分に楽しむことが出来る植物なんです。ブルーベリーの育て方について紹介します。

 

観葉植物のブルーベリーの種類

ブルーベリーは、みなさんもよくご存知の青紫色の小さな実を付ける果樹です。ツツジ科の植物で、梅雨から夏にかけて実をつけます。ブルーベリーには複数のタイプがあり、原産地が異なる原種と交配した系統から分かれます。

ブルーベリーのタイプは、国内で販売されている殆どのブルーベリーは、ラビットアイ系とハイブッシュ系です。タイプの詳細としては、以下の通りです。

 

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ノーザンハイブッシュ

出典:ブルーベリー苗木専門の大関ナーセリー

ノーザンハイブッシュの原種は、カナダ西部やアメリカで、原産がアメリカ東北部の品種群です。どの品種も耐寒性があり、気温が-25℃くらいになっても耐えられると言われています。反面、耐暑性に弱いという欠点もあります。

 

 

サザンハイブッシュ

出典:マグノリア

ノーザンハイブッシュとアメリカ南部の野生種をかけ合わせて作られた品種です。こちらも品種においては、耐寒性があり-15℃くらいまで耐えることが出来ます。しかも、南部の野生種と交配されていることもあり、暖かい地域でも適応することが出来ます。

サザンハイブッシュの原種は、アラバマ州からフロリダ州、ジョージア州、ルイジアナ州、ミシシッピ州のアメリカ南西部に分布しています。

 

 

ローブッシュ

出典:マルシェ青空

日本では、半樹高(はんじゅこう)やオーナメンタルベリーとも呼ばれている種類で、品種によっては、気温-30℃の場所でも耐えられるほど、耐寒性が非常に強いのが特徴です。カナダ東部から五大湖西岸にかけて分布しており、樹高は35cmほどになります。

 

 

ラビットアイ

出典:ブルーベリー地頭農園

こちらはアメリカ南部が原産で、原種は、カルフォルニアから西テキサス、ノースカロライナのアメリカ南西部に分布しています。そのため、暖かい地域に適応性があり、また土壌適応性も兼ね備えている品種群です。が、中には、土壌適応がない品種もあるため、注意が必要です。

 

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ハイブリッド

出典:ブルーベリー苗木専門の大関ナーセリー

ハイブリッドは、ノーザンハイブッシュ・サザンハイブッシュ・ローブッシュ・ラビットアイの系統を掛け合わせて交配させ作り出した雑種のブルーベリーです。その多くは、店舗の都合により、それぞれの品種の中に分類されており、混乱を起こす原因となっています。

日本でブルーベリーを栽培する時、一部の亜熱帯地域を除いては、全国どこでも栽培が可能です。九州から関東当たりまでの地域で栽培する場合は、ラビットアイ系の品種を、東北から北海道の地域で栽培するには、ハイブッシュ系の品種を育てると、育ちやすいのでオススメです。

冷涼地での栽培の場合は、雪が降る事が多い厳冬期には、枝折れの心配があるので、冬になる前に雪囲いをする必要があります。

 

 

ブルーベリーの実を付ける方法

ブルーベリーに実を付けさせるには、『同じ系統で違う品種の2種類以上の株を一緒に育てる』ことが重要になってきます。

というのも、ブルーベリーは、自家不親和性といって、一種類の品種では受精や結実しにくい植物で、1本の木や同一の品種を育てただけでは、受粉や結実をしてくれません。中でも、ラビットアイ系の品種は、その傾向が大変に強いく、同じ系統で多品種の花粉がないと受粉しません。

 

そのため、(多くの人がそうだと思いますが)ブルーベリーの実を楽しみたい場合は、同じ原種で違う品種の苗を2品種以上育てる必要が出てきます。ラビットアイ系の主な品種としては、「ホームベル・ウッダード・ティーフブルー・ベッキーブルー」などが挙げられます。

ハイブッシュ系の品種としては、「ウェイマウス・コリンズ・ブルーレイ・アーリーブルー」などが挙げられます。また、2種類以上の苗を育てる場合、同じ鉢やプランター状に寄せ鉢のように混植せずに、一つの鉢に1つの苗をそれぞれに植え、それぞれを近い距離で育てて下さい。

 

ブルーベリーを結実させるためには、2種類以上の苗を育て、さらに花が咲いた後に、受粉させることが必要です。花が咲けば、昆虫が寄ってきて受粉させてくれることもありますが、人工授粉をさせたほうが確実でしょう。

ブルーベリーの花は、すずらんのような釣鐘状に咲きます。その花から、細筆などで直接取るか、花を軽く叩いて容器に集めるかして花粉を採取し、穂先につける受粉作業を行います。

 

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観葉植物ブルーベリーの育て方

土作り

ブルーベリーを育てる時に大切になってくるのが土作りです。ブルーベリーは、酸性土壌が大好きなので、酸性度が強い培養土が必要となってきます。ラビットアイ系の品種は、最適なph値が4.5~5.5、ハイブッシュ系の品種は、4.3~4.8のph値が最適と言われています。

ですから、どの品種を育てるにしても、土壌の酸性度は、4.0~5.2位あれば、よく育ってくれます。園芸店やホームセンターには、ブルーベリー好みのph値にした、ブルーベリー専用の培養土が販売されていますので、初めてブルーベリーの栽培をされる方は、そういった培養土を利用することをお勧めします。

 

自分で土作りをする場合は、『ピートモス:鹿沼土:腐葉土=4:3:3』の割り合いで配合して培養土を作ると、ブルーベリー好みの培養土が作れます。

また、ブルーベリーは浅く根を張るため乾燥にとても弱いです。それを防ぐために、有機物によるマルチングが必要です。マルチングというのは、乾燥を防ぐために、鉢の土の上を腐葉土や落ち葉、もみ殻や藁などを鉢植えに置きます。マルチングの厚さとしては、3cm~5cm以上にすると、効果が出ます。

 

 

水やり

ブルーベリーの水やりに関しては、土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が染み出すまでたっぷり与えて下さい。また、用土の酸性度を補うために、硫安や硫酸カリなどの酸性肥料を水に溶かしたものを与えると良いです。

水やりで気をつけなければいけないポイントは、根っこが、過湿と高温の状態にしないということです。特に、夏場は水やりのタイミングに気をつけないと、土の中の水分が、外気温によって熱され、高温で過湿な状態になりやすいです。

 

ですので、夏場の水やりは、気温が上る前の早朝か夕方にするようにしましょう。また、夏場の猛暑日には、寒冷紗で遮光したり鉢を2重にしたりして、鉢の中の温度が上がることをある程度防ぐ事ができ、水切れも和らげることもできます。

猛暑日で雨が少ない時期には、1日2回水やりしても、水分不足により新しく柔らかな枝などが枯れてしまうことがあります。気温が35℃以上の猛暑日が続くような時は、ブルーベリーの鉢を、直射日光が当たらない明るい日陰に移動させて育てることをお勧めします。

 

 

植え替え

ブルーベリーを鉢植えで育てる場合、なるべく1年毎に植え替えを行って下さい。もし、植え替えに適した時期に植え替えることができなかった時は、翌年の植え替えでも大丈夫です。

ブルーベリー用の培養土で使用されているピートモスは、大体2年位で朽ち果ててしまいいます。植え替えによって、ピートモスを入れ替えることで、根っこを新鮮に保つことが出来ます。

 

ブルーベリーの植え替えは、いつでも出来ますが、最も適した時期としては、落葉して休眠時期になる11月末~12月上旬か3月の上旬から中旬です。ブルーベリーの生長期に植え替えをする場合は、なるべく根っこを傷つけないように気をつけて下さい。

植え替えの最適期が冬場であるブルーベリーですが、上記した通り、いつでも植え替えることができるので、冬に雪が降り積もるような地域にお住いの方は、必ずしも冬の時期に植え替えをする必要はありません。植え替えの準備物と手順は以下の通りです。

 

準備する物

  • 育てているブルーベリーの株分の一回り大きい鉢
  • 用土(ブルーベリー用の培養土で大丈夫です)
  • 肥料
  • マルチングようのウッドチップなど

 

 

手順

  1. 土と肥料を混ぜ合わせ、水でたっぷり湿らせておきます。
  2. ブルーベリーを鉢から引き抜き、根鉢を少し崩します。この時、土の中に害虫がいないか、土が腐っていないかなどよく調べましょう。もし、問題があれば、根っこを洗いましょう。
  3. 雑草の白い根っこ(ブルーベリーの根っこは茶色をしています)を取り除きます。
  4. 植木鉢に7cmほど新しく用意した用土を敷き詰め、その上にブルーベリーを置きます。その後、隙間ができないように残りの用土を敷き詰めていきます。この時、少しずつ水をかけながら土を詰めていくと、隙間がなくなります。根っこを洗った場合は、土を敷き詰める間、傾かないように、ブルーベリーの株元をしっかりと抑えておきましょう。
  5. 用土を入れ終えたら、土の表面にも肥料を薄く与えます。その後、表面をウッドチップなどでマルチングします。この時点で、土がしっかり湿っていれば、鉢を日当たりの良い場所に移して作業終了です。

※ブルーベリーは、浅く根を張る性質の植物なので、深く植える必要がなく、根の深さは30cmほどあれば十分です。根の深さよりも、むしろ表面を覆うスペースの方が大切となってきます。

 

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ブルーベリーの剪定

ブルーベリーを鉢植えで育てていると、伸びた枝が出ています。一般的にはこれを徒長枝といいますが、ブルーベリーの場合はシュートと呼びます。

他の果樹栽培の場合は、徒長した枝を切り落としますが、ブルーベリーは、シュートに来年以降花芽が付くので、全て切り落とすことをせずに、夏に枝の先端から1/3の部分まで切り落とし(剪定)ます。

 

もし、シュートが出て枝が混み合うようになれば、込み合っている部分のシュートでない枝を、多少剪定して下さい。とはいえ、鉢植えの場合は、混み合うほどシュートが出ないと思うので、伸びたシュートを大切に、新しく枝を更新して下さい。

ブルーベリーの枝は、5年以上経つと、実の付き方が少なくなります。5年以上経っている枝は、バッサリと切り取っても大丈夫です。また、病気などで生産性がなくなった枝も、刈り取りましょう。枝を切ることで、刺激を受けた株が、春に強く芽吹きます。

 

 

まとめ

ブルーベリーを家庭で育てる方法を紹介しました。ブルーベリーを結実させるためには、2種類以上の木を育てることと、人工授粉をすることが必要で、土を酸性に保つことで、よく育つということでした。

自宅でブルーベリーを育てて、甘酸っぱい夏の食感を楽しんでみてはいかがでしょうか?